2024 サントス・ツアー・ダウンアンダー第4ステージ　ニューサムの走りは?

3日間で2勝をあげたBORA – hansgroheのダニー・ファンポッペルとサム・ウェルスフォードのコンビ。

これは今回のツアー・ダウンアンダーでは最強のリードアウトコンビとなりそうだ。移籍後の初ステージでいきなりこれだけの走りを見せられると他チームにとっては驚異だろう。

サム・ウェルスフォードは、サム・ベネットに変わるニューサムと呼ばれている。

第4ステージは、さらに難易度の低いコースとなる。バンチスプリントとなりそうだけど、果たしてニューサムを破るスプリンターは出てくるのか?

 

第4ステージ  マレーブリッジ～ポートエリオット 136.2km 

 

第4ステージでは、オーストラリアの南海岸に沿ってレースを行い、アデレードに向かい、ポートエリオットでフィニッシュする。

これはフルリュー半島の南海岸にある小さな町。ポートエリオットは、その美しいロケーション、息を呑むような海岸線と景色が主な魅力であり、近隣のアデレードからの行楽客の間で非常に人気がある。

風が関係する可能性もあるが、それ以外は集団スプリントを妨げるものは何もない。

 

1. スプリントポイント 　Langhorne Creek
2. スプリントポイント 　Strathalbyn
3. 3級山岳　Gemmell Hill 　4.1 km・3.8%

 

スタート

今日も快晴。スプリンターステージなので、アイザック・デルトロのリーダージャージは守られそうだけど、どうだろうか?

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタートとなったけれど、誰も出ない。まあ平坦だし、スプリントポイントは遠いし、3級山岳が1個あるだけなので、逃げても目標がないですね。

 

あらっ、ジュリアン・アラフィリップが先頭に。

 

しかし、ジュリアン・アラフィリップは戻っていった。

 

オリンピックボートメダリストのジェイソン・オズボーンがパンク。

 

Soudal – Quick Stepのピーター・セリーが後ろを見ながら前に出る。

 

するとオーストラリアのジャクソン・メドウェイが来た。

 

さらに、Movistar Teamのヴィニシウス・ランゲル・コスタが来た。ただ、追いついた瞬間にピーター・セリーはパンクなのか、下がっていった。二人逃げに。

1. ヴィニシウス・ランゲル・コスタ　Movistar Team
2. ジャクソン・メドウェイ　Australia

 

ヴィニシウス・ランゲル・コスタは、右肘に絆創膏が貼ってある。昨日のレースで落車しており、9分以上の遅れ。

 

第3ステージで、2勝目をあげたサム・ウェルスフォードは、集団後方。56×11という巨大なギアを今日は選択している。

 

あっと落車。

 

4人くらいが落車した。

1. ルイ・バール　Arkéa – B&B Hotels
2. ローレンス・ハイス　Arkéa – B&B Hotels
3. アクセル・マリオー　Cofidis
4. ピート・アレハールト　Cofidis

 

ピート・アレハールトは走りながら治療。左肘、左腰に絆創膏。

 

残り71.8kmで2分48秒差。スプリントポイントまで2.2km。どこまで逃げれるかな。

 

スプリントポイント 　Langhorne Creek

二人は争うことなくスプリントポイントを通過。

 

集団はTeam Jayco AlUlaのケランド・オブライエンがINEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスを下して3位通過。

1. ジャクソン・メドウェイ　Australia　3ポイント・3秒
2. ヴィニシウス・ランゲル・コスタ　Movistar Team　2ポイント・2秒
3. ケランド・オブライエン　Team Jayco AlUla　1ポイント・1秒

 

Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのマディス・ミケルスがパンク。2023ドイツ・ツアー第3ステージでダニー・ファンポッペルを破って、プロ2勝目を上げている。ビニヤム・ギルマイのリードアウト役だ。

 

スプリントポイント 　Strathalbyn

ここはヴィニシウス・ランゲル・コスタが前で通過。

 

