イギリスのホイールメーカーHUNTは、グラベルホイールでは軽量な、Hunt 40 Limitless Gravel Aeroホイールを発表。
カーボンスポークとセラミックスピードベアリングを採用した新しいHunt 40 Limitless Gravel Aeroホイールは、前モデルより220g軽量の1,380g。
Hunt 40 Limitless Gravel Aeroホイール
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グラベルレースは、現役のプロ、グラベルプロのレース出場でレーススピードがどんどん上がっている。
グラベルといいながらもエアロ性能、タイヤの重量、性能も上げていかないとレースに勝てない状況だ。
軽量化のために、Huntはカーボンスポークを採用。スポーク数は、スチールスポークモデルの前後24本から20本に減らしている。
同時に、ホイールの横方向の剛性が高まり、カーボンスポークはスチールよりもライダーに伝わる振動が少ないと主張している。
Hunt のカーボン スポークは従来のニップルを使用しているため、スポーク交換も可能。
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前モデルは、38mmから42mmの幅のグラベルタイヤで最適化された、効果的な翼型を備えたリム形状だった。
それが今回は、40mmと45mm のSchwalbe G-One Allroundおよび G-One R タイヤ用にエアロ最適化されている。
これは、これらのタイヤがグラベル プロの間で最も人気のある幅であるからだ。
風洞実験の結果
Huntは、42種類の異なるリム プロファイルのセットからホイール開発をスタートし、約 2,500時間の CFD シミュレーションを実行。
テストセットを3つの前輪プロファイルと 5 つの後輪プロファイルに絞り込んだ。
テストの結果、優れた操縦性と安定性を備えた最高のエアロ性能は、深さ40mm、リム外部幅 36mm、リム内部幅 27mm のフロントホイールで達成されるとの結論が出た。
リアホイールは、わずかに深い41mmで、リム外部幅 35mm、リム内部幅 26mm。
空気の流れがより層流となる前輪では空力性能が最も重要であり、空気の流れがすでに乱流となっている後輪では軽量化がより重要な考慮事項となると述べている。
Huntは、競合他社と風洞実験でホイール性能を比較。
- 3T 3T Discus 45/40
- Hunt 40 Limitless Gravel
- ENVE 3.4
- Zipp 303
- Roval CL-X2
- Reserve 40/44
- Cadex 35 AR
- DT Swiss GRC 1400
選択された風速とホイール回転速度は 40km/hおよび 45km/h で、ヨー角は +/- 20 度でテストされた。
テストは、ドイツのインメンシュタットにある GST Windkanal 風洞で実施。
実験結果では、3T Discus 45/40 ホイールだけがよりエアロであるとの結果が出ているが、重量はHuntよりも314gも重い。
重量を考慮すると、新しいホイールのパフォーマンスはエアロ グラベル ホイールセットとしてはクラス最高だと言える。
Hunt 40 Limitless Gravel Aeroホイール Spec
- 重量:ペアあたり 1,380g
- フロントリム寸法:深さ40mm | 外幅36mm | 内幅27mm
- リアリム寸法:深さ41mm | 外幅35mm | 内幅26mm
- スポーク: UDカーボンファイバースポーク 20本
- ハブ: 6061-T6熱処理アルミニウム合金ボディ
- ベアリング: CeramicSpeedセラミックコーティングベアリング
- 価格: 362,300円
公式サイトでは、情報ペーパーも公開されており、詳しいテスト結果も表示されている。
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