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2024 フレッシュ・ワロンヌ ユイの壁を最速で駆け上がったのは?

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Photo credit: Flowizm on Visualhunt
この記事は約17分で読めます。

アルデンヌクラシックの第2弾、フレッシュ・ワロンヌ。La Flèche Wallonne(1.UWT)

ベルギーのワロン地域を回るワンデイレース。フレッシュはフランス語で矢を意味している。

 

過去の優勝者は

  • 2023   タデイ・ポガチャル
  • 2022   ディラン・トゥーンス
  • 2021   ジュリアン・アラフィリップ
  • 2020   マルク・ヒルシ
  • 2019   ジュリアン・アラフィリップ
  • 2018 ジュリアン・アラフィリップ
  • 2017  アレハンドロ・バルベルデ
  • 2016  アレハンドロ・バルベルデ
  • 2015  アレハンドロ・バルベルデ
  • 2014  アレハンドロ・バルベルデ
  • 2013 ダニエル・モレーノ 
  • 2012  ホアキン・ロドリゲス 

今年、ゴールのユイの壁を制するのは誰になるだろうか?

 

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シャルルロワ~ユイ  198.6 km

コースマップ photo la-fleche-wallonne

 

スタートは、昨年のエルブからシャルルロワに変更。コース距離は198.6kmで昨年より4km増えている。

コース前半も変更されており、少しだけ優しくなっている。

 

コースプロフィール photo la-fleche-wallonne

 

決戦はローカルラップの3周ではなくて、今年は4周。当然、ユイの壁で決着をつけることになる。最後のユイの壁を先頭で上がるライダーは誰になるだろうか?

 

  1. 山岳 Côte d’Yvoir (2.2 km・5.6%)
  2. Côte d’Ereffe 2.1km・5%
  3. ユイの壁  1.3km・9.6%   残り3周
  4. 山岳 Côte d’Ereffe  2.1km・5% 
  5. ユイの壁  1.3km・9.6%   残り2周
  6. 山岳 Côte d’Ereffe  2.1km・5% 
  7. ユイの壁 1.3km・9.6%  残り1周
  8. 山岳 Côte d’Ereffe  2.1km・5% 
  9. ユイの壁 1.3km・9.6%

 

注目のライダーは

  • UAE Team Emirates フアン・アユソー、マルク・ヒルシ、ジョアン・アルメイダ、ブランドン・マクナリティ、フィン・フィッシャーブラック、ディエゴ・ウリッシ
  • Lidl – Trek マティアス・スケルモースイェンセン、バウケ・モレマ、アンドレア・バジオーリ、サム・オーメン
  • Soudal Quick-Step マウリ・ファンセヴェナント、イラン・ファンワイルダー
  • Israel – Premier Tech ディラン・トゥーンス、ジョージ・ベネット、サイモン・クラーク、ステューブン・ウィリアムズ
  • Cofidis ギョーム・マルタン、ヨン・イサギレ、ヘスス・エラダ
  • Team Visma | Lease a Bike ティシュ・ベノート
  • Lotto Dstny マキシム・ファンジルス、アンドレアス・クローン
  • Team dsm-firmenich PostNL 
  • Arkéa – B&B Hotels ケヴィン・ヴォークリン、ユエン・コスティウ
  • Movistar Team オイエル・ラスカノ、アレックス・アランブル、ダヴィデ・フォルモロ、イバン・ガルシア
  • Bahrain – Victorious ペッリョ・ビルバオ、新城幸也、サンティアゴ・ブイトラゴ
  • Uno-X Mobility トビアスハラン・ヨハンネンセン、アンドレアス・レックネスン
  • INEOS Grenadiers トム・ピドコック、ミハウ・クフィアトコフスキ
  • Alpecin – Deceuninck アクセル・ローランス、ベン・ヘルマンス、セーアン・クラーウアナスン
  • EF Education – EasyPost リチャル・カラパス、ベン・ヒーリー、ミッケルフレーリク・ホノレ
  • Team Jayco AlUla マイケル・マシューズ、マウロ・シュミット
  • Groupama – FDJ ダヴィ・ゴデュ、ヴァランタン・マデュアス
  • Intermarché – Wanty ロレンツォ・ロタ、レイン・タラマエ
  • TotalEnergies マチュー・ブルゴドー
  • Decathlon AG2R La Mondiale Team ブノワ・コヌフロワ
  • Astana Qazaqstan Team シモーネ・ヴィラスコ
  • BORA – hansgrohe アレクサンドル・ウラソフ、マッテオ・ソブレロ
  • Q36.5 Pro Cycling Team ジャンルーカ・ブランビッラ、ダミアン・ホーゾン

