ベルギーのレムコ・エヴェネプール(Deceuninck-Quick Step)は、ジロ・デ・イタリアで9か月振りに復帰する。
暫定リストが発表されており、レムコはエースナンバーとなっている。
だが、レムコはエースとしてチームからアシストを受けるのではないと言う。勝つためにジロに行くのではなく、ジョアン・アルメイダをアシストすることを明言している。
9か月振りの復帰
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現在のDeceuninck-Quick Stepのジロ・デ・イタリア暫定リストは
- 91 レムコ・エヴェネプール(EVENEPOEL Remco)
- 92 ジョアン・アルメイダ(ALMEIDA João)
- 93 レミ・カヴァニャ(CAVAGNA Rémi)
- 94 ミッケルフレーリク・ホノレ(HONORÉ Mikkel Frølich)
- 95 イーリョ・ケーイセ(KEISSE Iljo)
- 96 ジェームス・ノックス(KNOX James)
- 97 ファウスト・マスナダ(MASNADA Fausto)
- 98 ビーター・セリー(SERRY Pieter)
レムコが順調ならば、チームのトップとしてジロに参戦し、 5月30日にミラノで優勝することを望んでいた。
だが、昨年のイル・ロンバルディアの墜落事故により、まずは復帰することから始まる。
申し訳ありませんが、今年は勝てません。経験を積むことを目的としてトリノでスタートする。全体としての私たちの男はジョアン・アルメイダとなる。
レムコは、彼の回復の状態について多くの未知のものを取り除く必要がある。調整レースなしで、3週間のレースに望むのだからトップコンデションとなるのは難しいだろう。
しかも、痛みがあり3週間乗れない時期もあった。
このような状態では、レムコの役割は原則としてジョアン・アルメイダのアシストとなるだろう。
アシストとなるか?
上記の写真は2020ヴォルタ・アン・アルガルヴェのものだが、このステージではレムコはジョアン・アルメイダに山岳で献身的なアシストを受けていた。
アンガルバではアルメイダはレムコをアシストしつつも総合9位に位置している。続く、ブエルタ・ア・ブルゴスではレムコの総合優勝を助け、自らも総合3位となっている。
2020ジロ・デ・イタリアではレムコの代役でエースを務めたが、TTから2位につけ第3ステージからマリアローザを着用。
結局、2020ジロでマリアローザを15日間着用し、総合4位でフニッシュしている。
アルメイダと私は良い仲間だ。彼は過去に私のために働いていたが、今は彼のために同じことをする。
ファスト・マスナダとミッケルフレーリク・ホノレと一緒に、ジョアンが可能な限り最高のレベルに到達するのを助ける仕事がある。昨年彼は負けたが、とても惜しかった。
ジロ・デ・イタリアの第1ステージは8.6kmの個人タイムトライヤルで、コースに高低差はない。
ジョアン・アルメイダもTTは得意だが、レムコは2019世界選手権TT2位の実力を持つ。走力が戻っているとしたら、アルメイダよりも速いタイムを出す可能性は高い。
もし、10秒以上タイムが良ければエース逆転となる可能性もあるのではないかな。これについては、9か月振りにレースを走るレムコの走りを実際に見てみないとわからない。
1週間後にスタートのジロを楽しみにしておこう。
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