完璧と思われていたプリモシュ・ログリッチの走り。
このステージまでミスなく順調にタイムを稼ぎ、登りでも圧倒的な走りで他を圧倒していた。誰もがプリモシュ・ログリッチのマイヨロホ陥落があると思ってもみなかったはず。
だが、プリモシュ・ログリッチは最後の登りで遅れてしまう。レース後にプリモシュ・ログリッチがその理由を話してくれている。
レインジャケットの問題
最後から2番目の登りプエルト・デ・コテファブロ(cote pablo)の下りでのことだった。
下りに備えてレインジャケットを着ていたプリモシュ・ログリッチだったが、下りでレインジャケットが破れてしまう。
結局ログリッチはレインジャケットを着ることをあきらめている。
このため最後のゴールではプリモシュ・ログリッチはレインジャケットなしの状態で登っていた。
映像では、集団から離れているプリモシュ・ログリッチが映し出される。アシストは全力で戻るために努力していた。それほど距離は離れてなかったが、集団はペースアップをしている。
つまり集団後方に取り残されている状態だった。
これについてプリモシュ・ログリッチは
今日は思った通りにはいかなかった。最後から2番目の登りの下り坂で、レインジャケットに問題があったので、集団が壊れたときは少し遠すぎた。
私たちは戻るためにすべてのライダーを抜かなければならなかった。最終的にはそれを行うことができたが、最後の登りでは、攻撃に対抗するために足にあまり残っていなかった。
私たちはフルガスで走った。勝つこともあれば失うこともある。今日は負けた。ブエルタはまだ終わっていないので、マドリッドまで戦い続ける。
ラスト10kmではモビスターが先頭を引いており、下りではイネオスがペースアップしている。
プリモシュ・ログリッチにはジョージ・ベネットがいるだけだった。チームはエースを丸裸の状態まで追い込まれていた訳だ。
集団後方からの追い上げで足を使ってしまい、更に身体が冷えた状態ではプリモシュ・ログリッチでさえも遅れてしまう。
だが、それでも30秒しかタイム差はついていない。TTを考えると十分に挽回できるタイム差だ。
問題はスペイン国内の状況もある。夜間の外出禁止令が出されており、イベントの中止とかの処置があればブエルタも危ない。
早くトップに返り咲いている必要はあるだろう。
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