ジロ最終日は、まるでおとぎ話のような結末。
残り2.2kmから総合2位のゲラント・トーマスがAstana Qazaqstan Teamのルイスレオン・サンチェスとマーク・カヴェンディシュを引くというドラマのような展開。
ゲラント・トーマスは、チームメイトのルーク・ロウとやっているポットキャストの中で予告はしていたらしいけれど、レースの最中にもカヴに頼まれたようだ。
これについて、マーク・カヴェンディシュが答えている。
冗談でリードアウトをして!
El gran gesto de thomas con Mark cavendish pic.twitter.com/0GgzS8uyd1
— 💯el show de tadeo⚡💫 (@joss__ok) May 28, 2023
ゲラント・トーマスはとても特別だ。彼は常にグラスが半分空ではなく、半分が満たされているのを見る。
半分本気で、半分冗談で彼に尋ねた。私のためにリードアウトをやってもいいんじゃない?
そして突然彼は叫んだ。カヴ！ そして彼はそうした。Gはとても特別だ。彼はキャリアを通じて親友の一人だった。
土曜の夜、トーマスの本当の姿を知った。彼はジロで負けたばかりだったが、その直後にまた幸せになった。G は永遠の楽観主義者だ。これは彼を象徴していた。
だからこそ彼は特別なんだ。G はただ素晴らしいランナーであるだけではなく、とても良い人であり、友人でもある。これは永遠に特別な勝利となるだろう。絵は完璧だよ。
このようにしてジロ・デ・イタリアを永久に閉じることは、この上なく美しいことだ。2008年に、ここカタンザロ・ルンゴマーレで、グランツールで初めての勝利を達成した。
イタリアの首都でレースをするのは初めてでもあった。ローマで勝つのは本当に特別なことだ。チームのレースぶりも素晴らしかった。
おそらくこれが、私が長年住んでいた国での最後のレースとなった。
そして、少年たちや友達と一緒に勝ったとき、感動的な特別なストーリーが生まれる。本物のイタリア人のように、手を使ったジェスチャーでいっぱい伝えなければならない。
最後は、一人でフニッシュに飛び込んでましたが?
本当に横風が強かった。したがって、最適な場所は道路の右側だった。フェルナンド・ガビリアは早めに先発出場した。
幸いなことに、彼は私が追い越すのに十分なスペースを残していた。
この勝利はAstana Qazaqstan Teamでの初勝利で、キャリア162勝目ですね。
勝つレースにはそれぞれ別のストーリーと意味がある。他の多くの人たちと同じように、この2週間、とても苦しんだ。自分は病気になっていた。
チームメイトのおかげでローマに着いた。この勝利という形で彼らに恩返しができたことがうれしく思う。
私の長いキャリアの中で、私はスポーツを変えた最も才能のあるドライバーのいる素晴らしいチームでレースをすることができて幸運だった。それで祝福してもらえたのも良かった。
最後にマーク・カヴェンディシュの前を走ったフェルナンド・ガビリアは、コメント欄でソルトさんが教えてくれた情報によると、
「かつてカベンディッシュに憧れ、そしてカヴのいるエティックス・クイックステップでプロデビューしたガヴィリアが、結果として最高のリードアウトしたのも感慨深いですね。」
これも、また繋がりを感じる話ですね。
歴代勝利数も視野に
What a win! @MarkCavendish #Giro #GirodItalia #AstanaQazaqstanTeam
📷 @SprintCycling pic.twitter.com/QzvXs6Dg64
— Astana Qazaqstan Team (@AstanaQazTeam) May 28, 2023
マーク・カヴェンディシュは、ツールでの最多勝更新に、グランドツアーで歴代2位を見えなくはない。まあ、今年で終わりなのでさすがに3勝は厳しいけど。
グランドツアーでの勝利数
- エディ・メルクス 64勝(ジロ24、ツール34、ブエルタ6)
- マリオ・チッポリーニ57勝(ジロ42、ツール12、ブエルタ6)
- マーク・カヴェンディシュ54勝(ジロ17、ツール34、ブエルタ3)
- アレッサンドロ・ペタッキ48勝(ジロ22、ツール6、ブエルタ20)
- アルフレッド・ビンダ43勝(ジロ41、ツール2、ブエルタ0)
更に、歴代勝利数でも更新が狙えるチャンスはある。マーク・カヴェンディシュはキャリア162勝となった。歴代3位に肉薄している。
歴代勝利数
- 286 – エディ・メルクス(Eddy Merckx)
- 166 – マリオ・チッポリーニ(Mario Cipollini)
- 164 – ロジェ・デ・フラーミン(Roger De Vlaeminck), リック・ファンローイ(Rik Van Looy)
- 162 – マーク・カヴェンディシュ(Mark Cavendish)
- 158 – アンドレ・グライペル(Andre Greipel), ショーン・ケリー(Sean Kell)
- 153 – アレッサンドロ・ペタッキ(Alessandro Petacchi)
- 151 – フランチェスコ・モゼール(Francesco Moser)
あと2勝で歴代3位に並ぶ。なんとか出来ないものかなあ～。
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