ツール・ド・フランス開幕を数日前に控え、Picnic PostNLはAerobagおよびウェアスポンサーのNaliniと共同開発したエアバッグのプロトタイプを公開した。
テストの被験者を務めたTeam Picnic PostNLのワレン・バルギルは、エアバッグが作動した際の巨大な破裂音にひどく驚いた様子を見せた。
Aerobagの共同創設者であるクイントン・ファン・ロッゲレンベルグが、この最新のイノベーションについて詳細を語っている。
実戦投入を見据えた490gの統合型エアバッグシステム
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Aerobagはサイクルパンツの背中部分に完全に統合されており、いざという時までほとんど目立たない。皮膚との接触を最小限に抑え、快適さを損なうことなく空気の流れと換気を最大化する設計となっている。
エアバッグによる追加重量は490g。小型のCO2カートリッジを介して膨張し、作動後2分以内に自然に空気が抜ける仕組みだ。
ファン・ロッゲレンベルグは「過去に選手が車と接触して転倒しなかったケースがあり、その際にもエアバッグは作動したが、選手はそのまま走り続け、2分後には通常の空気が抜けた状態に戻った。再使用するにはCO2カートリッジを交換する必要があるが、レース中であればチームカーから25〜30秒で交換可能だ」と説明する。
開発者たちは、どのようにすれば、着用しやすく、十分に小さく、軽量なエアバッグを作れるかという問いからプロジェクトをスタートさせた。
プロからのフィードバックは非常に重要であり、彼らは地球上の誰よりも長い距離を走り、快適さやフィット感に敏感でありながら、事故の危険性が最も高い。プロで機能すれば、一般のサイクリストにも確実に役立つと考えられている。
プレスデーでシステムをテストしたPicnic PostNLのワレン・バルギルは、作動時の音について次のように語った。
「ハハハ、ただ音に驚いただけだよ。でも実際のレースで落車する時は、自転車がクラッシュする音もすごいから、このエアバッグの音なんて他の音に比べたら大したことないと思う。
僕たちの安全にとって、これは大きな前進だ。チームは何年も前からこの問題に取り組んできた。最初は擦り傷を減らすためにDyneema素材を肩やパンツに採用し、今はエアバッグを着用する段階に来た。
大事故が起きた時に僕たちを救ってくれるかもしれない。よく骨折する体の重要な部分をカバーしてくれるんだ。僕自身も鎖骨を何度か折っているけれど、鎖骨や背中を本当によく保護してくれるよ。」
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現在、プロトタイプのAerobagはトレーニングでのみ使用が許可されているが、レースでの使用に向けてUCIと協議が進められている。
当初は2029年頃の実戦投入を目指していたが、開発のスピードは想定よりもはるかに速いという。
ファン・ロッゲレンベルグは、今年中にはプロ選手がトレーニング等のビルドアップで使用する姿が見られるだろうと予測している。「選手たちが救急車の中ではなく、自宅のベッドで目を覚ますことができるようにしたい。」と彼は語る。
AerobagはPicnic PostNLだけでなく、他の5つのチームともテストを行っている。
ウェアのサプライヤーとしてGobik、Santini、Castelli、Assosが関わっており、エアバッグ本体とウェアは独立しているため、各ブランドが自社のウェアに合わせて柔軟に開発を進めることが可能となっている。
Castelliも同じようなエアバックを開発中であり、こちらはSoudal – Quick Stepが準備中だ。




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