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2026 ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ ポガチャルに敬意、エンリク・マスは赤を着なかったが本当の勝負はこれから

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タデイ・ポガチャルがリタイヤしたことにより、2026 ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで、エンリク・マスが総合首位に浮上した。

これまで何度もブエルタ総合表彰台に上がりながら、マイヨロホだけは手にすることができなかったマスにとって、ついに訪れた大きな瞬間だった。

しかし、本人は表彰台で赤いジャージに袖を通さなかった。

 

 

落車によって大会を去ることになったタデイ・ポガチャルへの敬意を示すためだった。

 

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「タデイが落車して、僕が赤を勝ち取ったわけではない」マスが見せた敬意

 

エンリク・マスは第8ステージ終了後、ポガチャルの落車によって自分が総合首位になったことを強く意識していた。

大会公式インタビューで、ポガチャルが落車したのであって、自分がマイヨロホを勝ち取ったわけではないという考えを示し、表彰台では赤いジャージを着用しなかった。

マスは落車そのものを目撃しておらず、集団が左へ動いた直後にポガチャルが転倒したのではないかと話している。

そして本人にとって、ここからは「別のレース」が始まるという。

その言葉には、これまで圧倒的な強さを見せていたポガチャルがいなくなったことで、総合争いの状況が完全に変わったことへの認識が表れている。

 

手術からの復帰を経て、ついに総合首位へ

 

今回のマイヨロホは、エンリク・マスにとって単なる総合首位ではない。

マスは以前からブエルタ総合優勝を狙ってきたが、これまで何度も2位に終わってきた。

さらに直近では、2025年に静脈瘤の手術を受けるなど、コンディション面でも苦しい時期を過ごしていた。

 

それを乗り越えて2026年のブエルタに戻り、第6ステージではポガチャルとの一騎打ちを演じて2位。第7ステージでも総合2位を守り、そして第8ステージでついに首位へと上がった。

決して簡単にたどり着いた場所ではない。だからこそ本人にとっては、大きな意味を持つマイヨロホとなった。

 

本当の試練

 

エンリク・マスにとって問題は、ここからだ。タデイ・ポガチャルがリタイヤして、完全にオープンな状態となった。

第9ステージは、ラ・ビラ・ホヨサからアルト・デ・アイタナまでの187.4km。今大会屈指の山岳ステージで、獲得標高は4,952mに達する。

序盤から中盤にかけて厳しい登坂が連続し、最後には22km、平均5.8%のアイタナ峠が待っている。

しかも現在のエンリク・マスの総合リードは、2位プリモシュ・ログリッチに1分、3位フェリックス・ガルに1分11秒。

数字だけを見れば十分なリードにも見える。しかし、これだけ長い登坂が続くステージでは、1分は決して安全な差ではない。

一度脚が止まれば、わずかな時間差が一気に消える可能性もある。

エンリク・マス自身も第8ステージ後、翌日の第9ステージについて、今大会でも最も厳しいステージの一つになると認識している。

これまでポガチャルの後ろを追う立場だったエンリク・マスが、今度は全員から追われる立場になる。

 

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プリモシュ・ログリッチはブエルタ総合優勝を4度経験している。

フェリックス・ガルは、非常に強いチームメイトを揃えている。今季はジロ・デ・イタリアやブエルタ・ア・ブルゴスで高い登坂力を見せてきた。

さらにセップ・クス、オスカー・オンリー、リチャル・カラパスらも、大きく離れているわけではない。

つまり第9ステージは、エンリク・マスにとって初めての「マイヨ・ロホを守るレース」になる。

自分がレースをコントロールしなければならない。その意味でも、第9ステージはマスの真価が問われる一日になる。

第9ステージは、エンリク・マスにとって本当の意味でのマイヨ・ロホ初戦になる。そしてゴールを越えた時、赤いジャージがまだエンリク・マスの肩に残っているのか。

ここから、新しい総合優勝争いが始まる。

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