個人タイムトライヤルでは、ヘルメットが結構話題になることが多い。
昨年は、INEOS Grenadiersが巨大なヘルメットを使用して目立っていた。
2023年シーズンも、INEOS Grenadiersはkaskのエアロヘルメットを使用している。かなり巨大だ。以下は、ヴォルタ・アン・アルガルヴェ最終ステージまでリーダーだったトム・ピドコックのヘルメット。
だが、ヴォルタ・アン・アルガルヴェでは、Uno-X Pro Cycling Teamが、凄いヘルメットを披露した。
Sweet Protectionエアロヘルメット
横から見ると、普通の流線形のエアロヘルメットに見える。
Sweet Protectionのヘルメットだ。公式サイトを見るとスキーがメインのヘルメットブランド。
だが、これを正面から見ると面白い形状をしている。
Anthon, I am your father 👽 pic.twitter.com/XszTDZhaYF
— Uno-X Pro Cycling Team (@UnoXteam) February 20, 2023
EF Education-EasyPostのシュテファン・ビッセガーが使用するPOCのヘルメットにも似たワイルドな形状だ。
ヘルメットには、多数の内部空気チャネルが組み込まれているように見える。
フロントバイザーの上部にある大きな通気口は、顔を冷やし、レンズの内側の空気の流れに耐えることによってバイザーの曇りを軽減するためにあると想定される。
ヘルメットの本体の前面にある大きな中央の通気孔。
Sweet Protectionには、スノースポーツ用ヘルメットにカーボンファイバーを使用している。
内部の空隙には、垂直に走るスプリッターがあり、空気の流れを、分割するようになっている。Sweet Protectionが、スキーヘルメットの技術をサイクリングに持ち込んでいるのは間違いないだろう。
また、ヘルメットには、MIPSテクノロジー(Multi-Impact Protection System)が使用してあることを示す黄色のステッカーが貼られている。
MIPSとは
ヘルメットの内側に保護レイヤーを設け、衝撃を受けた方向に頭部をスライドさせることで保護性能を向上させ、脳へのダメージを軽減させる革新的なテクノロジー。
MIPS搭載のヘルメットには、イエローのMIPSロゴが付記されている。
Uno-X Pro Cycling Teamは、2023ツール・ド・フランスにも出場する。その時に、またこのヘルメットが登場してくるはずだ。それまでには新製品として発売されているかもしれない。
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