2024 ジロ・デル・ベネト　雨の登りゴールを制したのは?

イタリアのワンデーレース、ジロ・デル・べネト。Giro del Veneto(1.Pro)

2010年で途切れていたけど、フィリッポ・ポッツァートが動いて2021年から復活している。

レースは、50年前に世界チャンピオンになったヴィチェンツァ生まれのマリノ・バッソへのオマージュとして始まっている。

 

過去の優勝者

• 2023   ドリアン・ゴドン
  
• 2022    マッテオ・トレンティン
  
• 2021　クサンドロ・ムーリッセ
• 2010　ダニエル・オス
• 2009　 フィリッポ・ポッツァート

 

ベローナ～ビチェンツァ　173km

 

ヴェローナから東に向かいヴィチェンツァに向かう。昨年とはスタートが違っている。

決戦はゴール手前80kmから。15kmのサーキットを5周。サーキットの中心となるのは、モンテ・ベリコの聖地(1.1 km、勾配 7.2%)に向かうフィニッシュ クライム。

教会に向かって登ると、柱廊がある。サン・ルーカの登りと似ているけど、柱廊の数は150本と少ない。ゴールも登っているのでパンチャー有利だ。

 

 

1. 山岳　コロニョーラ アイ コッリ(1.3 km・7.7%)
2. スプリントポイント　Lonigo
3. 山岳　モンテ・デル・ロッコロ (4.9 km・3.9%)
4. 山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)
5. 山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)
6. 山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)
7. 山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)
8. 山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)
9. 山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)
10. 山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)
11. 山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)
12. 山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)
13. 山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)

 

注目のライダーは

• Alpecin – Deceuninck　二コラ・コンチ、アクセル・ローランス、クサンドロ・ムーリッセ
• Arkéa – B&B Hotels　ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ
• Astana Qazaqstan Team　シモーネ・ヴィラスコ、サムエーレ・バティステッラ
• Cofidis　ベン・ヘルマンス、バンジャマン・トマ
• Groupama – FDJ　ロマン・グレゴワール
• Intermarché – Wanty　ゲオルク・ツィンマーマン、ロレンツォ・ロタ
• Movistar Team　ナイロ・キンタナ、ダヴィデ・フォルモロ、ペライヨ・サンチェス、エイネルアウグスト・ルビオ
• Team Jayco AlUla　エディ・ダンバー、アレッサンドロ・デマルキ、フィリッポ・ザナ
• UAE Team Emirates　マルク・ヒルシ、アレッサンドロ・コーヴィ、フィンフィッシャー・ブラック、ジェイ・ヴァイン、ディエゴ・ウリッシ
• Israel – Premier Tech　マルコ・フリゴ、ユーゴ・オフステテール、マシュー・リシテーロ、コービン・ストロング
• Uno-X Mobility　マグナス・コルトニールセン、アンドレアス・レックネスン、トビアスハラン・ヨハンネンセン
  

 

スタート

優勝候補は絶好調のUAE Team Emiratesのマルク・ヒルシ。誰が止められるだろうか。

 

 

Groupama – FDJは、ロマン・グレゴワールがエースナンバー。

 

Intermarché – Wantyはゲオルク・ツィンマーマンが狙うか。

 

Cofidisは5人でスタート。

 

Movistar Teamは、地元のダヴィデ・フォルモロが狙ってくるか。

 

Astana Qazaqstan Teamはシモーネ・ヴィラスコが残ってくるか。

 

Arkéa – B&B Hotelsは、ヴィンチェンツォ・アルパネーゼがDNSになっている。

 

Team Jayco AlUlaもメンバーがいい。地元のフィリッポ・ザナが狙うか。

 

少し雨が降っている。気温18℃。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタートに。

 

7人の逃げ

7人が逃げている。

1. ロレンゾ・ミレジ　Movistar Team
2. ダビデ・バルダッチーニ　Team Corratec – Vini Fantini
3. ニコラス・ズコウスキー　Q36.5 Pro Cycling Team
4. オーデネ・ホルター　Uno-X Mobility
5. ジェルマン・ダリオ・ゴメス　Team Polti Kometa
6. Kevin Pezzo Rosola(General Store – Essegibi – F.Lli Curia)
7. Ben Granger(Mg.K Vis – Colors for Peace)

 

スプリントポイント　Lonigo

スプリントポイントはコンチネタルライダーが獲得。

1. Ben Granger(Mg.K Vis – Colors for Peace)

 

Movistar Teamのロレンゾ・ミレジは落車して先頭から脱落している。

1. ダビデ・バルダッチーニ　Team Corratec – Vini Fantini
2. ニコラス・ズコウスキー　Q36.5 Pro Cycling Team
3. オーデネ・ホルター　Uno-X Mobility
4. ジェルマン・ダリオ・ゴメス　Team Polti Kometa
5. Ben Granger(Mg.K Vis – Colors for Peace)

 

残り4周

残り4周。

 

集団はTeam Jayco AlUlaを先頭に1分8秒差で通過。

 

下りで先頭は3人に。集団はもう後ろにきている。

 

先頭は3人。

 

集団と14秒しかない。

1. ニコラス・ズコウスキー　Q36.5 Pro Cycling Team
2. Kevin Pezzo Rosola(General Store – Essegibi – F.Lli Curia)
3. Ben Granger(Mg.K Vis – Colors for Peace)

