Team Jumbo Vismaは、ワウト・ファンアールトとの契約を数週間以内に延長できることを期待している。
しかし、2021年以降にワウト・ファンアールトを買収するためにINEOS Grenadiersが活動していることが明らかになっている。
イネオスは、2020ツール・ド・フランスで経営陣と最初のミーティングを行っている。これについては、いまだに話が続いているらしい。
イネオスが狙う理由
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ワウト・ファンアールトの今年の活躍については、凄いとしかいいようがない。しかも、これは昨年のツールで大きなケガを負ってからの復活のシーズンなのだから信じられないほどだ。
当然、これだけのライダーを狙わないチームはないだろう。イネオスのGMデイブ・ブレイルスフォードは、2018年にチームスカイへの移籍を目指してワウト・ファンアールトと交渉を行っていた。
その時点でも、シクロクロスとロードの組み合わせは問題ないだろうとされていた。これは最近、トム・ピドコックと契約したことからもわかる。
しかし、2018年の夏、ファンアールトはユンボ・ヴィズマを選択した。
これは、スカイとの交渉が遅かったのに対し、ユンボ・ヴィズマはワウトとのビジネスを早くやりたいと考えていたからだ。
クラシックの強化
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ワウト・ファンアールトは今後数年以内に、ツールでグリーンジャージを狙うことを秘密にはしていない。
だが、これはチーム内での総合を目指す戦いとは違う戦術となる。これは難しい問題だろう。これがイネオスに移籍した場合にはどうだろうか。
イネオスは、ジロ・デ・イタリア以降、オープンマインドで攻撃に向かうことを発表している。これならば、ワウト・ファンアールトがグリーンジャージを狙うことも可能かもしれない。
ロボットのように、たんたんとペースを刻まなくても、アクティブで見せるレースをする作戦となれば活躍出来る機会も多い。
さらに、イブ・ブレイルスフォードは何年もの間、クラシックの仕事のために彼のチームを強化したいと思っていたことが知られている。
この点でも、ワウト・ファンアールトを獲得すれば夢がかなう訳だ。
予算の問題
ここまで、活躍するライダーとなると給料の問題は大きくなってくる。
ユンボ・ヴィズマの予算は増えたとはいえ、2019年にはワールドツアーチームでは、下から2番目の予算の低さだった。これは今でも、大きくは変わってないだろう。
ユンボ・ヴィズマには、すでに多くの高給取りがいる。
プリモシュ・ログリッチ、トム・デュムラン、ステフェン・クライスヴァイク、ディラン・フルーネウェーヘンなどは大きな稼ぎ手であり、今後数年で更に高くなるばすだ。
セップ・クスやジョージ・ベネットなども活躍しており、さらに多くの予算が必要となる。
その点、イネオスはパックの中で最大の予算を持っており、最も多くワウト・ファンアールトに給料を払うことが出来るだろう。
まあ、今すぐの問題ではないが、数年以内にはワウト・ファンアールトの争奪戦が行われるのは間違いない。
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