集団の3位通過は、Team Jayco AlUlaのスチュワート・キャンベルが獲得。

1. ヴィニシウス・ランゲル・コスタ　Movistar Team　3ポイント・3秒
2. ジャクソン・メドウェイ　Australia　2ポイント・2秒
3. スチュワート・キャンベル　Team Jayco AlUla　1ポイント・1秒

 

3級山岳　Gemmell Hill 　4.1 km・3.8%

ここはMovistar Teamのヴィニシウス・ランゲル・コスタがトップ通過。

 

3位通過は、山岳賞ジャージのルーク・バーンズ。

1. ヴィニシウス・ランゲル・コスタ　Movistar Team　5ポイント
2. ジャクソン・メドウェイ　Australia　3ポイント
3. ルーク・バーンズ　Australia　2ポイント

 

残り17.6kmで36秒差に。もう少し逃げれそう。

 

しかし、二人共良く頑張る。

 

集団が迫り、二人は健闘をたたえ合う。

 

あ～、残り11.8kmで一気に集団に飲み込まれてしまった。

 

残り6km。カレブ・ユアンの後ろのほうにBORA – hansgroheのサム・ウェルスフォードがいる。

 

あら、レースリーダーのアイザック・デルトロが少し離れていたのかダッシュしている。

 

残り3.7km。どこが主導するか。

 

残り2.7km。BORA – hansgroheのトレインも上がってきた。

 

残り1.8kmでINEOS Grenadiersのフィリッポ・ガンナが引きまくり。

 

 

誰もフィリッポ・ガンナの前に出れない。

 

フィリッポ・ガンナが引き終わって、ジョシュア・ターリングが引く。TTスペシャリストの豪華リレーだ。

 

ゴールまでの距離が遠い。

 

カーブを曲がって、ビニヤム・ギルマイが4番手だ。

 

INEOS Grenadiersのエリア・ヴィヴィアーニとヨナタン・ナルバエスが良い位置だが、まだ距離がある。

 

INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスがエリア・ヴィヴィアーニを引く。

 

エリア・ヴィヴィアーニは先頭にたったが、まだゴールは遠い。

 

エリア・ヴィヴィアーニが失速。真ん中からサム・ウェルスフォードの青いジャージが上がってくる。

 

サム・ウェルスフォードが先頭にたった。

 

サム・ウェルスフォードの後ろは、ビニヤム・ギルマイだ。

 

 

サム・ウェルスフォードが伸びる。後ろを振り返る余裕も。

 

サム・ウェルスフォードがまたもゴールを最速で駆け抜けた!

 

サム・ウェルスフォードは、ヘルメットを押さえて信じられないといった表情。

 

今回も、もう最後には脚を止めているのだから凄い。上空からの映像では飛び出した時に、結構距離を開けていたし。

これで4日間で3勝という離れ技を見せてくれた。しかも、サム・ウェルスフォードは、28歳の誕生日。自分でプレゼントをたぐり寄せている。

 

リザルト

優勝したサム・ウェルスフォードのコメント

最終コーナーでリードしていたダニー・ファンポッペルを失ってしまった。何が起こったのか正確にはわからないけれど、最終コーナーではいい走りができた。その結果、僕は前を行くライダーをリードアウトとして使わなければならなかった。

僕らにとっては完璧なスタートだ。新しいチームに入って、すぐにこのようなサポートを受けられるというのは、僕にとってとても特別なことなんだ。

プレッシャーがあることは分かっていた。決勝は超高速で、そのおかげで他の選手が後ろから来ることができた。しかし、チーム全員がライオンのように戦ってくれた。

 

2位のビニヤム・ギルマイのコメント

このツアー・ダウンアンダー最後の集団スプリントまで、チームは一日中私をよく守ってくれた。

マディス・ミケルスはフィニッシュまで500mの最終コーナーで完璧なポジションをとってくれたが、結局ウェルスフォードがまたもや最速だった。

土曜日と日曜日には最終順位が決定する。現在ランキング2位だが、守れそう?

明日のフィニッシュは、ウィランガ・ヒルが2回あり、爆発的なものになるだろう。ゲオルク・ツィンマーマンや他のクライマーにとっては理想的な展開だが、私も全力を尽くして結果を出したい。失うものは何もない。

 

第4ステージリザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