 

Q36.5 Pro Cycling Teamのニコラス・ズコウスキーは集団に戻った。

 

残り47.3kmで先頭二人は捕まった。

 

山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)

UAE Team Emiratesのマルク・ヒルシが前にきている。

 

残り3周

集団のまま残り3周に。

 

山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)

Groupama – FDJのレミ・ロシャスがアタック。

 

レミ・ロシャスは7秒のリード。

 

レミ・ロシャスは捕まった。

 

UAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシが先頭を引く。後ろを見てマルク・ヒルシがきているのを確認。

 

Q36.5 Pro Cycling Teamのマルセル・カンプルビがアタック。

 

下りを単独で走る。

 

残り36.7km。マルセル・カンプルビは6秒のリード。

 

先頭は捕まる。

 

UAE Team Emiratesのジェイ・ヴァインも攻撃。

 

今度はVF Group – Bardiani CSF – Faizanèのアレッサンドロ・トネッリがアタック。

 

残り31.4km。7秒のリードに。しかし、少しでもペースを緩めたらあっという間に捕まるはず。

 

山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)

アレッサンドロ・トネッリが捕まる。

 

残り2周

ジェイ・ヴァイン先頭で残り2周に。

 

山岳　トッリ ディ アルクニャーノ (1.1 km・3.9%)

マルク・ヒルシが前にきた。

 

先頭は15人に絞られジェイ・ヴァイン先頭で引く。

 

残り26km。25秒差に。先頭はTeam Jayco AlUlaのフィリッポ・ザナ。

 

集団はAlpecin-Deceuninckの二コラ・コンチが引く。

 

先頭にはAstana Qazaqstan Teamからサムエーレ・バティステッラ、Israel – Premier Techのロレンツォ・ロタなど乗っている。

 

2番手を走っていたQ36.5 Pro Cycling Teamのマルセル・カンプルビが落車。雨で滑りやすい。

 

集団とは14秒に。Israel – Premier Techからは二人。

1. マルコ・フリゴ　Israel – Premier Tech
2. コービン・ストロング　Israel – Premier Tech

 

先頭は捕まった。Q36.5 Pro Cycling Teamのジャンルーカ・ブランビッラだけが単独で逃げている。

 

残り16.8km。ジャンルーカ・ブランビッラは8秒差に。単独で逃げつづるのは厳しい。

 

山岳　モンテ・ブリコ (1.1 km・7.2%)

もう6秒差に。

 

ジャンルーカ・ブランビッラは捕まった。

 

残り1周

UAE Team Emiratesの3人が先頭で残り1周に。

 

マルク・ヒルシがアタック。

 

2人となった。

1. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
2. ロマン・グレゴワール　Groupama – FDJ

 

後ろからTeam Jayco AlUlaのフィリッポ・ザナがきている。

 

さらに追いつき4人に。

1. マルク・ヒルシ　UAE Team Emirates
2. ロマン・グレゴワール　Groupama – FDJ
3. サムエーレ・バティステッラ　Astana Qazaqstan Team
4. フィリッポ・ザナ　Team Jayco AlUla

 

追走は15秒差。

 

残り8.8km。Uno-X Mobilityのトビアスハラン・ヨハンネンセンが一人で追いついてきた。追走も4秒差なので追いつく。

 

残り7.2km。マルク・ヒルシ先頭で下っている。

 

残り6.3km。最後の登り勝負となる。

 

Uno-X Mobilityのトビアスハラン・ヨハンネンセンが飛び出す。後ろはフィリッポ・ザナ。

 

残り3.9km。VF Group – Bardiani CSF – Faizanèのジュリオ・ペリツァーリがアタック。

 

残り3.4km。フィリッポ・ザナと二人で少し前に。

 

残り2.6km。

 

残り2.3km。ジュリオ・ペリツァーリは先頭を引き続ける。

 

残り1.8km。

 

残り900m。Israel – Premier Techが先頭。マルコ・フリゴか。

 

雨でカメラの映像は残り150mの固定カメラから。

 

先頭はIsrael – Premier Techのコービン・ストロングだ。マルク・ヒルシは4番手。

 

2番手はGroupama – FDJのロマン・グレゴワール。

 

コービン・ストロングが先頭を譲らない。3番手はAlpecin-Deceuninckのクサンドロ・ムーリッセ。

 

コービン・ストロングがゴールライン前でハンドルから手を離す。

 

見事だ。この上りの厳しいコースで勝ってみせた。

 

コービン・ストロングは2024 ツール・ド・ワロニー第2ステージに続いて今シーズンの2勝目。この時も登りスプリントだった。

 

コービン・ストロングは自身の今シーズン最後のレースを勝利で飾った。

 

この差は大きい。コービン・ストロングはキャリア4勝目。Israel – Premier Techは27勝目となった。

 

リザルト

優勝したIsrael – Premier Techのコービン・ストロング

強い形でシーズンを終えたいという強いモチベーションがあった。 フィニッシュは僕にとって完璧だったし、今日優勝できて本当にいい気分だよ。

今日は結果に飢えていたし、チームも素晴らしい仕事をしてくれた！ テクニカルなフィニッシュで少し閉じ込められてしまったが、早めに行く自信があったし、それが最後に実を結んだ。

チームのハードワークを最後までやり遂げることができて本当にうれしい。