プリモシュ・ログリッチは、交通事故にあったけれどブエルタ開幕にぎりぎり間に合った。
だけど、事故による負傷から十分に回復したとは言えず、本来のベストコンディションではない。それでも第9ステージを終えて、総合2位をキープしている。
首位はエンリク・マス。第9ステージではマスがステージ優勝を飾り、ログリッチとの差を1分18秒まで広げた。数字だけを見れば、ログリッチは苦しい。
しかし、まだブエルタは終わっていない。
マスは絶好調、それでもログリッチは「まだ開いている」
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第9ステージのログリッチは、エンリク・マスとオスカー・オンリーに最後は離されたものの、ダメージを12秒と最小限に抑えて3位でフィニッシュした。
レース後のログリッチも、厳しい登坂だったことを認めつつ、結果には満足していると振り返っている。さらにポガチャルの離脱によって総合争いの状況が大きく変わったものの、まだレースは開いているという認識を示している。
これは重要なポイントだ。
ログリッチは、今ここでエンリク・マスから大きなタイムを奪う必要はない。
むしろ重要なのは、怪我からの回復を進めながら、できるだけ少ないタイムロスで総合争いを続けることだ。
そして、その先に待っているのが第18ステージである。
第18ステージは32.1kmの個人タイムトライアル
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ブエルタ第18ステージは、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアからヘレス・デ・ラ・フロンテーラまでの32.1km個人タイムトライアル。
短い開幕TTとは違い、こちらは倍以上の距離がある。しかもコースはほぼフラットで、一定の速度を長時間維持するパワー型のTTとなる。
ここでログリッチの武器が生きてくる。
第1ステージの個人TTでは、ログリッチは総合候補の中でも好タイムを出した。
- プリモシュ・ログリッチ 22秒差 22位
- エンリク・マス 33秒差 50位
- リチャル・カラパス 33秒差 52位
- フェリックス・ガル 46秒差 91位
- オスカー・オンリー 50秒差 106位
もちろん、第18ステージは距離もコースも異なるため、この順位とタイムをそのまま当てはめることはできない。
それでも、総合上位にいる選手を見ると、マス、ガル、オンリー、カラパスなど、山岳で力を発揮するクライマー系の選手が多い。
対してログリッチは、TTでタイムを稼げる選手だ。だから、ログリッチが今考えるべきなのは「今日マスを追い抜くこと」ではない。
まずはマスの近くに残ること。第9ステージ終了時点で1分18秒。この差を第2週、第3週の山岳で大きく広げられなければ、十分にチャンスは残る。
例えば第18ステージを迎えた時点で、両者の差が1分前後ならどうだろう。
32.1kmの個人TTは決して短くない。そこでログリッチが本来のコンディションに近づいていれば、1分程度なら十分にひっくり返せる可能性がある。
もちろん、マスを過小評価してはいけない。
今回の第9ステージで見せた登坂力は本物だった。しかもマイヨロホを着ることで、精神的な力まで上乗せされる可能性がある。イエローマジックならぬレッドマジックが見られる可能性も高い。
第9ステージ後、マスは総合首位を守ることへの自信を見せながらも、これからも厳しい戦いが続くことを理解している。
つまり、ログリッチにとって理想的なのは、
- 山岳で大きく遅れない
- 第3週までに身体を回復させる
- そして第18ステージで一気に取り返す
この流れだ。これは決して夢物語ではない。
ログリッチ自身、ブエルタで4度の総合優勝を経験している。最後まで戦い方を知り尽くした選手だからこそ、今の1分18秒だけを見て判断する必要はない。
ただ、今のマスには勢いがある。ログリッチが逆転するには、まずこの勢いに食らいつかなければならない。
ポガチャルが去ったことで、総合優勝争いは終わったのではない。むしろ、ここからがログリッチの逆転劇の始まりになる可能性もある。




コメント
マスには勢いがありますね〜
しかも地元。
ログリッチは振り落とされないように必死でくらいつかないと。
モビスター所属のスペイン人選手が総合優勝すると、前身のバネスト含めてインデュライン以来の出来事なのでは?
アレハンドロ・バルベルデとオスカル・ペレイロがいますね。ペレイロは繰り上げでしたけどね。
あれ、勘違いしてました。リバティー・セグロスは、ケースデパーニュ、モビスターの流れを組むチームなんでしたっけ?
Liberty Segurosは、XDS Astana Teamですね。2004年と2005年だけ。その前はO.N.C.Eです。