ツール・ド・レンの最終第3ステージが行われた。
放送が始まった時点で先頭二人が逃げてイネオスが集団先頭を固める展開。
なんと、先頭はゲラント・トーマス!
第2ステージで遅れたとはいえ、ここで使っていては登りでの仕上がり具合もわからないし、ベルナルのアシストもいなくなると思うのだけど~。
Stage 3 » Saint-Vulbas › Grand Colombier (144.5k)
最終ステージは山頂ゴール。だが、その前に1級山岳が二つ。集団が小さくなることは間違いないコース。
実際、放送が始まった午後9時には精鋭揃いのメンバーしか残っていない展開。
スタートから45kmで12人の逃げが発生。
この中にはサム・オーメン(Team Sunweb)、Deceuninck-Quick Stepからは、第1ステージ優勝のアンドレア・バジオーリとマウリ・ファンセベナイトの二人が入る。
だが、二つの山岳を越える間に、アンドレア・バジオーリとジュリアン・ベルナール(Trek-Segafredo)の二人になってしまう。
ジュリアン・ベルナールは山岳賞ジャージ。アンドレア・バジオーリはポイント賞ジャージを着用。
ゲラント・トーマスは、私が見ている時にはずっと集団の先頭を引き続けていた。何故、ここでGを使うのかイネオスの戦術が理解出来ない。
ここで使うよりも山岳で使ったほうが良いと思うけど~。
追記
テイオ・ゲイガンハートがクラッシュして遅れた為にトーマスの順番が早くなったのが原因。それにしても先頭交代すれば良いのに。
逃げていた二人は集団に捕まる前にお互いの健闘を称えあう。逃げているライダーのこの瞬間が結構好きだ。
タイムを縮めたのは、トーマス一人だけの働きだった。
トーマスは残り16.5kmまで引いてアシスト作業終了。
最後の登りに入りアンドレイ・アマドールが最初に引く。その後ろはジョナタン・カストロビエホが。
次に、ジョナタン・カストロビエホが引くのかと思っていると
クリス・フルームの出番。フルームは登りに入ってずっと辛そうについていたが、先頭に立っても下を向く場面がとても多い。
フルームは一度、ジョナタン・カストロビエホと先頭を交代して再度引いてから離脱。2キロも引けなかったのではないか?
レベルは確実に上がっているが、登りに関しては調整途中だと言わざるを得ない。
フルームが引いている時には、ベルナルは集団最後尾に下がっている。あまり前後に動いても無駄な力を使うだけのように思えるけど。
この後、ジョナタン・カストロビエホも千切れてしまいベルナルは一人で戦うことに。
Vismaの後ろにつけるのも作戦の一つだったのか?
変わって先頭を引くのはトム・デュムラン。物凄く安定した引きを見せて集団を13人から更に絞っていく。
Jumbo-Vismaはこの時点で4人も前に残している状態で盤石だ。トム・デュムランはリッチー・ポートがアタックをかけるまで引き続けた。
最後に残ったメンバーは
- リッチー・ポート
- ギヨーム・マルタン
- ナイロ・キンタナ
- ジョージ・ベネット
- プリモシュ・ログリッチ
- エガン・ベルナル
リッチー・ポートが前を引き続ける場面で、右からベルナルがアタック。
反応出来たのはプリモシュ・ログリッチだけ。そのままベルナルに着いているだけで総合優勝だが、ログリッチェはベルナルを引きちぎって完全勝利を収めた。
最終局面で4対1では、いかにベルナルでも勝ち目は少ないだろう。今回のステージでは Jumbo-Vismaの圧勝だった。
次の対決は、 クリテリウム・デュ・ドーフィネだ。ここでイネオスはどこまで立て直してくるのか?
ほぼ、ベストメンバーで対決する次のステージで結果が出るかもしれない。ひょっとするとイネオスの崩壊はすでに始まっているのかも。
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