リッチー・ポート（Ineos Grenadiers）は、キャリア最後のシーズンに向かっているかもしれないが、ジロでは勝負にこだわることも明言している。
ジロではステージ優勝を狙っているようだ。
リッチー・ポートの目標は、最後のレースで勝利し、いくつかの重要なサポートをすることだが、チームメイトのゲラント・トーマスにもツール・ド・フランスでの際立った走りを期待している。
トーマスは誰にも負けない
エガン・ベルナルが1月下旬にケガをして、ようやく集中治療室からでている。将来を推測するのは時期尚早だが、ベルナルがツールに出ることはないだろう。
必然的に、ゲラント・トーマスがツールのエースになることが予想されている。
ベルナルがグランツールで躍進する1年前の2018年に、ゲラント・トーマスはツールを制覇。昨年のレース開幕週にクラッシュするまでは絶好調だった。
トーマスは冬にイネオスと2年契約を結んだが、ポートは、グランツールに関してはチームメイトはまだ終わっていないと考えている。
ゲラント・トーマスはまだ終わっていない。彼はツールに強いと思う。
彼は以前にも優勝しているし、仲間でもある。しかし、昨年、彼の近くにいたとき、彼はスーパープロフェッショナルで、モチベーションが高かった。
彼はあらゆることをこなすことができる。昨年はタイムトライアルがうまくいって、ロマンディで優勝し、ドーフィネで3位と絶好調だった。
もし彼がツールで転倒していなかったら、どうなっていたことか。彼の後ろを走っていたが、自分だったら、そのままリタイヤしていただろう。
大きな事故だったし、彼は本当に肩に力が入っていた。彼はまた燃えているし、モチベーションも高いから、侮れない存在になるだろうね。
トーマスが元気で、やる気があれば彼は誰にも負けないよ。
タデイ・ポガチャルがツール勝利の有力候補だが、それでもトーマスがまだ総合で影響を与えることができると考えているようだ。
ジロでの役割
リッチー・ポートの2022年キャンペーンの前半は、イタリアを中心としたレースプログラムに重点を置くことになる。
彼はサントス・サイクリングフェスティバルで開幕したが、2週間以内にヨーロッパに戻り、3月初旬のイタリアのレース、トロフェオ・ライグエリアに並ぶ予定だ。
7月はツールではなく、家で過ごすのが楽しみだと言う。
最後のジロ・デ・イタリアでは、ジロ優勝経験もあるリチャル・カラパスをサポートすることが中心となる。
リッチー・ポートは、2010年に総合7位と新人賞を獲得しており、チャレンジする準備はできていると。
カラパスはジロを制し、印象的な形でそれを成し遂げている。彼は昨年のツールでも表彰台に上った。だから僕らはそこに行くし、彼は目立つリーダーになるだろうね。
それが私たちの取るべき道だと思う。僕としては、グランツールに戻って、勝利するチームの一員になりたいと思っている。
それは特別なことで、大きなモチベーションを与えてくれる目標だ。ジロは、自分にとって締めくくりにふさわしいグランツールだと思う。
イタリアは自分にとってすべてが始まった場所だし、アマチュア時代もイタリアで多くのレースを経験した。楽しいグランツールであり、おそらく最も楽しいグランツールだと思う。
イタリアはクールな国だし、ファンも素晴らしいから、いい卒業式になると思うよ。
リッチー・ポートは、BMC Racing TeamとTrek – Segafredoを経て、2021年にIneos Grenadiersに復帰した。
チームスカイ時代には、ブラッドリー・ウィギンズとクリス・フルームのツール・ド・フランスでの勝利に重要な役割を果たしている。
ボートは、若い家族と共に、オーストラリアに永住する予定なので、引退は正しい選択であったと感じている。
今年がプロライダーとしてのキャリアを終えるのにふさわしい時期だとわかっている部分もあるが、サイクリングで本当に恋しくなる部分がまだある。
長年にわたって素晴らしい人たちと出会ってきたけれど、地球の裏側に住む、家族と一緒に多くの犠牲を払わなくてもいい普通の生活が待ち遠しいよ。
普通の生活になじむのはいいことだと思う。子供たちを学校に送ったり、犬の散歩をしたり、週末を取り戻したりしたいんだ。
リッチー・ポートの最終レースはツアー・オブ・ブリテンだが、それまではレースに集中し、競争力を維持する計画だ。
ツール・ド・フランスの表彰台に立ってから2年も経っていないので、もう一つの大きな勝利は彼の手の届くところにあるのかもしれない。
最後の年は競争力をつけたい。36歳でドーフィネを制したことはとてもクールだったし、ずっと勝ちたいと思っていた。
僕は37歳だけど、アレハンドロ・バルベルデ以外には、晩年にレースで勝つ人はあまりいないから、もう1つ勝てたらかっこいいね。
キャリア33勝を上げているリッチー・ポートだが、最後にもう一つ勝利を付け加えることを望んでいる。
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