パリ~ニース第4ステージは、雨から雪に変わった天候のためにゴール手前45kmでレースは一時中断。
中立の状態で下ってから再スタートとなった。
その後、再開されたレースで逃げ続けたのは INEOS Grenadiersのトビアス・フォス。ヨナス・ヴィンゲゴーは残り2kmでトップに立ち独走。
誰もが、ヨナス・ヴィンゲゴーが勝利するものと思っていたはず。だが、最大9秒まで広がったタイム差はゴールが近づくにつれて急速に縮まる。そして、ゴールの手前40mでジョアン・アルメイダに捕まってしまう。
総合ではボーナスタイム獲得でトップとなったが、表彰式でもその顔は厳しいままだった。
走るべきではない!
Almeida left it until the very last moment 😲
João Almeida wins Stage 4 at Paris-Nice after a last-ditch chase on the summit finish to deny Jonas Vingegaard victory 💪
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🇫🇷 #ParisNice pic.twitter.com/1gcTU16L9u— Velon CC (@VelonCC) March 12, 2025
雨と雪は止んだが、ここまで寒さの中走ってきたライダーは皆震えていた。太陽は顔を出したが、何時間も走ってきた中では効果もなかったようだ。
ヨナス・ヴィンゲゴーも、独走となったが最後はジョアン・アルメイダに抜かれてしまった。ベストの彼ならば問題のあるところだけど、今回は状況が違う。
“We hadden niet moeten koersen”: Jonas Vingegaard laakt beslissing om toch door te rijden in Parijs-Nice https://t.co/BqeMw92NkT pic.twitter.com/AT6IcZNZv2
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) March 12, 2025
総合トップとなったヨナス・ヴィンゲゴーだが、その表情は険しい。ヨナス・ヴィンゲゴーは、主催者がレースを再開したことを怒っている。
まだ寒い。攻撃する自由があったし、調子も良かったが、残念ながら追い抜かれてしまった。残念だけどそれがレースなんだ。
私は複雑な気持ちでここに立っている。いや、それどころではない。ただ、今は幸せではない。
ここでレースをすべきではなかったし、レースを続けるべきでもなかった。私の意見では、彼らはレースを完全に中止すべきだった。あまり危険だったとは言わないが、下り坂ではしばらくゆっくり走っていた。
みんな寒くて、ブレーキの感覚がもうなかった。ウォーミングアップに数分間時間があったが、できなかったし、今でも低体温症を感じている。本当に寒いよ。
ライダーは、17kmほど中立状態でゆっくりと下っている。これも冷えた身体に追い打ちをかけている。ヨナス・ヴィンゲゴーは本人が言うように低体温症の症状になっていた。
これでは、ベストの走りもできるはずもない。それでも、ヨナス・ヴィンゲゴーを上回ったのはジョアン・アルメイダだけ。素晴らしいとはいえ、自分のベストの脚で登れなかったのは不満が残るのも仕方ない。
集団が止められた時には、ヨナス・ヴィンゲゴーはすぐにサポートカーに乗っていた。まさか、再びレースがスタートするとは思っていなかったかもしれない。一度切れた気持ちを奮い立たせるのはプロでも難しかっただろう。
第5ステージも厳しい登りゴールが待っている。ただ、何人が体調不良でスタートできないかもしれない。天候が気になる所だけど、総合トップに立ったヨナス・ヴィンゲゴーの攻撃を期待したい。
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