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ツアー・オブ・アルプス第1ステージ なんと開幕からギリギリの逃げ切りだ~

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Photo credit: barnyz on Visualhunt
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ジロ・デ・イタリアの前哨戦として出場する選手が多いツアー・オブ・アルプス。

イタリアアルプスとオーストリアアルプスを巡る5日間のステージレース。1962年から続いており、ツアー・オブ・アルプスを制してジロを制したライダーは、これまで5人。

  • ジャンニ・ブーニョ(1990)
  • ジルベルト・シモーニ(2003)
  • ダミアーノ・クネゴ(2004)
  • ミケーレ・スカルポーニ(2011)
  • ヴィンチェンツォ・ニバリ(2013)

このアルプスで上位に入る選手はジロでも良い成績を収めるのが普通だ。日本からは新城幸也も出場するのでじっくりと見ておきたい。

 

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第1ステージ ブリクセン~インスブルック 140.6km

第1ステージ photo tourofthealps.ec

 

ツアー・オブ・アルプス2021は登りから始まる。スタートから登りだすが勾配がきつくないので逃げを狙う選手にはうってつけだろう。

ブレンナー峠(2級山岳)を越えてイタリアとオーストリアの国境を越えた後、降下するとインスブルックの郊外に到着。

アクサムス(3級山岳)登るサーキットを2周する。これは2019世界選手権で使われた道だ。フィニッシュ地点までの18kmの降下は、ゴールに向けて逃げ切るにはぴったりとなる。

 

3人の逃げ

photo Tiz-cyclingストリーミング 以下同様

こちらはスタート前。プロチームのライダーが前面に並ぶ。今回ワールドチームは13チーム。

 

スタート直後からアタックがかかる。

 

最初のアタックは中々決まらない。

 

アレッサンドロ・デマルキ(Israel Start-Up Nation)がアタックを決める。しばらく一人で走っていた。

 

残り136kmで2人が追いつき逃げが完成。

2020年CCC Team消滅により、ISNに移籍したアレッサンドロ・デマルキが中心となるだろう。何故、有力なクライマーをチームを逃げに送り込んだのだろうか?

  1. DE MARCHI Alessandro (Israel Start-Up Nation)
  2. DINA Márton (EOLO-Kometa)
  3. ENGELHARDT Felix (Tirol KTM Cycling Team)

 

集団はアスタナが先頭で引く。今回エースは、アレクサンドル・ウラソフだ。

 

逃げている途中には雪が降っている所も。

 

残り39.6km。3級山岳に入る。3.6kmだけど平均勾配は6.9%。最大勾配は10.4%ある。

 

ここで一人切れてしまう。

 

更に、残り37.2kmでアレッサンドロ・デマルキはアタックをかけて単独で走り始める。

 

残り33.1kmで1分30秒のタイム差。アレッサンドロ・デマルキの山岳賞は確定だ。出来れるだけ逃げるつもりだろう。

 

残り24.5kmでタイム差は1分20秒。集団は53km/hで追っているが、少しずつしかタイム差は縮まらない。

 

アレッサンドロ・デマルキは少しの登りでは38km/hくらいで走っている。だが、残り10kmくらいで捕まりそうだ。

 

残り21.1kmになって集団が動き出す。

VACEK Karel (Team Qhubeka ASSOS)がアタック。

 

続くかと思ったけれども、ヒュー・カーシー(EF Education – Nippo)が捕まえる。

 

RAVASI Edward (EOLO-Kometa) 先頭に次々とアタックがかかる。

 

アレッサンドロ・デマルキの後ろに集団が見えてきた。タイム差は15秒だ。

 

集団からMARTÍN Sergio Roman (Caja Rural – Seguros RGA)一人だけが抜け出した。

 

更に、VALTER Attila (Groupama – FDJ)が加わり3人に。だが、この後集団が追いついて下りに入る。

 

下りでニコラス・ロッシュ(Tema DSM)がアタックをかけるがこれも決まらない。

 

ペースはどんどん上がるがもう、逃がして貰える雰囲気ではない。

 

と、思っていたら下りで4人が抜け出した。残り12kmなので全開で飛ばさないといけない。

 

4人は残り8.4kmで15秒のタイム差。ペリョ・ビルバオ(Bahrain – Victorious)が最後尾で走っている。

 

集団はイネオスのテイオ・ゲイガンハートが引いている。

 

後ろに集団が見えてきた。これは捕まる。

 

追いついた瞬間にジャンニ・モスコンがアタックだ!

