フィリップ・ジルベールのレムコ・エヴェネプールの第一印象はほとんどメチャメチャ。
今では、最高の仲間だけど、当初は18歳の若者に慣れないといけなかった。
初めての出会いはトレーニングキャンプ
37歳のジルベールが初めてレムコにあったのは、昨年の12月。
Deceuninck-QuickStepのプレシーズントレーニングキャンプで19歳のレムコに初めて会っている。
その後、彼らは6月にベルギーナショナルチャンピオンシップで初めて一緒にレースに出場。フィリップ・ジルベールは、ロード4位。レムコはTTで3位。ロードは84位。
Today’s highlight – Adriatica Ionica stage 3 – after @PhilippeGilbert told me to go I rode clear with more than 20km to the 🏁 on the penultimate stage and expanded the gap to more than two minutes, nabbing my 3rd victory since turning pro.🤟🏼⚔️ #TheWolfpack pic.twitter.com/kzqDJ0Zfca
— Remco Evenepoel (@EvenepoelRemco) December 1, 2019
次に一緒に出場したのは、イタリアで行われたアドリアティカ・イオニカレース。
ここでの出来事。
フィリップ・ジルベールは、レース前にレムコが言っていることを真剣に受け止めなかった。
レムコは一人でアタックすると言ったのだ。
頭がおかしいのかと思ってたそうだ。その時レムコは総合8位でジャンプアップの可能性はあったが、トップまで8分も差があったのだから。
落ち着け少年と思ったそうだ。
しかし、レムコは有言実行25キロ地点からアタックをかけて後続に2分の差をつけて独走。2位にジルベールが入った。
数時間前までは本当にレムコのことを傲慢なヤツと思っていたそうだが、この時からだった。彼のことを認めるようになったのは。
きずなを深める世界選手権
The day after: not the best night of sleep I have had as the deception of yesterday’s missed opportunity remains. Pretty gutted to leave Yorkshire with nothing but a pair of very strong legs, but the only thing to do now is to look forward to next goals! 😣 #Yorkshire19 #Season17 pic.twitter.com/QnHMXARYmx
— PHILIPPE GILBERT (@PhilippeGilbert) September 30, 2019
ジルベールとレムコの関係は、ヨークシャーの世界選手権で一緒にベルギーチームに乗っていたときにさらに強くなった。
ジルベールがフィニッシュラインの最初の交差点へのアプローチでクラッシュ。その時近くにいたのは、トイレ休憩から帰ってきたレムコ。
チームメイトは、他にいなかった。レムコはフィリップ・ジルベールの為に渾身の引きを見せる。
だが、2周に渡って全開で引いたが集団復帰はかなわなかった。
ジルベールは2周後に涙を流してレースを放棄したが、レムコにはとても強烈な印象を受けたという。
本当に衝撃的だった。彼の行動は豊かな可能性の証拠でもある。彼は戦術的に考え行動する。ヨークシャーでやったことは非常にプロフェッショナルだった。
それは彼を遠い未来に連れていくことになるだろう。
さらにフィリップ・ジルベールはレムコの将来について語っている。
彼はタイムトライヤルですでに世界のトップだが、彼が2000メートル以上の山岳でいかにしてコロンビア勢に立ち向かうのか、驚くことになるだろう、と。
特にベルナルはその分野で驚異的で、レムコを傷つけるならば彼らだけだ、とも語っている。
フィリップ・ジルベールの頭の中には将来輝くレムコの未来が見えているのかもしれないですね。
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