2019アムステルゴールドレースで、マチュー・ファンデルプールは、メジャーレースでの信じられない勝利を記録した。
それが上記のアイキャッチ画像のゴールシーンだ。今回のレースでも、優勝候補の大本命と考えられていたが、マチュー・ファンデルプールが足を見せる場面は全くなかった。
この理由についてマチューはインタビューで語っている。その前に、マチューは大落車を軽々とさけるテクニックを見せているので、それも紹介。
ボトルを回避
— Cycling out of context (@OutOfCycling) April 14, 2024
問題の場面は先頭集団を追う、EF Education-EasyPostのマライン・ファンデンベルフがボトルを捨てたシーンだ。
マライン・ファンデンベルフが投げたボトルは、斜面にぶつかって集団の中に戻っている。
これをマチュー・ファンデルプールは、簡単にジャンプしてよけている。その後、頭を振っているけど、もし踏んでいたら集団は大落車になっていただろう。
マチューは、これまでも後輪でボトルを蹴飛ばして、よけたこともある。シクロクロス世界王者のテクニックは流石だ。
以前にも、ボトルを踏んで落車しているライダーが多数いるので気を付けないといけない。そもそも、ここはボトル廃棄して良い場所だったのかも気になる。
マチュー・ファンデルプールのゴール後のインタビュー
当初は好調でしたが、正念場で孤立し、結局22位でゴールでしたが。
スーパーな気分ではなかったけど、まあまあだった。彼らと一緒にキューテンベルクを越えるタイミングを計っていたんだけど、ちょうど中間ストレッチで彼らが逃げてしまったんだ。
ああいうときは難しい状況だから、選択を迫られる。僕がジャンプすれば、もちろん他の選手も一緒にジャンプする。
ちょっと残念だけど、チームとしては悪くなかった。あそこで1人足りなかっただけかもしれない。
僕自身、すべてを接近戦に持ち込むほどのスーパーレッグは持っていなかった 。そうすると、キューテンベルグ(Keutenberg)で足りなくなる。ギャンブルをしなければならない。
最後はまだあの集団に追いつけると思っていたけれど、強い選手はすぐ前にいたんだと思う。ここ数週間とは違うタイプの選手たちとのレースだ。
少し守備的な走りを意識したのでしょうか?
そうだね。でも、攻撃的な走りをする脚もなかった。このレースでは、それは罰せられることになる。私の春はすでに成功しているから、ギャンブルをする余裕もある。
決勝に行きたかったが、脚力がなかった。私は現実的な人間だから、すべてを勝ち取ることはできないことを知っている。勝てない回数のほうが多いしね(笑)。
来週はさらに難しくなるだろうし、そこにはポガチャルも乗っている。でも、もう1回、全力を尽くすよ。
その後は休める。良い気候をもう少し楽しんで、最後の仕上げをするために、今からまたスペインに向けて出発するんだ。
マチュー・ファンデルプールも人間だということだ。これまでマチューを助けていたチームメイトも前半からの集団コントロールで誰もいなくなっていた。これも痛かった。
ずっと足の良い状態でレース当日を迎えるのは、難しい。100%でないとスーパーな走りはできないということだ。
次は、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ。1週間で再びスーパーレッグが帰ってくるのか、期待して待っていたい。
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