2024 ブエルタ・ア・エスパーニャ第6ステージ スーパーマーケットスタートで総合は大シャッフル!

スタートはフランスのスーパーマーケット、Carrefourの中から。

 

さて、第6ステージは、逃げにチャンスがありそうだ。プリモッシュ・ログリッチもメンバーによっては容認する方向だ。

 

多くのライダーが逃げを狙ってくるだろう。Lotto Dstnyのトーマス・デヘントは逃げに入れるだろうか。最後のグランツールだ。

 

第6ステージ   カルフール ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ 〜 ユンケラ 185.5km

 

アンダルシアを通るコースは逃げに最適。ただ、獲得標高は3,711mもあり足がないと最後までは逃げれない。

決戦は、最後の3級山岳ラス アベハス峠だが、逃げが成就するだろうか。

 

 

1. 1級山岳　 ボヤール峠 (14.7 km・5.5%)
2. スプリントポイント　ロンダ
3. 3級山岳　 ビエント峠 (6.6 km・4.2%)
4. 3級山岳　マルティネス峠 (3.5 km・5.9%)
5. 3級山岳　ラス アベハス峠 (8.9 km・3.9%)

 

スタート

ワウト・ファンアールトのコメント

計画はほとんどない。乗り心地は難しく、コントロールを維持するのは非常に困難だ。今日はあまり期待していない。

カーデン・グローブスに対するポイントランキングでのリードを広げる日ではないだろうか？

それは別の質問だ。これからも注目していきたいライダーだ。たとえ自分にとってはチャンスではないと思っていても。

それから私たちは、カーデン・グローブスが何を試みるかを見守る必要がある。私たちは常に様子を見なければならないが、それでも厳しい仕上がりになる。

 

本当にスーパーの中からスタート。

 

第6ステージのスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　プリモッシュ・ログリッチ　Red Bull-BORA-hansgrohe
• ポイント賞　ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
• 山岳賞　シルヴァン・モニケ　Lotto Dstny
  
• 新人賞　アントニオ・ティベッリ　Bahrain Victorious
  

 

ニュートラルスタート。

 

1級山岳　 ボヤール峠 (14.7 km・5.5%)

33人の巨大な逃げが出来ていたけれど、頂上手前で崩壊。

ポイント獲得順位は

1. ペライヨ・サンチェス　Movistar Team　10ポイント
2. ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates　6ポイント
3. クリスチャン・ロドリゲス　Arkéa – B&B Hotels 4ポイント
4. マウリ・ファンセヴェナント　Soudal – Quick Step　2ポイント
5. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech　1ポイント　

 

先頭では激しくアタック合戦が。

1. マウリ・ファンセヴェナント　Soudal – Quick Step
2. ペライヨ・サンチェス　Movistar Team

 

集団は1分11秒差。

 

集団からマルク・ソレルがアタック。しかし、これは捕まる。

1. マルク・ソレル　UAE Team Emirates
2. サム・オーメン　Lidl – Trek

 

先頭集団は13人。1分差なので、すぐにジャンプしてこれる。Team Jayco AlUlaのクリス・ハーパーも追いついている。

 

残り95km。タイム差は1分9秒。Red Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツが1分50秒でもっともタイムが良い。おさえとなるだろう。

 

残り89km。タイム差は1分46秒と開く。先頭にはフローリアン・リポウィッツがいるので、Red Bull-BORA-hansgroheとしては問題ないのか。

 

13人のメンバーは

1. ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates
2. マウリ・ファンセヴェナント　Soudal – Quick Step
3. フローリアン・リポウィッツ　Red Bull-BORA-hansgrohe
4. ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team
5. クレマン・ヴァントゥリーニ　Decathlon AG2R La Mondiale Team
6. ルカ・ヴェルガリート　Alpecin-Deceuninck
7. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech
8. ペライヨ・サンチェス　Movistar Team
9. クリス・ハーパー　Team Jayco AlUla
10. クリスチャン・ロドリゲス　Arkéa – B&B Hotels
11. ハイム・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL
12. ウルコ・ベラデ　Equipo Kern Pharma
13. パブロ・カスティーリョ　Equipo Kern Pharma

 

残り70kmで4分56秒と開く。このままいくと、マイヨロホはRed Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツに移る。

総合では、ベン・オコナーが1分56秒遅れ。クリスチャン・ロドリゲスが1分58秒遅れ。逃げ切れば総合上位に浮上出来るかも。

 

総合4位、38秒遅れのアントニオ・ティベッリの順位が危ういので、Bahrain Victoriousが引き出す。Red Bull-BORA-hansgroheにとっては、願ってもない展開だ。

 

スプリントポイント　ロンダ

ベン・オコナーがトップ通過。

1. ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team　20ポイント
2. クリスチャン・ロドリゲス　Arkéa – B&B Hotels　17ポイント
3. クレマン・ヴァントゥリーニ　Decathlon AG2R La Mondiale Team　15ポイント

 

逃げ切ると面白い総合順位となる。ベン・オコナーはバーチャルで2位だ。

 

ベン・オコナーがアタックだ。マイヨロホを狙ってやれという感じか。

1. ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team
2. ハイム・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL

 

3級山岳　 ビエント峠 (6.6 km・4.2%)

先頭はビエント峠に。

 

ベン・オコナーは後続を31秒引き離し、バーチャルリーダーに。

 

追走からフローリアン・リポウィッツがアタック。しかし、これは捕まる。

 

ベン・オコナーはガンガンに引いている。集団まで5分1秒と引き離した。

 

今度は追走からペライヨ・サンチェスがアタック。

 

