Niche Mobilityが開発する「Automatic Digital Transmission System(ADTS)」は、2027年の市場投入を目指す新しいe-bike用駆動システムだ。
従来の変速機を使わず、ソフトウェアによって最適な伝達比を連続的に変化させる。
面白いは、ペダルをこいでもチェーンに直接力が加わって進むわけではないことだ。
将来の都市には、増大する大気汚染や交通渋滞の問題を解決する、より優れたモビリティソリューションが必要になるという確信のもとに誕生している。
Niche Mobility ADTS
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ADTSで最も驚くのは、ペダルと後輪が機械的につながっていないこと。
従来の自転車では、ペダルを踏むとクランク、チェーン、スプロケットを通じて後輪を直接回す。ところがADTSでは、ペダルを踏む力はまず車体中央のジェネレーターへ送られる。
ジェネレーターがペダリングによる力を電気エネルギーに変換し、その電力とバッテリーからの電力によって、別のトラクションモーターを動かす。
そして、このモーターが後輪を駆動する。
Niche Mobility自身も「Pedals and wheel are mechanically independent(ペダルと車輪は機械的に独立)」と説明している。
つまり、
ペダル → ジェネレーター → 電気 → モーター → 後輪
という流れでだ。
ここが、これまでの自転車とは根本的に違う。
チェーンはどこに?
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では、チェーンは本当に消えてしまうのか。実は、試作システムではチェーンまたはベルトが残っている。
ただし、その役割が従来とはまったく違う。つまり、チェーンがあるとしても、ペダルにはつながっていない。
モーターと後輪をつなぐためのものだ。技術解説でも、トラクションモーターがチェーンまたはベルトを介して後輪を駆動する構成が説明されている。
このため「チェーンレス」という言葉だけでは、このシステムの面白さを十分に表現できない。
チェーンをなくしたのではなく、ペダルとチェーンの関係をなくした。
これがADTSの大きな特徴となる。ただ、ここまでまとめていて思ったのは、これは電動モーターバイクとはどう違うのかといった点だ。
ペダルを回しても進まないのだったら、もう自転車とは呼べないのでは??
電動モーターバイクと何が違う?
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では、ADTSは電動モーターバイクと何が違うのか。
大きな違いは、ペダルが単なる飾りではなく、発電機を動かす入力装置になっていることだ。
モーターバイクは基本的にモーターの力で車輪を駆動する。一方、ADTSではライダーがペダルを回すことで発電機が電力を生み、その電力とバッテリーによってトラクションモーターを動かす。
Niche Mobilityは、この仕組みを「ペダルと車輪は機械的に独立している」と説明している。つまり、従来の自転車のように「足で後輪を直接回す」のではない。
足で発電し、その電気でモーターを動かして走る。
ここまで来ると、「これはもう自転車なのか?」という疑問が出てくるのも当然だ。実際、書いてて自分が思った。
実際に電動アシスト自転車として扱われるかどうかは、ペダルと後輪の機械的なつながりだけで決まるわけではない。
日本では、アシスト比率や24km/hでのアシスト停止など、道路交通法上の基準を満たしているかどうかが重要になる。基準を満たさなければ、ペダルが付いていても「自転車」ではなく、一般原動機付自転車などとして扱われる。
Niche Mobilityも現在、250W・アシスト25km/hまでの仕様や、Pedelec対応をうたう仕様を用意している。
ADTSは、単に「チェーンをなくした自転車」ではない。
ペダルで発電し、モーターで走る。
自転車と電動モーターバイクの境界にあるようにも見える、このまったく新しい駆動方式が、2027年にどのような形で市場に登場するのか注目したい。



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