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

2022年優勝のディラン・トゥーンス。レース前コメントは

アムステルゴールドは期待していたものではなかったが、確かに形は崩れていない。

 

マキシム・ファンジルスのコメント

私はユイを登るのがあまり好きではないが、どういうわけかそこでのフィニッシュは私に非常によく合っている。

 

トム・ピドコックのコメント

今のところ、とてもはやく回復している。ユイの壁は非常に戦術的であり、私はこれまでそれを正しく評価したことがなかった。

 

  

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのブノワ・コヌフロワは、ユイの壁を制覇できるか。

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタート。

 

6人の逃げ

残り144.8kmで4分16秒差。

  1. リリアン・カルメジャーヌ Intermarché – Wanty
  2. アラン・ジュソーム TotalEnergies
  3. イゴール・チュジャン Astana Qazaqstan Team
  4. ジェームス・フェラン Q36.5 Pro Cycling Team
  5. ヨハン・ミーンズ Bingoal WB
  6. トキソミン・ジュアリスティ Euskaltel – Euskadi

 

集団は INEOS Grenadiers、Lidl – Trekが引いている。

 

残り119kmで4分18秒差。

 

残り98.1kmで3分34秒差。なんと大雨に。

 

かなりの雨だ。

 

ユイの壁  1.3km・9.6%   残り3周

先頭が1回目のユイの壁をクリアー。

 

集団は2分50秒差。

 

残り90km。集団はUAE Team EmiratesとEF Education-EasyPostが引いている。

 

山岳 Côte d’Ereffe  2.1km・5% 

タイム差は40秒に。

 

先頭は3人。ポイントクリアーだ。

 

残り72.8kmで13秒差に。

 

Groupama – FDJのダヴィ・ゴデュも遅れぎみ。

 

先頭クループのリリアン・カルメジャーヌは、寒さで腕をふっている。

 

先頭は捕まってしまった。

 

ユイの壁  1.3km・9.6%   残り2周

先頭はユイの壁に。今日は雨と寒さで違う戦いとなっている。

 

今年は大集団でゆっくりのぼるということはない。

 

あっと、UAE Team Emiratesのマルク・ヒルシも遅れた。

 

先頭付近には、Israel – Premier Techのステューブン・ウィリアムズがいる。

 

ユイの壁をクリアー。

 

 INEOS Grenadiersのトム・ピドコックも遅れている。かなり寒そうだ。

 

Alpecin-Deceuninckのセーアン・クラーウアナスンがアタック!

 

単独で逃げるつもりだ。

 

集団はEF Education-EasyPostのベン・ヒーリーが引いている。

 

残り51.7kmで33秒差に。 

 

山岳 Côte d’Ereffe  2.1km・5% 

Uno-X Mobilityのマルクス・フールゴーが追走に出ている。

 

マルクス・フールゴーは、捕まった。

 

カウンターアタックで、Lotto Dstnyのマキシム・ファンジルスがアタック。しかし、これも捕まる。

 

セーアン・クラーウアナスンがポイントを通過。

 

ベン・ヒーリーが集団けん引。

 

Lidl – Trekのバウケ・モレマも遅れ気味。

 

残り37.4km。セーアン・クラーウアナスンは、1分16秒差に。マチューのように逃げ切れるのか。

 

ベン・ヒーリーはアタックなのか。

 

タイム差が縮まらないので、逃げようというのか。しかし、これは捕まる。

 

ユイの壁 1.3km・9.6%  残り1周

セーアン・クラーウアナスンは、サポートを受ける。

 

19%勾配でも足は止まっていない。

 

集団はしぼられるか。

 

セーアン・クラーウアナスンが残り1周に。

 

集団トップは、Israel – Premier Techのステューブン・ウィリアムズ。

 

ベン・ヒーリーは遅れてしまう。

 

ステューブン・ウィリアムズが少し抜け出している。

 

ステューブン・ウィリアムズに追い付いてきた。

 

追走メンバーは5人。

  1. リチャル・カラパス EF Education-EasyPost
  2. ステューブン・ウィリアムズ Israel – Premier Tech
  3. マキシム・ファンジルス Lotto Dstny
  4. ケヴィン・ヴォークリン Arkéa – B&B Hotels
  5. サンティアゴ・ブイトラゴ Bahrain Victorious

 

残り25.2kmで48秒差に。セーアン・クラーウアナスンはペースが落ちてきたか。

 

集団はUno-X MobilityとTeam Visma | Lease a Bikeがけん引。タイム差は53秒と迫ってきた。

 

