5年前のリオデジャネイロオリンピックでは、グレッグ・ファンアーヴェルマートに次ぐ銀メダルを獲得したヤコブ・フルサン。
オリンピックデンマーク代表のフルサンは、Astana-Premier Techを率いてツールに参加し、ステージ優勝を目指し、東京オリンピックに向けて準備を進めていた。
だが、ヤコブ・フルサンは、2回目のコロナワクチン接種がツール・ド・フランスに影響したと考えており、3週間のグランツールでは接種の結果、「限界」を感じたという。
なんと、最終日にはパリのシャンセリゼを走ることなくリタイヤしている。
限界を越えられない
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ツール中に取材に応じた36歳のヤコブ・フルサンは、2回目のコロナワクチンの副作用でツールの脚に大きな影響を受け、ツール前のフォームがすぐに消えてしまったと語っている。
全般的な感じは大丈夫なんだ。そんなに悪い感じはしないけど、自分の限界を越えられないないんだ。
いつものように体を動かすことが出来ないことに限界を感じている。その分、自滅せずに済んだし、疲れも感じなかった。
ヤコブ・フルサンはツール前哨戦のツール・ド・スイスで、リチャル・カラパス、リゴベルト・ウランに続く総合3位に入った。
総合優勝は狙っていなかったものの、ツールでの活躍が期待されてたのは当然だろう。だが、ツールでは第1ステージで21位に入ったのが最高順位だった。
それ以来、チームメイトのアレクセイ・ルツェンコの下で働いてきたが、山岳ステージではほとんど姿を見ることなく総合38位でフィニッシュすることになった。
ツール・ド・スイスの後に2回目のコロナワクチンを接種したが、それが原因で体に負担がかかっているとしか考えられないんだ。
クラシックの後に1回目の注射をして、テネリフェの合宿でテストをしたら、パワーの割に乳酸値が高くて、スイスでは調子が良かったんだ。
その後、2回目のテストを受けたところ、テネリフェでのテストと同じ結果が出て、私の数値は基本的に12月と同じか、それ以上に悪くなっていることがわかった。 それは仕方のないことだが、どこかの時点で解消されるでだろうし、それを待っているところだ。
ツール前は完璧に見えていただけに、悔しい思いをしている。スイスでは、タイムトライアルを除けば、カラパスやウランと一緒に走ることができたので、この問題がなければ、ツールでステージを狙うことができたと思う。
東京でのロードレースを1週間後に控えたフルサンは、手遅れになる前に自分の最高の脚を取り戻したいと考えている。
彼は2019年にこのルートを偵察に行き、イル・ロンバルディアとリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで勝利しており、挑戦するための足を持っていることは確かだ。
5年前のリオでも2位になっているし、東京のタフなコースは、アグレッシブな彼の性格にぴったりだと思われる。
2019年10月に、さいたまクリテリウムを走った後に、コースを見に行った。リオよりもハードだと思う。
フィニッシュまで35kmくらいのところにある登りは、厳しい登りで、超急勾配だ。クライマーのためのコースだね。リオではもう少し生き残れたかもしれないから、東京はもっと難しいレースになるだろう。
困難な戦いになることはわかっているが、ツールでは100%の力を発揮できず、オリンピックでは好転するという正しい道を歩みたいと思っている。
たとえそれが3年しか続かないタイトルであっても、勝つことは大きな意味を持つ。3年でも何年もないよりはずっといいよ。
ツールでは限界まで走れていないので、疲れもあまりないと言う。ただ、1週間で体調が戻るのかどうかはわからない。
ワクチンで本当に身体が力を発揮出来ない状態になったのかはわからない。いつかの時点で元に戻るのだろうけど、少し気になる話だ。
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