マーク・レンショウといえば、マーク・カヴェンディシュのリードアウトとして長く活躍してきた。
二人のコンビは2009年から始まっている。マーク・レンショウは37歳。
16年のキャリアに終止符を打とうとしている。
最高のリードアウトマン
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— Mark Renshaw (@Mark_Renshaw) 2019年3月6日
木曜日の朝(7月4日)に発表された声明の中で、マーク・レンショーは次のように述べている。
「2019年がプロサイクリストとしての、最後の年になると発表できることを誇りに思います。
私のキャリアを振り返ってみると、勝利の重要な役目だけでなく、チームメイトの成功に貢献出来たのはうれしいことです。
これらの勝利はキャリアのハイライトであり、そしてリードアウトライダーの役割を完成させる私を動機づけました」
常に、チームメイトの勝利のために貢献してきたマーク・レンショー。カヴェンディシュの一時代を築いた盟友だ。
マーク・レンショーのプロキャリア
マーク・レンショーは、2003年にFrançaisedes Jeuxでキャリアを始め、2009年Team Columbia – HTCでワールドツアーチームの一員となった。
2009年に同じくTeam Columbia – HTCでプロデビューしたマーク・カヴェンディシュとのコンビが始まることになった。
この年、マーク・カヴェンディシュは19勝をマーク。ツール・ド・フランスでも驚異的な6勝をあげた。
2009年のツール・ド・フランスの最終日に、シャンゼリゼでマーク・カヴェンディシュとワン・ツー・フニッシュを決めたのが、彼の最も素晴らしい思い出の一つだという。
その後、カヴェンディシュは2012年からチーム・スカイで走ることになり、二人のコンビは解消されることに。
Rabobank Cycling Teamでエーススプリンターとなったマーク・レンショウだったが2012年は1勝どまり。表彰台には乗りポイントは稼げるが勝利がなかった。
彼ら二人は、2015年にEtixx-Quick Stepで再びコンビを組むことになる。
カヴェンディシュは、ツール・ド・フランスでは1勝。年間では15勝をあげた。
2016年からTeam Dimension Dataに二人が揃って移籍。
ツール・ド・フランスでは4勝をあげた。ただ、カヴェンディシュは2017年からキス病により成績は下降線。
2019年の今シーズン、マーク・レンショーとマーク・カヴェンディシュの名前はツール・ド・フランスのスタートリストにはなかった。
「レースから離れるのは適切な時期だということを私は知っている。
私の身体と精神では、ツール・ド・フランスのようなレースに必要なレベルを達成し、競争することはできない。
自分の生活の中で、この章を終わらせる決断を下すことができて本当に幸運です。将来の事業にとても興奮しています」
マーク・レンショーの初勝利は、2006年のTro-BroLéon。ツアー・ダウンアンダーでは2勝。
2011年のツアー・オブ・カタールでは総合優勝を飾っている。
サポートライダーとしての役割にもかかわらず12勝をあげた。
Only twice since 2002 have I not been part of the @tourdownunder Sitting here at home hurts like hell but I have to be happy as I’m back on the road training and working towards my first races. Good luck to @teamdidata crew, wish I was there 👊 pic.twitter.com/FcfMJNIy2g
— Mark Renshaw (@Mark_Renshaw) 2019年1月12日
マーク・レンショーは昨年暮れに車と衝突して骨盤骨折をしている。
今年の前半には、慢性副膜炎の内視鏡手術を受けており、コンデション的にもベストな状態を保つのが難しくなってきたのかもしれない。
マーク・レンショーはスポーツから離れて生活することを望んでいるが、彼の家族とより多くの時間を費やしながら他の情熱を追求することも望んでいると言っている。
今シーズン、マーク・カヴェンディシュの最後のリードアウトを務めることが出来るだろうか?
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