2019年シーズン、最も傑出した新人だったレムコ・エヴェネプール。U23をすっ飛ばしてワールドツアーレビューしたのは正解だった。
彼は2年目のシーズン、20歳でジロ・デ・イタリアに出場することが発表された。彼の偉大な未来に向けて新たな足跡を残すことになるかもしれない。
すでに、タイムトライヤルでは世界最高レベルの実力だ。3週間の長いステージレースの中で彼がどんな驚きの走りを見せてくれるのか期待せずにはいられない。
ジロ・デ・イタリアへの期待
Deceuninck – Quick Stepで、今後のレーススケジュールが発表されている数少ないレーサーの一人となったレムコ。
ジロ・デ・イタリアに出場するメンバーもレムコが真っ先に決定されている。
There is always a first time!😉| C’è sempre una prima volta! 😉#Giro @EvenepoelRemco @deceuninck_qst pic.twitter.com/YB8bT93QpC
— Giro d’Italia (@giroditalia) January 10, 2020
1月25日で20歳となるレムコは最年少でジロ・デ・イタリアに出場する選手の一人となる。
イタリアは、ベルギーのようにサイクリングに夢中の国だ。レースは活気に溢れ、壮観です。ジロは、おそらく何が起こるか予測できない唯一のグランドツアーであり、私はそれが好きで、エキサイティングです。
ジロ・デ・イタリアは重要な役割を果たします。オリンピックへの道。それは完璧にフィットし、それ自体が権威もあります。
レムコは、東京オリンピックではタイムトライヤルでの金メダルを目指しており、ジロ・デ・イタリアに出場してから目指すのは丁度良いレーススケジュールとなるはずだ。
4年に1度しかないオリンピックは誰にとっても大切だ。すでに個人TTベルギー代表の出場権を持っているレムコにしても特別なレースとなる。
初日マリアローザの可能性も
ジロ・デ・イタリアの初日は、ブタペストで行われる個人タイムトライヤル。8.6kmの距離ながらフニッシュは少し登っている。
アワーレコード保持者のビクトール・カンペナールツも初日の勝利を狙っているが、レムコのほうが良いタイムを出すだろう。
レムコの成長のスピードは凄いのだ。タイムトライヤルのタイムも2019シーズン前半よりも後半に向けて上がっていった。
ついには、ヨーロッパ選手権制覇にとどまらず、世界選手権もローハン・デニスについで2位を獲得するほどに。
ローハン・デニスもジロ・デ・イタリアの初日タイムトライヤルを狙っているが、距離も短いためどちらが勝つかはわからない。
二人の世界最高のタイムトライヤルスペシャリストの戦いは見ものだ。
とにかく挑戦のシーズン
自分の限界をテストすることができる。
これまでで最長のレースはわずか7日間であり、ストレスや特別な野心はない。
目的は経験を積むことです。2、3週間、または10日間だけ乗ることも出来る。タンクを空にしたくありません。しかし、あらゆる瞬間にベストを尽くします。
オープニングタイムトライアルは私にとっては良いことかもしれませんが、通常はより長いタイムトライアルが得意です。
イタリアでは走りながら学び、改善したいと思います。
レムコは、ブエルタ・サン・ファンでアラフィリップと共にシーズンをスタートする。
現在決まっている出場レースは、フレッシュワロンヌ、リエージュ~バストーニュ~リエージュ、ジロ・デ・イタリア。
シーズン終了は、イル・ロンバルディアとなっている。エディ・メルクスの再来と呼ばれることを嫌うレムコ。彼は自分自身で新たな歴史を作ろうとしている。
どんな驚きの走りをみせてくれるのか楽しみでしかたない。
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