わたしは好きな選手の一人だった。あの巨体で集団を引き倒すアシスト役が多かった。だが、スプリントさせれば、間違いなくもっと勝利していたはずだ。
XDS Astana Teamのグレブ・シリツァが、中国のChina Anta – Mentech Cycling Teamに移籍する。
巨体のロシア人スプリンター
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グレブ・シリツァは2000年4月14日生まれのロシア人で、現在26歳。
身長は190cm、体重は85kgだ。もともとはトラックの選手で、2019年のヨーロッパ競技大会(ミンスク)ではチームパーシュートで金メダルを獲得している。
2022年、シリツァはシーズン最初のレースだったグアディアナサーキットで優勝。続くトロフェオ・ゲリータでも勝った。
8月1日からAstana Qazaqstan Teamにtrainee(研修生)として合流すると、2022 ツール・ド・ランカウェイ第1ステージでプロ初勝利を挙げる。翌日も2位で、リーダージャージを2日間守った。
この活躍で、22歳にして2023年・2024年の2年契約を勝ち取っている。
2023年のランカウェイでは第2ステージと最終ステージで勝利。2024年も第1ステージを勝って、キャリア4勝目とした。この4勝はすべてランカウェイだ。
普段は集団牽引やアシストが仕事なのに、ランカウェイではエーススプリンターになる。まさに「ミスター・ランカウェイ」だった。
まさかの降格
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2024年12月、チームはシリツァをXDS Astana Development Teamへ降格させる。
理由は、中国人ライダーのハオユ・スーを加えるためだった。2025年のメンバー30人がすでに決まっていて、枠が空いていなかったのだ。
当時のチームは、ワールドツアーの資格を守ることが最優先だった。それでも、キャリア4勝のスプリンターを降格させたのは、あまりにも勿体ないと思った。
2025年は混合ルールで、プロチームのレースにも出場できた。
ただし走れるのはUCIプロシリーズか.1クラスまで。スプリントではマッテオ・マルチェッリや、マックス・カンターを引く、リードアウトの一員を務めた。
2025年11月、シリツァは2026年末までの1年契約でXDS Astana Teamに復帰する。「再びスプリントを許可」とブログに書いたとおり、当然の昇格だった。
2026年5月のバク―ハンケンディ・アゼルバイジャン・サイクリングレースでは第3ステージを制し、ランカウェイ以外でも勝てることを示した。
まさかの失格
You don’t see this every day: both the 1st (Syritsa) and 2nd place (Giddings) were relegated in the last stage of Tour of Taihu Lake. Looks like a wrong decision to me. 🧐😐 3rd place Joes Oosterlinck was declared the winner. Matteo Malucelli won the overall. #TourofTaihuLake pic.twitter.com/MR0s9s0v8B
— Mihai Simion (@faustocoppi60) September 16, 2026
ツアー・オブ・太湖第5ステージで、シリツァは1位でゴールラインを通過した。
ところが、審判団の確認で「不規則なスプリント」と判定され、集団の最後尾に降着になった。2位でゴールしたジョシュア・ギディングスも同じ処分を受けている。
総合は3位、ポイント賞も3位。優勝はチームメイトのマルチェッリだった。
もし太湖で失格にならずに勝っていたら、契約は延長できたのだろうか。
勝てばキャリア6勝目だった。実績が増えれば、交渉の材料にはなったはずだ。
ただ、グレブ・シリツァの契約は1年だった。チームにはマルチェッリという主力スプリンターもいる。それを考えると、1勝で結果が変わったかは分からない。
それでも、あの日、勝利が記録に残っていたらと思ってしまう。また、ワールドツアーでスプリントする彼を見たかった。






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