ジロ第10ステージは、冷たい雨と危険な下りで先頭の3人に集団が追いつくことはなかった。
後続の集団は40人いたが、スプリンターのアシストとして前を引けるライダーは限られていた。それだけ、先頭を走る3人が強かったということなのだけど。
この総合勢にとっては順位に関係ないステージと思われたのだけど、脱落してしまったライダーがいる。
アレクサンドル・ウラソフ BORA-hansgrohe
レースがスタートして15kmほど進んだ時だった。コースは登り始めていたが、集団最後尾を走るBORA-hansgroheのアレクサンドル・ウラソフの姿が映し出される。
明らかに走れていなかったが、その後もアレクサンドル・ウラソフは数分以上遅れた状態で走り続ける。かなり寒い中走ってからリタイヤしている。
アレクサンドル・ウラソフは、第9ステージの個人タイムトライヤルで、トップから30秒遅れの8位という良い成績。
調子は悪くないと思われていたのだけど、登り始めた途端に足に力が入らないと訴えていた。これにより、BORA-hansgroheは、もう一人のリーダー、レナード・ケムナがチームのエースとなる。
現在、レナード・ケムナは1分52秒遅れの、総合7位。第1ステージの個人タイムトライヤルの時には、体調不良。これがなければ、もう少しタイム差は少なかったはずだ。
【追記】
スタートから65kmでリタイヤしたアレクサンドル・ウラソフは、休息日の定期検査ではコロナ陰性。しかし、ステージ後に、倦怠感と喉の痛みを訴える。検査でコロナ陽性が発覚している。
これでは、一気に体調が崩れても仕方ない。
ジェイ・ヴァイン UAE Team Emirates
下りの左カーブでMovistar Teamのウィリアム・バルタと共に落車したジェイ・ヴァイン。これまでも第5ステージの落車の影響でタイムロスもしていたが、今回は致命的となった。
チームは、ジェイ・ヴァインを戻すために、ダヴィデ・フォルモロ、ライアン・ギボンズ、アレッサンドロ・コーヴィがアシスト。
しかし、他のチームからの援助はなく、結局先頭から11分19秒も遅れてしまう。これにより、総合11位から、20位まで脱落。総合順位はあきらめないといけなくなった。
幸いなことに、ケガは軽症とのこと。
雨の冷たいステージでリタイヤしたのは
- アレクサンドル・ウラソフ BORA-hansgrohe
- マーティン・トゥスフェルト Team DSM
- エリック・フェッター EOLO-Kometa
第11ステージをスタートしないライダーもいるかもしれない。4度の雨の中を走り続ければ、体調を崩す可能性は高い。
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