ブエルタ・ア・エスバーニャの第5ステージはプロコンチネンタルチームの2名がワン・ツー・フニッシュを決めるという珍しい勝利をつかんだ。
順調に逃げていたプロコンチネンタルチームの3人の逃げだったが、途中でとても危ないシーンに遭遇。
なんと、チームカーに接触されてあわやクラッシュしそうになる場面があったのだ。
プロコンチネンタルチーム3人の逃げ
🏁 – 81 KM | Etapa 5 – Stage 5 | #LaVuelta19
🚴♂️🚴♂️ @joherradalopez @AngelMadrazo @JetseBol: ¡la fuga!
⏳ Ventaja alrededor de los 9⃣ minutos / The gap is slowly decreasing
👉 https://t.co/izln1uYnJq pic.twitter.com/2JIHP3xSqt
— La Vuelta (@lavuelta) 2019年8月28日
スタート後のアタック合戦から最初にエスケープに成功したのは、
- アルヘル・マドラソ (Burgos-BH)
- イェツ・ボル (Burgos-BH)
アルヘル・マドラソは山岳賞ジャージを着ており、ポイントを稼ぐために積極的に逃げにチャレンジ。
同じチームのイェツ・ボルが一緒に逃げていても先は長いので集団は容認。
ここに、コフィディスのエースであるホセ・エラダが合流して3人の逃げが確定した。
スタートから16キロで逃げるということは、残り150キロ以上を彼らは逃げ続けたことになる。
70キロを走って、集団とは10分25秒もの差がついた。
問題のクラッシュしそうになったシーンはこちら。
Must be something with teams from northern Spain, what Eusksdi can do, Burgos try and follow #LaVuelta19 pic.twitter.com/pLlhIT3nw4
— John Maguire (@velo_bristol) 2019年8月28日
登りで、アルヘル・マドラソがチームサポートカーに後ろからホイールを押された?
よろけたアルヘル・マドラソは右側を走っていたホセ・エラダにぶつかった。
しかも、手まで出している。
なんとか二人共、こけないで済んだけれど危ないシーンだった。
アルヘル・マドラソの驚異的なねばり
El triunfo de la rabia, del sacrificio y de la constancia. @AngelMadrazo gana en la cima de Javalambre la quinta etapa de @lavuelta!!
📸 @PhotoGomezSport pic.twitter.com/1Kz1L206kd— Burgos BH (@BurgosBH) August 28, 2019
ゴール前の最後の登りになると、ペースを築くのは登りの得意なホセ・エラダ。
残り6キロ地点で、山岳賞ジャージのアルヘル・マドラソが勢いよくアタック!
チームメイトのイェツ・ボルはホセ・エラダの後ろについてマーク。
ホセ・エラダはあわてずに、ペースでアルヘル・マドラソに追いついた。
今度は、ホセ・エラダが先頭に立ち後ろをチラチラと見ながら前を引く。
残り4.8kmで、先ほどアタックをかけたアルヘル・マドラソが落ちていく。
あ~、ここで勝負あったかなあと思いましねえ。二人の勝負ならば、ホセ・エラダが最後にアタックをかけて勝利かなと思ってました。
だが、びっくりしたのはアルヘル・マドラソが大きく遅れずに、徐々に追いつてきたこと。
しかも、ラスト400mからアタック!
これは、チームメイトのアシストかと思っていたら、アルヘル・マドラソはグングン加速してなんとステージ優勝をもぎ取ってしまった!
Etapa 5 – Stage 5 | #LaVuelta19
🇪🇸 Vive el último kilómetro de la victoria de @AngelMadrazo gracias a @CarrefourES
🇬🇧 Live the last km. of Ángel Madrazo’s victory thanks to @CarrefourES#CarrefourConLaVuelta pic.twitter.com/jR9DsCWsO6— La Vuelta (@lavuelta) August 28, 2019
普通、アタックかけて失敗して落ちていったら、二度と上がってくることはないのに驚異的な粘りと根性でしたね。
チームメイトのイェツ・ボルもホセ・エラダを突き放してチームでワン・ツー・フニッシュを決めた。
上位3人がプロコンチネンタルチームというのはとても珍しいこと。
ただ、優勝したアルヘル・マドラソは元モビスターで走っており、ホセ・エラダも2017年までモビスターで走っていた。
二人は、2012年から2年間はチームメイトだったのだ。
2位になったイェツ・ボルも元ラボバンクで走っており、現在でいうと名前の変わったユンボ・ヴィズマで走っていた実績がある。
実力のある三人に加えて、元チームメイトが2名の逃げとなれば強力な協調体制が作れたのも納得がいく。
アルヘル・マドラソは、嬉しいプロ最大の勝利だ。これからも山岳賞狙いで積極的にロングエスケープを狙って欲しい。
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