元旦に行われる、X2Oバドカマー・トロフェー第5戦バールのシクロクロスレース。
現在トップを走るエリ・イーゼルビットは肘を脱臼しているがトップを死守するために強硬出場する。
逆にタイムを落とさないと良いのだけど。
このレースから、シクロクロスの皇帝、スヴェン・ネイスが率いるTELENET BALOISE LIONSがTREKをスポンサーに加えて、BaloiseTrek Lionsとチーム名が変更となっている。
トーン・アールツ、女子シクロクロスで今シーズン絶好調のルシンダ・ブランドがモデルとして登場。初戦を飾れるか?
X2Oトロフェー第5戦バール
X2Oトロフェーのスポンサーは、ベルギーのバスルームを作っているX2O Badkamersというブランド。全8線が行われるが、今回は第5戦となっている。
昨年まではDVVトロフィーシリーズと呼ばれていた。元旦から行われるこのレースは、シクロクロスの帝王と呼ばれるスヴェン・ネイス(Sven Nys)を称えて2007年から始まっている。
最多優勝者はスヴェン・ネイス自身の12回。
シクロクロス界の皇帝の以外の呼び名は、バールの人食い人種。コッペンベルクの王。ミスタースーパープレスティージュュとも言われる生きる伝説のライダーだ。
女子エリート
スタート直後から、デニス・ベッセマ(Pauwels Sauzen-Bingoal)がトップを走る。後ろにはピッタリとセイリン・デルカルメンアルバラード(Alpecin-Fenix)がついている。
チーム名が変更となり、チームジャージが変わったルシンダ・ブランドは少し遅れて3位で走っている。
先頭が、セイリン・アラバラードに変わる。ルシンダ・ブランドも追い付いてきた。
アラパラードが滑ってしまい、先頭は再びデニス・ベッセマに変わる。今日はこの3人での争いとなるか?
バイクチェンジしなかった、ルシンダ・ブランドが先頭に立つ。
逆に、セイリン・アラバラードは最後尾でこけてしまい、少し遅れる。
3周目のバイクチェンジで、セイリン・アラバラードが先頭に。走力の差がないのかバイクチェンジの僅かな時間で先頭が変わってしまう。
先ほど、セイリン・アラマバードが滑ったパートで、今度はデニス・ベッセマがこけてしまう。これで二人と少し差が開いてしまう。
ここでもバイクチェンジで先頭が変わる。あと2周だが、誰がスパートをかけるのか。
ルシンダ・ブランドが先頭でペースを上げる。デニス・ベッセマは少し遅れたか。
わずかな登りで、ルシンダ・ブランドが滑ってバイクを降りた瞬間にアラバラードが抜いていく。
もう、抜きつ抜かれつの大接戦だ。何度も、先頭を変わりながら二人が激突している。
最後にスパートをかける瞬間。ここから一気にルシンダ・ブランドを引き離している。
セイリン・アラバマードはルシンダ・ブランドを3秒引き離して勝利。二人の激戦を制した。元旦から熱い戦いを見せて貰った。
リザルト
- セイリン・デルカルメンアルバラード(Alpecin-Fenix) 39:52
- ルシンダ・ブランド(Telenet Baloise Lions) +00:03
- デニス・ベッセマ(Pauwels Sauzen-Bingoal) +00:18
男子エリート
スタートラインには、肘を脱臼しているエリ・イーゼルビットの姿が。スタートダッシュを見ているとみるみる順位を落としていた。大丈夫だろうか?
スタートしてすぐに、2列目スタートだったワウト・ファンアールトが3位に。その後ろはマチュー・ファンデルプールだ。
エリ・イーゼルビットは5番手を走っている。これは凄い。少しするとマチュー・ファンデルプールを抜いてしまった。
長い直線で、早くもワウト・ファンアールトが先頭にたつ。少し3位グループと間があいている。
シケインでは、肘を脱臼しているエリ・イーゼルビットだけがバイクを担いで越えていく。4番手にはトム・ピドコックが上がってきている。
トム・ピドコックが下りからのカーブで一気に先頭に立ち、後続を引き離しにかかる。
ワウト・ファンアールトはグループの最後尾。ジャージは2021年の新しいジャージ。バイクは、フォークがイエローでフレームにはTeam Jumbo-Vismaの名前が入っている。
だけど、バイクはビアンキでしょうね。
マチュー・ファンデルプールがトム・ピドコックを追って上がってきた。3番手はエリ・イーゼルビット。その後ろにはワウト・ファンアールトが上がってくる。
ついに4人の最強対決となるか?
一人だけバイク交換しなかったワウト・ファンアールトが3周目で先頭に立つ。最後尾はエリ・イーゼルビット。
後方から、マイケル・ファントーレンハウトが追いついて5人のパックとなる。
なんと、ビットを越えてトップに立ったのは、なんとエリ・イーゼルビット。本当に6日前に肘を脱臼したのかという走り。
5周目に入り、直線で一気にトップにたったマチュー・ファンデルプールは後続を引き離すためにペースアップして走り始める。2番手はマイケル・ファントーレンハウト。
見えにくいが、ワウト・ファンアールトが滑ってしまう。更に、トップを行くマチュー・ファンデルプールと差が開いてしまう。
マチュー・ファンデルプールは追いすがるトム・ピドコックにも2秒ほどのタイム差をあけている。
相当後ろに離れてしたワウト・ファンアールトは、トム・ピドコックが滑った時に、一気に前に出て2位に浮上。
前を行くマチュー・ファンデルプールを単独となって追う。あと1周半で追いつくのか。
タイム差は、最終周回に入る場面で13秒。二人のタイムは、途中でもほとんど変わらない。
かなり良いペースでワウト・ファンアールトは追っているが、タイム差は変わらない。少しだけ縮めているけど。
ワウト・ファンアールトは追い込んだけれども届かず。マチュー・ファンデルプールは先頭に立ってからのペースアップが素晴らしかった。見事に狙いすましたような走りを見せてくれた。
今日のレースでは現在最も強い4人が集まっており、勝負はミスをした選手が遅れる感じだ。誰が勝つか分からないレースは見ていて面白い。
マチュー・ファンデルプールは、元旦から好スタートで今日は二人の世界チャンピオンが久々に二人揃って勝ったレースとなった。
リザルト
- マチュー・ファンデルプール(Alpecin-Fenix) 1:00:18
- ワウト・ファンアールト(Team Jumbo-Visma) +00:08
- トム・ピドコック (Trinity Racing) +00:32
- エリ・イーゼルビット(Pauwels Sauzen-Bingoal) +00:41
- マイケル・ファントーレンハウト(Pauwels Sauzen-Bingoal) +00:45
- トーン・アールツ(BaloiseTrek Lions) +01:10
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