ベン・オコナーはタイム差を広げてトップ通過。

1. ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team　3ポイント
2. ハイム・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL　2ポイント
3. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech　1ポイント

 

残り51.1km。集団まで5分32秒と開く。

 

追走が3人。

1. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech
2. ペライヨ・サンチェス　Movistar Team
3. ウルコ・ベラデ　Equipo Kern Pharma

 

ベン・オコナーは追走の3人を追いつかせない。20秒まで迫られていたけれど、33秒差になっている。

 

集団先頭からBahrain Victoriousの姿は消えた。再びRed Bull-BORA-hansgroheが引く。ただ、タイム差は5分19秒。

 

ジェイ・ヴァインのグループは1分45秒差となった。もう前に追い付くことはないだろう。

 

3級山岳　マルティネス峠 (3.5 km・5.9%)

ベン・オコナーの快進撃はどこまで続くのか。集団まで5分39秒と開く。

 

Arkéa – B&B Hotelsのティボー・ゲルナレックがパンク。

 

ようやくUAE Team Emiratesも集団けん引に加わる。

 

追走の3人は52秒差。ベン・オコナーの引きに離されている。

 

UAE Team Emiratesが二人先頭に出してきた。5分35秒差からどれだけ縮められるか。

 

タイム差は縮まらない。このままいくと大きなリードを築ける。

 

あっと、ベン・オコナーが単独アタック。マイヨロホに向かう!

 

後続では、マルコ・フリゴがペライヨ・サンチェスをちぎっていく。

 

ベン・オコナーが6分引き離してトップ通過。

 

マルコ・フリゴが2番手で通過。

 

残り20.4kmで集団は6分16秒遅れ。どうするんだ?

 

なんと、2番手のマルコ・フリゴが落車。

 

すぐに走り出す。

 

残り13.9km。集団まで6分18秒。これは～。

 

残り9.7km。Bahrain Victoriousが引くが6分33秒。ベン・オコナーの総合トップは間違いない。

 

3級山岳　ラス アベハス峠 (8.9 km・3.9%)

残り7.9km。それほど勾配はきつくないのでタイム差は詰められないのでは。

 

落車したペライヨ・サンチェスが集団に戻って引いている。

 

残り5.5kmで6分34秒差。

 

プリモッシュ・ログリッチは、マイヨロホを譲っても良いと言っていたけど、ここまでのタイム差をプレゼントして良いのだろうか。昨年もブエルタではセップ・クスが逃げ切ってから最後は総合優勝している。

 

残り2.8kmでベン・オコナーの総合でのタイムは4分55秒のリードとなっている。

 

残り1.5km。タイム差をさらに広げる。

 

ベン・オコナーは最後まで手を抜かない。このタイム差が総合優勝への道だ。

 

ベン・オコナーが見事な逃げ切り勝利!

 

これでベン・オコナーのマイヨロホは決定だ。

 

2020ジロ・デ・イタリア第17ステージ、2021ツール・ド・フランス第9ステージに続いてブエルタでも勝利。これで3部作の完成だ。

 

あとは、どれだけのタイム差をつけてトップとなるかだ。

 

2位はIsrael – Premier Techのマルコ・フリゴ。4分33秒遅れでゴール。

 

3位はハイス・レームライズかと思っていたら、完全に足が止まってフローリアン・リポウィッツに抜かれてしまう。フローリアン・リポウィッツはマイヨロホとはならず、総合4位に躍進。

 

集団はUAE Team Emiratesのアイザック・デルトロを先頭に6分32秒遅れでゴール。これにより、ベン・オコナーはプリモッシュ・ログリッチに対して4分51秒のリードとなった。

これで俄然ブエルタが面白くなったのは間違いない。

 

リザルト

ステージ優勝したDecathlon AG2R La Mondiale Teamのベン・オコナー

今日は自分の世界にいる感じだった。あの30人の集団が走り去ったときは、チャンスだと思っていただけに少しがっかりした。

その後、レースが再開してからは、ただひたすら頑張った。今日はチャンスをつかむ日だと思った。スタートしたときから、このレースで優勝できると確信していた。それが成功したときはとても特別な気分だ。

最初の山岳ステージで2分の遅れを喫したが、それは主に暑さのせいだったとか。

今日はそれほど暑くなかった。それでもかなり暑かったが、もちろん42度ではなかった。今日は楽しむことができた。3つのグランツールでステージ優勝した選手のリストを事前に見ていたんだ。そのリストに入ることができてうれしいよ。

約5分のリードを持ってますが、どこまでキープできると思いますか？

一生に一度の経験かもしれないから、楽しみたい。長い間かもしれないけど（笑）、そうではないかもしれない。

カソラとグラナダでの成績次第だね。いずれにせよ、絶好のチャンスなので、できる限り体力を温存するつもりだ。2021年のツールでも同じような状況に陥ったので、ちょっとデジャヴを感じている。

 

2位　Israel – Premier Techのマルコ・フリゴ

 

3位　Red Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツ

逃げ集団がうまくいってほしかったんだけど、最初の上りでたくさんのアタックがあったから、飛び乗ることにしたんだ。でも逃げ集団に入ってからは、ちょっと失敗したと思う。誰も協力してくれなかった。アタックが来ていたのに、残念ながら僕は最後尾に入れなかった。

脚はすごく良かった。自分のフォームには満足しているが、今日はもっと頑張れたはずだ。

オコナーがリードを奪ったとき、待つように指示されたのだろうか？

いや、ベンのアタックを見逃したんだ。あの後、みんながお互いを見ていた。僕らにとっては完璧ではなかったけど、これからたくさんの走りが待っている。

 

第6ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞

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