2024 イツリア・バスクカントリー第1ステージ　個人タイムトライヤルはレムコかログリッチか?

スペインのバスク地方で行われるワールドツアーレース。2016年までは、ブエルタ・アル・パイス・バスコ、日本ではバスク１周と呼ばれていた。Itzulia Basque Country(2.UWT)

最多優勝は、アルベルト・コンタドール(2008、2009、2014、2016）とホセ・アントニオ・ゴンザレス（1972、1975、1977、1978）で、4回ずつ総合優勝している。

 

過去の優勝者

• 2023  ヨナス・ヴィンゲゴー
  
• 2022  ダニエル・マルティネス
  
• 2021 : プリモッシュ・ログリッチ
• 2019 : ヨン・イサギレ
• 2018 : プリモッシュ・ログリッチ
• 2017 : アレハンドロ・バルベルデ
• 2016 : アルベルト・コンタドール
• 2015 : ホアキン・ロドリゲス
• 2014 :アルベルト・コンタドール
• 2013 : ナイロ・キンタナ
• 2012 :  サミエル・サンチェス
• 2011 :  アンドレアス・クレーデン

 

第1ステージ　イルン – イルン　10km

 

10kmだけど、10%の登り勾配がある個人タイムトライヤル。最後のゴールも10%勾配がまっておりスピードが乗ったままゴールということにはならない。

 

1. 3級山岳　Olaberria   1.7km・5.1

 

注目のライダーは

• Team Visma | Lease a Bike　ヨナス・ヴィンゲゴー、セップ・クス、ステフェン・クライスヴァイク
• Soudal Quick-Step　レムコ・エヴェネプール、ミケル・ランダ
• Movistar Team　アレックス・アランブル、ダヴィデ・フォルモロ
• BORA – hansgrohe 　プリモッシュ・ログリッチ、ジェイ・ヒンドレー、マッテオ・ソブレロ、ボブ・ユンゲルス、エマヌエル・ブッフマン
• EF Education – EasyPost　リゴベルト・ウラン、エスデバン・チャベス、ジェフェルソン・セペダオルティス
•  Arkéa – B&B Hotels　ケヴィン・ヴォークリン
• Team Jayco AlUla　エディ・ダンバー、マウロ・シュミット
• Lidl – Trek　マティアス・スケルモースイェンセン、アンドレア・バジオーリ、ナットネル・テスファション
• Groupama – FDJ　ダヴィ・ゴデュ、レミ・ロシャス
• Cofidis　ヨン・イサギレ
• UAE Team Emirates　フアン・アユソー、アイザック・デルトロ、ジェイ・ヴァイン、マルク・ソレル、ブランドン・マクナリティ
• Bahrain – Victorious　ペッリョ・ビルバオ、新城幸也、サンティアゴ・ブイトラゴ
• Intermarché – Wanty　ルイス・メインチェス、ロレンツォ・ロタ、レインレイン・タラマエ
• Astana Qazaqstan Team　サムエーレ・バティステッラ、イーデ・シェリング
• TotalEnergies　マチュー・ブルゴドー
• Team dsm-firmenich PostNL　ワレン・バルギル、オスカー・オンリー
• INEOS Grenadiers 　オスカル・ロドリゲス、イーサン・ヘイター、ミハウ・クフィアトコフスキ、トム・ピドコック、オマール・フライレ
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　フェリックス・ガル、ブルーノ・アルミライル
• Alpecin – Deceuninck　二コラ・コンチ、クイントン・ヘルマンス、ジェイソン・オズボーン
• Q36.5 Pro Cycling Team　ダミアン・ホーゾン、ダビ・デラクルス
  

 

ヨナス・ヴィンゲゴー、レムコ・エヴェネプール、プリモッシュ・ログリッチと3強対決。どのチームもツール・ド・フランスを意識したようなメンバー。

なお、 INEOS Grenadiersのトム・ピドコックは、コース試走中に落車して病院搬送。ケガの内容はわからない。フルームのような大けがでなければよいのだけど。

 

ミハウ・クフィアトコフスキ　 INEOS Grenadiers

TTの得意なミハウ・クフィアトコフスキのスタート。

 

ゴータイムは13分4秒。

 

ペッリョ・ビルバオ　Bahrain Victorious

ペッリョ・ビルバオは、12分59秒。

 

フアン・アユソー　UAE Team Emirates

フアン・アユソーが12分50秒で、暫定トップに。

 

プリモッシュ・ログリッチ　BORA – hansgrohe

プリモッシュ・ログリッチのスタート。

 

第1計測でUAE Team Emiratesのアイザック・デルトロに8秒遅れの2位。

 

途中EF Education-EasyPostのジェフェルソン・セペダオルティスを抜いていく。

 

#Itzulia, Stage 1 (10.0 km, ITT)

Primoz Roglic’s ITT time could have been even better at finish.pic.twitter.com/QnUNCq2ISZ

— ammattipyöräily (@ammattipyoraily) April 1, 2024

 

ゴール手前でコースミスをしてしまった。すぐ前に走者がいたのに～。

 

ゴールタイムは、12分34秒で暫定トップに。

 

ヨナス・ヴィンゲゴー　Team Visma | Lease a Bike

ヨナス・ヴィンゲゴーのスタート。

 

第1計測は7分12秒。

 

Team Visma | Lease a BikeのGiroヘルメットは容認されている。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、12分49秒。プリモッシュ・ログリッチから15秒遅れ。

 

ミケル・ランダ　Soudal – Quick Step

ミケル・ランダは、今回レムコ・エヴェネプールの完全アシスト。ゴールタイムは、13分15秒。

 

