今シーズン、Intermarché – Wanty – Gobert MatériauxからBORA-hansgroheに移籍したダニー・ファンポッペル。
自ら勝利を目指すことはなく、サム・ベネットのリードアウトとして勝利を量産することを目指していたのだけど、実際にはサム・ベネットはツールを欠場。
サム・ベネットは、ブエルタも第11ステージからDNS。急遽ダニー・ファンポッペルがエーススプリンターとして勝利を目指す展開となった。
ダニー・ファンポッペルは、スプリンター選手だけど、以前からクラシックに対応すべき選手だと言われている。だが、本人はクラシックに軸足を移すことはないようだ。
リードアウトに専念
この投稿をInstagramで見る
ダニー・ファンポッペルは、オランダの偉大なスプリンター、ジャン=ポール・ファン・ポッペル(Jean-Paul van Poppel)の息子。
ジャン=ポール・ファン・ポッペルは、ツール9勝、ブエルタ9勝、ジロ4勝、1987ツールポイント賞獲得など、キャリア通算69勝をあげた名スプリンターだ。
ダニー・ファンポッペルもスプリンターとして、多くのチームを渡り歩いている。
- 2013 Vacansoleil – DCM
- 2014-2015 Trek Factory Racing
- 2016-2017 Team Sky
- 2018-2019 Team LottoNL-Jumbo
- 2020 Circus – Wanty Gobert
- 2021 Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
- 2022 BORA – hansgrohe
BORA-hansgroheではリードアウトの道を歩みそうだが、クラシックには興味を移さない。これについてダニー・ファンポッペルは以下のように理由を語る。
正直に言うと、あまりないと思うんだ。チームでは、私にクラシックの中核を担って貰いたいと思っているんだけどね。
クラシックは少し好きだが、それとは無縁だった。
多くのピュアスプリンターと比べると、貴方は春のレース向きのタイプだと思われてますが?
よくそう言われるから、クラシックをやってほしいと言われることが多いんだ。だが、正直に言うと、あまり好きではない。スプリントをやらせて貰いたいね。
パリ~ルーベも狙えると言われていることについては?
クールネ〜ブリュッセル〜クールネや、ヘント〜ウェヴェルヘムはスプリンター向けだし、ツアー・オブ・フランドルも規模が大きくて好きだけど、パリ〜ルーベは?
みんな僕があそこで勝てるはずだと言うけど、そんなことはどうでもいいんだ。
今シーズンにサム・ベネットのリードアウトに転向したことも関係してますか?
決勝でディラン・ファンバーレなどについて行くには、僕はスプリンターすぎるんだ。だから、自分の専門分野にこだわる。父はいつも、「得意なこと、それだけに集中しろ、他には何もするな」と言っているしね。
ダニー・ファンポッペルは、2023年にはサム・ベネットのリードアウトとして勝利を重ねたいと考えている。また、今後数年間は、レムコ・エヴェネプール、タデイ・ポガチャル、ヨナス・ヴィンゲゴーに勝てるライダーはチームから現れないだろうとも。
だから、チームにはクラシックとグランドツアーでもスプリントで勝利を狙って貰いたいと思っている。それならば、今年のように二つのグランドツアーに出場するのもありだと考えている。
2023年にはサム・ベネットをリードアウトしての勝利の倍増を狙っている。
コメント