Silcaは、これまでもSuper Secretチェーンルーブで高速なオイルを販売していた。
かなり安価だし、コストパフォーマンスはとても良い。だが、チェーンの完全脱脂をしないと効果が発揮できない。
これは、多くのチェーンオイルで同様。毎回チェーンを外して、完全にチェーンのオイルを無くすのは難しい。しかも失敗すると高価なオイルが無駄になる。
今回発売されたSilca Synergetic Wet Lubeはこの点を改良。
チェーンを毎回脱脂しなくても、そのまま使っても効果があるチェーンオイルを開発してくれた。
Silca Synergetic Wet Lube
Silcaは、新しいオイルベースのSynergetic潤滑油は、従来のチェーンオイルの使いやすさで、ワックス潤滑剤ソリューションの効率と耐久性にほぼ匹敵すると主張。
1回の塗布で、900km~1300km走れるというから、良く乗る人でも2週間はオイルの効果が持続するということ。私だったら、楽に1か月以上持つけど。
その秘密は、モータースポーツレースに由来する2つのスーパープレミアム添加剤の組み合わせにある。
1つはWS2ナノスケールの二硫化タングステン、もう1つはF1レースカーのバルブ潤滑剤ZDDP。
単独に摩擦を10〜15%削減するが、組み合わせることで相乗効果が形成され、摩擦の削減は50%と主張され、ペアによって形成された保護層のおかげで摩耗はさらに95%削減される。
「Synergetic」パフォーマンスの背後にある「tribofilm」メカニズムは、フランスのリヨン大学の科学者Paula UssaAldanaによって確立された。
その結果、Silcaは、Synergeticオイルを
これまでにテストされた中で最も速く、最も静かなオイルベースの潤滑剤であり、250Wの入力でわずか4.9W(98.1%の効率)しか失わない。
ことを実証する内部テストを主張している。
2つの添加剤によって形成された耐久性のある摩擦膜保護層により、潤滑油は「超高摩耗」で非常に防水性があり、完全な水没下でのテストでもチェーン内に留まると言う。
使い方
手順は簡単。
- チェーンを拭き取る
- 赤いキャップを外し、チェーンリンクごとに1滴を塗布
- 12回転ペダルを回す
- マイクロファイバークロス(またはドライクリーニングクロス)で拭きとる。
脱脂チェーンに最適だけど、新品の工場グリースチェーンでも機能し、約4〜5回の塗布で最適な機能が得られる。
先が針のように細いので、余計な部分にオイルがかかることもないのも助かる。
60mlのスクイズボトルあたり25ドル(約2500円)。
1本のボトルで、約16,000km走れるというから普通の人ならば、1年以上十分に持ちますね。
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