マティアス・スケルモースイェンセン　Lidl – Trek

マティアス・スケルモースイェンセンの第1計測は7分11秒。ゴールタイムは、12分44秒で暫定3位。

 

ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates

ジェイ・ヴァインは、中間計測を7分でプリモッシュ・ログリッチから5秒遅れの暫定2位通過。

 

ゴールタイムは、12分41秒。

 

ジェイ・ヴァインは、暫定2位に

 

レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

世界TT王者のレムコ・エヴェネプールのスタート。

 

なんとレムコ・エヴェネプールは、走り出してすぐの第2コーナーで落車。滑りやすいので気を付けると言っていたのに～。

 

再乗車するが、これは大きなタイムロス。

 

第1計測は7分4秒でトップから14秒遅れ。

 

途中、2023ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝のセップ・クスを抜いていく。

 

ゴール前もかなりの急こう配。

 

レムコ・エヴェネプールのゴールタイムは、12分45秒。プリモッシュ・ログリッチから11秒遅れだ。タイム差のつきにくいステージが続くので、この遅れは痛い。

 

リゴベルト・ウラン　EF Education-EasyPost

リゴベルト・ウランのTTが見られるのもあと数回。

 

リゴベルト・ウランのゴールタイムは、13分台。

 

イーサン・ヘイター　 INEOS Grenadiers

イーサン・ヘイターは中間計測でプリモッシュ・ログリッチから1秒遅れの6分56秒をたたき出す。

 

しかし、後半から激しい雨。そのためカーブは減速でゴールタイムは、12分53秒と暫定9位に。

 

バウケ・モレマ　Lidl – Trek

2022オランダ選手権個人タイムトライヤル優勝のバウケ・モレマ。

 

バウケ・モレマも雨にやられた。14分13秒。

 

ヨハネス・シュトーネ＝ミテット　Team Visma | Lease a Bike

ヨハネス・シュトーネ＝ミテットのスタート。

 

ゴールタイムは14分5秒。雨はあがったけれど路面は濡れている。

 

ピーター・セリー　Soudal – Quick Step

ピーター・セリーのスタート。中間計測は7分18秒。

 

ピーター・セリーは13分47秒。

これによりプリモッシュ・ログリッチのステージ優勝が決まった。雨の予報が出ていたので、有力選手が先にスタートしていた。プリモッシュ・ログリッチは、80人をホットシートで観戦。

 

リザルト

プリモッシュ・ログリッチのコメント

素晴らしいね。脚は明らかに良かった。ロードでは力強さを感じたよ。

ゴール直前で道を間違えてましたね。

フィニッシュでミスをしたけれど、幸運にも修正することができた。それでも最速タイムには十分だった。

以前はいつもそこを右折していたからだ。でも、フィニッシュを逃したことに気づいたんだ。

パリ〜ニースではあまり良い結果を残せませんでしたが。

あの時は思い通りにいかなかった。パリ〜ニースの後、新しいレースで準備するためにハードワークをした。でも今週で一番簡単なステージだった。まだ山がたくさんある。最終日が重要になるだろう。

 

2位のジェイ・ヴァイン(UAE Team Emirates)のコメント

ここに来るのは予定が遅れてのことだったし、いいTTレースができるのはいつもうれしい。残りの1週間が楽しみで、週が進むにつれて何ができるか見てみたい。登りの多いタフな1週間だけど、僕とみんなは準備万端だし、やる気満々だ。

 

3位のマティアス・スケルモースイェンセン(Lidl – Trek)のコメント

全体的には、自分の結果にも自分のしたことにも満足している。ログリッチとの差は10秒で、彼がゴールで何秒かロスしたことを考えれば、それほど小さな差ではない。

このレースでの僕の野望、つまりGCで表彰台を争うという目標にとっては、いいスタートが切れたと思う。このような慌ただしいレースでは、GCのために全力を尽くせば、優勝争いのチャンスは自然とやってくる。次のレースが本当に楽しみだ。

 

4位のレムコ・エヴェネプール(Soudal – Quick Step)のコメント

タイムトライアル開始直後の転倒については?

映像ではグリッドが見えるから、ホイールが滑ったように見える。でも、すごく速かったんだ。あまりリスクを冒したとは思わないけど、10キロではコーナーをできるだけ速く通過したいもの。

ステアリングのミスではなく、コーナーで少し体を投げ出しすぎたから前輪がなくなってしまったんだ。

コースについては?

あまり危険ではなかった。他の選択肢もあったけど、僕はコースを作る人間じゃないからね。リスクは自分で背負うものだ。転んだら自分の責任だ。このようなタイムトライアルでは、優勝候補のトップがミスを犯さなければ勝つことは難しい。

私は13秒間立ち止まり、スピードに戻る前に20秒失っている。これが得失の差だ。勝利は可能だっただろうが、それは後から考えれば簡単な話だ。勝ちたかったのなら、ドロップするべきではなかった。

全般的に、フィーリングにはとても満足している。セップ・クスに追いつけたし、タイムトライアルもうまくいった。明日に続く。

 

5位のヨナス・ヴィンゲゴー(Team Visma | Lease a Bike)のコメント

タフで爆発的なツアーのスタートだったが、最終的には自分の走り方とフィーリングに満足することができた。

今大会は、過去の大会と比べると、書類上では少し難易度が低く見えるかもしれない。しかし、例年から学んだことがあるとすれば、それは最終日にかかっているということだ。最終日の戦いに期待したいが、それは残りの1週間も同じだろう。

ティレーノ〜アドリアティコの後、良いトレーニングができた。調子はいい。フォームもいいし、この先が楽しみだよ。

 

第1ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