マチュー・ファンデルプールは、世界選手権への最後の調整として、ベルギーのPrimus Classicに参加。
最後のスプリントは先頭集団ゴールだったが、途中の小刻みなアップダウンでは、サガンやグレッグ・ファンアーヴェルマートなど世界選手権の優勝候補を引きちぎる走りを見せた。
その後、世界選手権ロードのために更にレース後に乗り込んだというのだから凄い!
Primus Classic 2019 197k
Primus Classicは、ヨーロッパコンチネンタルサーキット1クラスのワンデイレース。
Primus ClassicのPrimusは、スポンサーのビール会社Haacht Breweryが作っているビールの名前。
だからレースのポスターにもビールが写っている。
コースマップの縦断図を見ると、アップダウンの連続になっている。だが距離は500m程度で勾配は5~7%程度の坂が多い。
一部、石畳みのコースも含まれているベルギーならではのコース。アップダウンの連続は、世界選手権ロードの最後の周回コースにも似ている。
今回のレースには、マチュー・ファンデルプール以外にも
- ペーター・サガン (BORA – hansgrohe)
- グレック・ファン・アーベルマート (CCC Team)
のビックネームが走っていた。
彼らも世界選手権の優勝候補だ。当然、マチュー・ファンデルプールとライバルとなる。
Moskensstraatの石畳の坂でアタック
マチュー・ファンデルプールが、サガンとグッレッグ・ファン・アーベルマートを振り切る場面がこちら。
.@mathieuvdpoel‘s attack on Moskesstraat #PrimusClassic pic.twitter.com/aEYtv7EW58
— McEEV (@GosuSM) September 21, 2019
スタートして45km地点の石畳のMoskensstraatでの場面。
勾配は7.2%で、わずか500メートルの丘だが、長さが短いにも関わらず、世界選手権ロードでも見られるかもしれない展開が見られた。
コレンドンサーカスのチームメイトにアシストされていたマチュー・ファンデルプールがアタック!
グレッグ・ファンアーヴェルマートとサガンが飛びつく。
なんとか、ついていた二人だったが頂上付近では離されてしまう。だが、コースが緩くなるとすぐに下りで二人に追いつかれる。
ライバルを引きちぎるには、更に長い坂が必要だ。
マチュー・ファンデルプールはレース後に、足をテストしてみたという。
コースが難しくないので、ゴールでは自分は最速ではないと言い、ゴールは集団ゴールで終わっているが、トラブルもなかったし、楽しんでいたので良かったと言っている。
マチュー・ファンデルプールには、もっと厳しいコースが必要だ。
レース後に100キロのライド
世界選手権のコースは285km。これはマチュー・ファンデルプールが参加する最長のレースとなる。
これまでキャリアの大半は1時間のシクロクロスレースが中心だった。
ただ、彼には距離もあまり関係ないのかもしれない。
昨年、彼はオランダ国内チャンピオンシップ(222km)で優勝し、ヨーロッパチャンピオンシップ(230km)で2位。2019年にはアムステルゴールドレース(266km)で優勝。
Gent-Wevelgem(250km)4位とフランダース(267km)4位。
長い距離のレースでも結果を出しているのだが、300kmの距離を一度乗る必要があると考えた。
ツアー・オブ・ブリテンでは、そこまで長い距離のレースがなかったから。
そこで、197kmのPrimus Classicのレースの後に、チームマネージャーがバイクで先導して100kmのトレーニングライドを行った。
つまり、レースは完全に距離を稼ぐためのトレーニングの一環であったということですね。
距離もこなして、足の調子も良いとなると世界選手権の最後の緩い登りのスプリントでマチュー・ファンデルプールにかなう選手はいるんでしょうか?
ライバルのジュリアン・アラフリップは調整レースでイマイチの切れ味なのでどうなるんでしょうねえ~。
コメント