ツール・ド・フランスの主催者であるASOは、開催するかどうかの最終決定の日付を5月15日に設定したと伝えられている。
ジロ・デ・イタリアは延期となり、オリンピックも延期された。ツール・ド・フランスは最後に残っている夏のイベントの一つだ。
ツール・ド・フランスが開催されるのか、希望を持って迎えることが出来るのか皆の期待が集まっている。
様々なシナリオを検討
ツール・ド・フランスは開催されても、テレビ放映が主で観客はいない密室で計画されているという大臣の話もあった。
レースが通過する町の市長は、ファンなしで実行される閉じたツアーを心配する声も上がっているという。
まあ、当然だろう。フランスの夏の風物詩でもあるレースがなくなると、何の楽しみももらたらさない。
レースの延期の可能性もある。元UCI会長のブライアン・クックソン(Michael Brian Cookson)は、2020年のツールを2週間に短縮し、7月下旬からシーズンの終わりまでに実施することを提案している。
レースが通過する町は困惑
フランスは現在、ロックダウンの中にあり、町によっては道路工事が出来ていない所もある。当然、ロックダウンが解除されてから工事なども着手となる。
ある市長によると、フランス人はレースのキャンセルの可能性について懸念を表明していないようで、5月1日はASOがツアーを計画どおりに進めることができるかどうかを決める重要な日でもあるも述べている。
5月1日の時点でロックダウンが解除されていれば、準備までの余裕が出来るからだ。
また、違う市長は以下のように述べている。
レースはライダーを間近で見に来る何百万もの人々の為の物だ。
テレビでのショットが美しいとしても、例えそれで、あなたが訪問したくなったとしても、それは完全にイベントをゆがめるでしょう。それは同じ味ではないはずだ。
という意見もある。
オリンピックの延期によりスケジュール的には少し余裕が出来ている。7月下旬に開催して貰いたいと思っている町があることも事実だ。
ツール開催への道は厳しいものがあるが、結局のところ、何か他のことについて考え、集まり、祝うこともしたいと思っているというのが本音だろう。
5月に良いニュースが欲しいのだ。
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