ツール・ド・フランス第13ステージは、厳しいピュイ・マリーに上る激坂で大きく総合が動いた。
残り87kmで起きた集団落車で多くのライダーが犠牲となってしまう。バウケ・モレモはその場でリタイヤ。
ロマン・バルデはなんとかゴールしたが、第14ステージをスタートすることはない。
ロマン・バルデはフラフラ
下りで落車した衝撃は激しかった。ロマン・バルデは頭を抑えており痛そうだった。一度立ち上がったが、再び倒れるように座り込む場面もあるほど。
27位でゴールしたが、走りながらも自分自身異変を感じていた。
ゴール後の病院の検査で脳震盪のために、レースを続行してはならないと診断が下される。
ここまで総合4位で走っており、これまで以上に好調を感じていただけに残念な結果に終わってしまう。
だが、脳震盪は、引退してしまう選手や、自ら命を絶つ選手もいるほど後遺症が激しい。
脳震盪のままレースを続行して記憶のない選手も数多い。
ロマン・バルデが後遺症もなく復帰出来ることを願わずにいられない。
追記
ロマン・バルデは金曜日のレース後から、吐き気と頭痛が襲っている。
病院のCTスキャンの結果では頭に出血も見られたとの情報がある。詳しく病状はわからないが、今朝行われたMRIでは、完全に回復するためには、まだ確定していない休息期間を観察する必要があることが確認されている。
やはり、脳震盪の影響は大きいようだ。長引かないことを祈るしかない。
バウケ・モレマは複数の骨折
バウケ・モレマもロマン・バルデ、ナイロ・キンタナと同じ場所でクラッシュ。
顔からも出血しており、救急車で運ばれる。彼は最終的にヘリコプターによってクレルモンフェランの病院に連れて行かれた。
ここまで、バウケ・モレマは総合13位。リッチー・ポートはこのステージで総合9位まで上がっており、チームにとっては大きな痛手だ。
バウケ・モレマの場合は、複雑な骨折なので早期の復帰は難しいだろう。今シーズンの復帰はないかもしれない。
残念だが、ツールはロマン・バルデとバウケ・モレマの総合候補を一度に失ってしまう事態に至ってしまった。
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