 

これは完全に抜け出たぞ~。残り3.8kmを逃げ切れるか。

 

ジャンニ・モスコンは5秒のタイム差で逃げ続ける。しかし、辛そうだ。

 

ここで後ろから猛烈な勢いで、Idar Andersen(Uno-X Pro Cycling Team)が吹っ飛んでくる。

 

なんと、ラスト600mで追いついてそのまま前を引き始めた。これはジャンニ・モスコンにとっては大助かりだ。

 

ジャンニ・モスコンは先頭交代を拒否。

 

ジャンニ・モスコンはギリギリまで待っている。

 

ジャンニ・モスコンは、抜群のタイミングで前にでて全開スプリントだ!

 

おーっ、見事にジャンニ・モスコンが逃げ切った~。

2018年ツアー・オブ・広西以来のステージ優勝となった。ジャンニ・モスコンはクールネ〜ブリュッセル〜クールネでなんと骨折。

実に2か月振りの復帰レースでいきなりのステージ優勝とは素晴らしい。完全復活だろう。勝ち方もクラシックのゴールにように、飛び出して決めてしまうのはカッコよすぎる。

当然追いついてきたIdar Andersen»(Uno-X Pro Cycling Team)のおかげもあるのだけど。明日からはジャンニ・モスコンが総合リーダーだ。

 

こちらはハイライト動画

こちらはフル動画

 

リザルト

第ステージリザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  MOSCON Gianni INEOS Grenadiers 20 30 3:29:24
2  ANDERSEN Idar Uno-X Pro Cycling Team 10 18 ,,
3  RIABUSHENKO Alexandr UAE-Team Emirates 5 12 ,,
4  FELLINE Fabio Astana – Premier Tech   7 ,,
5  SCHULTZ Nick Team BikeExchange   4 ,,
6  BATTAGLIN Enrico Bardiani-CSF-Faizanè   3 ,,
7  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo   2 ,,
8  GUERREIRO Ruben EF Education – Nippo   1 ,,
9  TESFATSION Natnael Androni Giocattoli – Sidermec     ,,
10  JANSE VAN RENSBURG Reinardt Team Qhubeka ASSOS     ,,

新城幸也は5分13秒遅れの123位。

総合

Rnk Rider Team UCI Time
1  MOSCON Gianni INEOS Grenadiers 5 3:29:14
2  ANDERSEN Idar Uno-X Pro Cycling Team   0:04
3  RIABUSHENKO Alexandr UAE-Team Emirates   0:06
4  FELLINE Fabio Astana – Premier Tech   0:10
5  SCHULTZ Nick Team BikeExchange   ,,
6  BATTAGLIN Enrico Bardiani-CSF-Faizanè   ,,
7  BRAMBILLA Gianluca Trek – Segafredo   ,,
8  GUERREIRO Ruben EF Education – Nippo   ,,
9  TESFATSION Natnael Androni Giocattoli – Sidermec   ,,
10  JANSE VAN RENSBURG Reinardt Team Qhubeka ASSOS   ,,

第2ステージは1級山岳が現れるがジャンニ・モスコンはパヴェル・シヴァコフのアシストに回るのだろうか?

山岳賞

Rnk Rider Team Points
1  DE MARCHI Alessandro Israel Start-Up Nation 9
2  DINA Márton EOLO-Kometa 6
3  ENGELHARDT Felix Tirol KTM Cycling Team 3

アレッサンドロ・デマルキは明日は山岳賞ジャージだ。

ヤングライダー賞

Rnk Rider Team Time
1  ANDERSEN Idar Uno-X Pro Cycling Team 3:29:18
2  TESFATSION Natnael Androni Giocattoli – Sidermec 0:06
3  BAIS Davide EOLO-Kometa ,,
4  VAN DEN BERG Lars Groupama – FDJ ,,
5  UMBA Santiago Androni Giocattoli – Sidermec ,,
6  JOHANNESSEN Tobias Halland Uno-X Pro Cycling Team ,,
7  BARRENETXEA Jon Caja Rural – Seguros RGA ,,
8  RIES Michel Trek – Segafredo ,,
9  ARDILA Andrés Camilo UAE-Team Emirates ,,
10  PRONSKIY Vadim Astana – Premier Tech ,,

※ハイライト動画はのちほど追加予定

 

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