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フィリッポ・ガンナはタイムトライヤルでフロントディレーラーキラーのClassified Power Shiftを使用

機材情報
Photo credit: Glory Cycles on VisualHunt.com
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ジロ・デ・イタリア第7ステージの個人タイムトライヤルでは、前半に登場したフィリッポ・ガンナの記録を脅かす選手はいなかった。

ただ、一人最後に走ったタデイ・ポガチャルを除いては。

フィリッポ・ガンナと INEOS Grenadiersの複数のメンバーは、フロントディレーラーキラーと呼ばれているClassified Power Shiftを使用したことが判明している。

 

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Classified Power Shiftで問題なし

 

これまで、プロでClassified Power Shiftを使用していたのは、Lotto Dstnyのヴィクトール・カンペナールツとUno-X Mobilityの一部の選手のみ。

 

今回フィリッポ・ガンナを始めClassified Power Shiftを使ったのは

  • フィリッポ・ガンナ
  • ゲラント・トーマス
  • トビアス・フォス
  • マグナス・シェフィールド

 

フロントギアは、66もしくは68の巨大なギアを使用。Classified Power Shiftを使えばフロントシングルなので、チェーンが落ちる心配もない。

基本的にClassified Power Shiftは、フロントギアを0.7倍(正確には0.686倍)に「小さく」する。

ダイレクトドライブでは、比率は 1:1 で、カセットとハブは同じ速度になる。Classified Power Shiftでは比率が 0.7なので、カセットが1 回転するごとにホイールが 0.7回転することを意味している。

 

これによってライダーは、平坦で大きなギアを使えるだけでなく、最後の急な登りでも幅広いギアレンジを使えるようになった。

 

Classified Power Shiftのメリットは

  • チェーンの脱落防止 クロスチェーンなし
  • シフト効率が高く、負荷がかかった状態でのシフトチェンジが可能
  • 1000W以下でチェンジすること(つまり力を加えながらでもok)
  • フロントディレーラーが不要で重量は同じ
  • リアハブはメンテナンスフリー
  • 空力の改善
  • シフトにかかる時間はわずか0.15秒
  • 汚れや雨の心配もいらない
  • 小さなチェーンリングはない

 

これらにより、高出力下でギアをシフトできるという利点があると同時に、フロントディレーラーの問題によりチェーンがスプロケットから脱落するリスクも排除されている。

Shimanoではできないので INEOS GrenadiersはClassified Power Shiftを使用している。

 

フィリッポ・ガンナは落車を回避

 

これは危なかった。フィリッポ・ガンナがスタートしてすぐのカーブで観客の手がフィリッポ・ガンナに当たっている。

意図的ではないのだろうけど、非常に危険。もし落車していたら、大きな問題となっていただろう。

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