残り22.6km。先頭まで36秒。ただ、集団とも20秒しか離れていない。

 

残り21.6km。セーアン・クラーウアナスンは、時速50km/h前後で逃げ続けている。

 

残り18.7kmで19秒差に。これは厳しい。

 

追走が集団に捕まってしまった。

 

残り15.5kmで16秒差。

 

山岳 Côte d’Ereffe  2.1km・5% 

問題はこの登りだ。

 

あ~集団が来てしまった。

 

セーアン・クラーウアナスンは、集団に捕まり足を止める。

 

集団はUno-X Mobilityが引く。すでに36人に絞られている。

 

Team Visma | Lease a Bikeのヨハネス・シュトーネ=ミテットが先頭を引く。

 

残り10.4km。決戦はやはりユイの壁だ。

 

Israel – Premier Techのステューブン・ウィリアムズは、ずっと2番手を走っておりチャンスをうかがっているようだ。3番手は、Lidl – Trekのトム・スクインシュ。

 

残り3.1km。ユイまでヨハネス・シュトーネ=ミテットがずっと引くようだ。ティシュ・ベノートは、チームメイトの期待にこたえられるか。

 

残り2.1km。まだヨハネス・シュトーネ=ミテットが引く。

 

ユイの壁 1.3km・9.6%

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのブルーノ・アルミライルが引く。

 

Team Visma | Lease a Bikeのティム・ファンダイクが先頭に。

 

誰が仕掛けるか。

 

Lidl – Trekのトム・スクインシュ、EF Education-EasyPostのリチャル・カラパスも上がってくる。

 

ブノワ・コヌフロワ、トムス・スクインシュが先頭。

 

誰がアタックをしかけるか。

 

勾配のきつい部分にさしかかる。

 

リチャル・カラパスが前に。

 

あっと、ここでIsrael – Premier Techのステューブン・ウィリアムズがアタックだ!

 

猛烈な勢いでステューブン・ウィリアムズが抜け出す。

 

後ろが見えない。

 

後方からケヴィン・ヴォークリン、ブノワ・コヌフロワがきている。

 

ステューブン・ウィリアムズが先頭でゴール前に。

 

ステューブン・ウィリアムズが最後の力を振り絞る。

 

ケヴィン・ヴォークリンが迫る。

 

最後のひとふみ。

 

ステューブン・ウィリアムズが疲れ切って、なんとかゴール。1周前のユイの壁でも、飛び出して頂上を越えており登りの強さは際立っていた。

 

ステューブン・ウィリアムズがアルデンヌクラシックの第2戦を制覇。今シーズン、ツアーダウンアンダーを総合優勝。これで今シーズン3勝目となった。

悪天候で、フアン・アユソー、マルク・ヒルシ、トム・ピドコック、マキシム・ファンジルス、ディラン・トゥーンス、ダヴィ・ゴデュ、マティアス・スケルモースイェンセンなど優勝候補がリタイヤ。

だが、逆にこの悪天候でも強さを発揮したステューブン・ウィリアムズは今日の最強のライダーだった。

 

2位には、Arkéa – B&B Hotelsのケヴィン・ヴォークリン。3位にはLotto Dstnyのマキシム・ファンジルスが入っている。

 

リザルト

ステューブン・ウィリアムズのコメント

なんて日だ、なんて日な。今は本当に幸せ。フレッシュ・ワロンヌで勝てたなんて信じられない。このレースを何年も見てきたし、いつもいい脚でここに来て、優勝したいと思っていた。

今日は天気が悪かった。そんな中でレースをするのが好きなんだ。そして優勝できて…感無量だよ。みんなが1日中助けてくれた。彼らは結果を出すために最高のチャンスを与えてくれた。これはとても特別なことだ。

ユイの壁で遠くからアタックしましたね。

道が少し塞がれていて、みんなが待っていた。まだ300メートルあるのを見て、もしここで飛び出して集団から5秒か10秒離すことができれば、前に残れるチャンスがある、と思った。

後ろを振り返ると脚は空っぽだったけれど、踏ん張れたことはとても嬉しい。疲れ果てて、言葉も見つからないし、かなり感情的になっている。これはとてもタフなスポーツだ。レースに勝つのは難しいし、特にクラシックではね。

Israel – Premier Techのチームマネージャー、リック・ヴェルブリュッヘもフレッシュ・ワロンヌで優勝したことがある。彼から何かヒントを得たのだろうか?

