ヴィンチェンツォ・ニバリはツール・ド・フランスには出場せず、地元のジロ・デ・イタリアに出場する。
昨年2位の悔しさを晴らすために、イネオスのリーダーとなるリチャル・カラパスを倒すつもりだ。
だが、ジロに出場するライバルは沢山いる。
生まれ故郷シチリアからのスタート
今年のジロは、ニバリの生まれ故郷であるシチリア島からレースはスタートする。
ニバリが、レース前に実家でゆっくりすることは出来ないだろう。多分、ホテルに缶詰めで誰にも遭わずウイルス対策を取るはずだ。
今年ジロのリーダーを務めるライダーを見てみよう。
誰が優勝しても別に驚かないライダーが並んでいる。
今年のジロは、例年に比べて少し優しいコース設定と言えるかも。通常のツール・ド・フランスのように、スプリンターステージが多く、第3週で勝負が決まる感じだ。
第1週はシチリア島からスタートなので、エトナ山の山岳ステージもあり、少し厳しくコースは変わった。
だが、初日のタイムトライヤルと、エトナ山でリードを広げれば、平坦ステージでタイム差をキープすることは可能。
これを踏まえて、ヴィンチェンツォ・ニバリがマークする選手を見てみよう。
ニバリのマークするGCライダー
ニバリは15日間のドロミテでのキャンプを終えている。まずは、8月1日のストラーデビアンケからレース再開となる。
故郷の暖かさは美しく感情的な背景を提供してくれるだろうが、気晴らしはできない。
タイムトライアルと2日後のエトナに到着するためには、最初から準備をしておく必要がある。
第3週が決定的なものになると思う。開幕ステージではTTのスペシャリストたちが有利だが、2週間後にはみんなのフィジカルとメンタルの力が違ってくるだろう。
ジロでは、カラパス、フグルサング、サイモン・イェーツなどの競争相手。
そして、大きなサプライズとなりうる一人、レムコとのタフな対決を期待している。彼は強くて、個性的なサイクリングをしている。私は彼の走りが好きだ。
3週間のグランツールで彼がどれだけのパフォーマンスを発揮できるかは、道中でしかわからないだろう。
レムコ以外にも、どんなライダーも侮ってはいけない。ジロの歴史は、毎年誰かを驚かせることを教えてくれる。
最後に、友人であると同時に同僚でもあるサガンに思いを捧げる。彼がレースに参加してくれて嬉しい。
彼はカメラの前で演技をするという他の素晴らしい才能をすでに発揮しているが、彼はこのジロをさらに特別なものにしてくれるだろう。
とニバリはチームのウェブサイトで語っている。
やはり、第3週が決め手になると考えている。レムコは脅威だが、初めてのグランツールのチャレンジであり、まだ20歳だ。
しかも、高い山岳を連続して上がった姿をまだ見ていない。これで、ライバルと互角に争うことが出来たら凄いことだけど。
それでも、ニバリは攻撃的なこの20歳の少年を最大のライバルと見ているようだ。
ニバリの腕の見せ所となるはずだ。
ヴィンチェンツォ・ニバリのレーススケジュール
ジロ・デ・イタリアまで全てのレースが重要となってくる。
これにプラスして8月23日のイタリア選手権と9月27日の世界選手権ロードも走る予定となっている。
イタリア選手権のあとには、2回目の高地キャンプを予定しており準備はバッチリだ。ニバリは本能的なアタックをする選手であり、レムコは独走で勝利するタイプ。
二人の熱い戦いが見られることを期待せずにはいられない。
コメント
ユンボはベネットじゃなくてデプルスなんですね
現在9名がセレクトされてますけど、メンバーをみるとデプルスのようですね。
このデプルスを手放すと言われているのは勿体ない。