今回のロンド・ファン・フラーンデレンで勝負を分けたのは、3回上るオウデクワレモントではなく、コッペンベルグだった。
コッペンベルグとは
コッペンベルク(文字通り「ヘッズ マウンテン」) は、ベルギーのフランドル地方アルデンヌのアウデナールデにある高さ 77 m (253 フィート)の丘です。 「コッペン」は丸石の略語で、オランダの俗語で「キンダーコッペン」、つまり「子供の頭」と呼ばれます。
引用 コッペンベルグ
シクロクロスのX²Oバドカマートロフェーでも登場するコッペンベルグは、ロンド・ファン・フラーンデレンには1976年に初登場。1987年にデンマーク人ライダーのジェスパー・スキビーが陪審員の車に後輪を引かれてからは15年間削除されていた。
道路拡張と再舗装で2002年から復活。今年は、途中からの雨で濡れた石畳は悪夢を呼んでしまった。
グリップなし
もっとも悲惨だったのは、トップを単独で快走していたMovistar Teamのイバン・ガルシア。大きなリードでコッペンベルグに入っており、単独で登頂するかと思われたほど。
だが、イバン・ガルシアはグリップを失い斜めに滑って足をついてしまう。こうなると再乗車が難しいのが急こう配のコッペンベルグだ。なんせ最大勾配は20.8%もある。
イバン・ガルシアが滑らずに登れていれば、マチュー・ファンデルプールとランデブーできていたかもしれない。
イバン・ガルシア(Movistar Team)のコメント
クアモントでは彼らが私を追い抜いていき、私はハンドルについていくことができず、コッペンベルクでは全くグリップがなかったため、少し無力感を感じた。
最もスムーズなスリックで行こうとしていたが、無理だった。必死になって圧力を急激に下げようとした。圧力がそこになかったら、後々大変な思いをすることになるだろうし、クアレモントでは死んでいた。
5位でフィニッシュするよりも主役としてレースを主導するほうが好きですか?
これよりは5位のほうがいい。最後の部分でみんなが死んでいるのに彼らが自分を追い抜いていくのがわかるだろう、そして自分はさらに死んでいる。
私の足は全く力が入らず、動かない。コッペンベルクでのグリップの問題がなければ、努力を節約できたため、上位でフィニッシュする力があったかもしれない。
🗣️ “We just kept on fighting.” 👊
Get the post-race thoughts of @MagnusSheffield after his top-10 finish at #RVV24 pic.twitter.com/Pze36PLEFq
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) March 31, 2024
6位のマグナス・シェフィールド( INEOS Grenadiers)のコメント
コッペンベルグのシクロクロスレースがある。それを説明するのに最適な方法だと思う(笑)。
正直に言うと、ロードシューズは石畳を駆け上がることを目的としていないので、できるだけ早く立ち上がることを心がけていた。
みんながまたバイクに乗るのを見るとすぐに、自分も同じようにしようとした。その時点でマチューはすでにアタックしていたと思うし、そこから僕らはできる限りの追撃をしようとしていた。
マチュー・ファンデルプールとマッテオ・ヨルゲルソン、マッズ・ピーダスン以下は、すべてロードシューズで歩いて上がっていた。ここまでの悪夢になるとは誰も想像できていなかっただろう。
ただ、二度とマチュー・ファンデルプールの姿を見ることはないと思いながら走っていたはずだ。マチュー・ファンデルプールでさえ、頂上までずっと滑っていたというのだから、少しでもスピードが落ちると足を突かざるを得ない。
来年もコッペンベルグは勝負を分ける登りの一つとなる。雨が降ればなおさらだ。
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