ここ数日、彼と話したよ。ディラン・トゥーンスも数年前にここで優勝しているし、彼もやり方を知っている。それが自信になった。チームも素晴らしかった。

 

2位のArkéa – B&B Hotelsのケヴィン・ヴォークリン

素晴らしい結果だ。それでも勝つには、加速で少し待ちすぎた。指先が冷えていたので、ギアも少しいじった。でもレースでは良かったと思う。

最終ラップ、ユイの壁の最後の通路でアタックに反応した。そのまま走り続けることにした。この時点で5人のライダーがいた。

リチャル・カラパスらと、セーアン・クラーウアナスンを追ってましたが、追いつきませんでしたね。

私たちは頑張ったけど、追走集団はよくまとまっていた。最後の登りでは、ブノワ・コヌフロワのホイールの中にいた。でも、ちょっと待ちすぎたかな。

記憶に残るフレッシュ・ワロンヌの開催でした。悪天候のため、通常は最後のユイまでもつれ込むことが多い山岳レースが、消耗戦でした。

コンディションは特別だったけど、精神的には準備していた。寒かったり、雨が降ったりするのは分かっていたからね。

ブノワ・コヌフロワ(4位)、ロマン・グレゴワール(7位)、ドリアン・ゴドン(8位)、ギヨーム・マルタン(10位)らもユイの壁で健闘した。つまり、トップ10に5人のフランス人選手が入ってましたね。

みんなレースに勝ちたいと思っているし、力を合わせている。これはいい流れだ。

自分自身もまた強くなっていると思う?

特に冬場のトレーニングによってね。すべてのことを取り入れようとしているけど、僕はかなり完成されたライダーだと思う。

 

3位のLotto Dstnyのマキシム・ファンジルス

決勝は本当に寒くて、充電しなければならなかった。バイクの上では本当に震えていて、ペダルの上にまっすぐ立っているのがやっとだった。

ステューブン・ウィリアムズから目を離さないようにしないといけないと思っていたんだけど、彼は僕の後ろにいて、突然左から追い上げてきたんだ。ユイの壁ではベストなターンができなかったかもしれない。でもそれは誰もが同じだったと思う。

この春で一番好きな週だ。先週末のアムステルは良くなかった。でもチームとしてはいい感じだった。幸いなことに、このフレッシュ・ワロンヌでもう一度やる気を維持し、成功させることができた。これで満足できる。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 WILLIAMS Stephen
Israel – Premier Tech 400 4:40:24
2
 VAUQUELIN Kévin
Arkéa – B&B Hotels 320 ,,
3
 VAN GILS Maxim
Lotto Dstny 260 0:03
4
 COSNEFROY Benoît
Decathlon AG2R La Mondiale Team 220 ,,
5
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 180 ,,
6
 JOHANNESSEN Tobias Halland
Uno-X Mobility 140 0:10
7
 GRÉGOIRE Romain
Groupama – FDJ 120 ,,
8
 GODON Dorian
Decathlon AG2R La Mondiale Team 100 ,,
9
 BENOOT Tiesj
Team Visma | Lease a Bike 80 ,,
10
 MARTIN Guillaume
Cofidis 68 ,,
11
 CHAMPOUSSIN Clément
Arkéa – B&B Hotels 56 0:16
12
 SKUJIŅŠ Toms
Lidl – Trek 48 0:18
13
 CARAPAZ Richard
EF Education – EasyPost 40 0:20
14
 JEGAT Jordan
TotalEnergies 32 0:23
15
 MADOUAS Valentin
Groupama – FDJ 28 0:24
16
 VAN WILDER Ilan
Soudal Quick-Step 24 ,,
17
 EIKING Odd Christian
Uno-X Mobility 24 ,,
18
 LAURANCE Axel
Alpecin – Deceuninck 24 ,,
19
 HERMANS Quinten
Alpecin – Deceuninck 24 0:30
20
 VAN DIJKE Tim
Team Visma | Lease a Bike 24 0:32
21
 LEIJNSE Enzo
Team dsm-firmenich PostNL 16 ,,
22
 ARMIRAIL Bruno
Decathlon AG2R La Mondiale Team 16 ,,
23
 SKAARSETH Anders
Uno-X Mobility 16 0:36
24
 FORMOLO Davide
Movistar Team 16 ,,
25
 DOUBEY Fabien
TotalEnergies 16 0:41
26
 ADRIÀ Roger
BORA – hansgrohe 16 0:43
27
 STAUNE-MITTET Johannes
Team Visma | Lease a Bike 16 0:52
28
 VAN BOVEN Luca
Bingoal WB 16 0:59
29
 HOWSON Damien
Q36.5 Pro Cycling Team 16 1:08
30
 HOELGAARD Markus
Uno-X Mobility 16 1:21
残り500mからのフル動画

 

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