第4ステージで51kmにも及ぶ独走アタックで、リーダーになったレムコ。
最終ステージは無難に走り切れば総合優勝という王者の走りをすれば良いだけだ。
Stage 5 » Zakopane › Kraków (188k)
最終ステージはゴールに向けて下っていくコースであり、総合順位が動くことはないコース設定。
当然逃げが発生すると予想されるレースだが、このステージをキャンセルしたリチャル・カラパスが抜けたイネオスは当然逃げに送り込んでくるものと思われていた。
はっきりいって、イネオスはリチャル・カラパスのクラッシュによって大きな痛手を受けた。
第3ステージの登りスプリントで勝利したようにカラパスの調子は絶好調だったと言っても良いだろう。第4ステージでクラッシュに巻き込まれていなければ、レース展開は変わっていたばすだ。
カラパスとイアン・スタナードが抜けたイネオスは逃げでかすかな可能性にかけて勝利を狙うしかない。
ルーク・ロウを送り込む
イネオスはルーク・ロウを逃げに送り込む。
- Luke Rowe(Team INEOS)
- James Whelan(EF Pro Cycling)
- Hugo Houle (Astana)
- Geoffrey Bouchard (Ag2r La Mondiale),
Rival teams earlier today, now a helping hand #TDP2020 pic.twitter.com/LqiPt1bWXr
— the Inner Ring (@inrng) August 9, 2020
私はストリーミングでこの上の場面を見ていたのですが、何も気づかなった。
ルーク・ロウがサポートカーから何か貰っているのですが、なんとJumbo-Vismaのサポートカーですね。
逃げにメンバーも送り込んでいないのに、何故Jumbo-Vismaの車がいるのかも不思議ですけど。
レースではライバルだけど、困った時はお互い様といったところでしょうか?
逃げ集団には、後ろから追走が合流して人数を増やし良いペースかと思ったのだけど。ラスト50kmからタイム差は縮まり始める。
逃がして貰えるはずもなく残り10km地点で全ての逃げは吸収。
バンチスプリントを制したのは
ここからは最後のゴールシーンを動画で見て貰うのが分かりやすい。
勝利を目指して走るパスカル・アッカーマンを後ろからダヴィデ・バァレリーニがまくった。
ダヴィデ・バァレリーニは今年アスタナから移籍してワールドツアーでは初勝利。
これでクイックステップはステージ3勝目を獲得し、レースを支配したと言っても良い活躍をした。
レムコは無事に集団内でゴール。しかし、まあこれで無傷のステージ4連覇だ。しかも、今回はワールドツアーレベルでの勝利で本当に価値がある。
総合2位となったヤコブ・フルサンはシーズン初戦のVuelta a Andalucia Ruta Ciclista Del Solを総合優勝。
ストラーデビアンケでもアタックを見せて5位で乗り込んできている。調子が決して悪かった訳ではない。
レムコは次はイル・ロンバルディアで初のモニュメント参加となるが、どんな走りを見せてくれるのだろう。
また、あっと驚くレースを見せて欲しいと思う。
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