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2022 ツール・ド・フランス第11ステージ タデイ・ポガチャルが反応出来なかった理由とは?

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Photo by Lachlan Gowen on Unsplash
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ツール第11ステージであり得ないことが起こった。

テレグラフ峠でJumbo-Vismaのヨナス・ヴィンゲゴーとプリモッシュ・ログリッチの交互にかけるアタックに全て対応。

さらに、ガリビエ峠では、ヨナス・ヴィンゲゴー以外の全ての総合ライダーを置き去りにして登り切った。

だが、最後の超級山岳コル・デュ・グラノンであり得ないことが。無敵と思われたタデイ・ポガチャルがクラックしたのだ。

 

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クラックの理由

ヨナス・ヴィンゲゴーのアタックの瞬間

 

残り4.6kmで繰り出したヨナス・ヴィンゲゴーのアタック。

これで何回目のアタックだっただろう。だけど、これはプリモッシュ・ログリッチとの交互に繰り出したアタックの最後の一撃となった。

ラファウ・マイカが最初に追うが追いつかない。タデイ・ポガチャルはあっと言う間に引き離されてしまう。

ゲラント・トーマス、アダム・イェーツ、ダヴィ・ゴデュと次々とタデイ・ポガチャルを置き去りにして走り去ってしまう。

こんなタデイ・ポガチャルの姿を誰が予想しただろう。これについて、超級山岳コル・デュ・グラノンの前で、タデイ・ポガチャルは理由となるジャスチャーを見せている。

 

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

 

タデイ・ポガチャルは、カメラに気づくと何度も手を口に運ぶジャスチャーを見せる。

 

 

これだ。これは余裕のボーズではなく、タデイ・ポガチャルが腹が減っていたことを示している。何か食べたいと思っていると感じたが、本当にそうだったようだ。

タデイ・ポガチャルは、ゴール後のインタビューでは触れていないが、チームメイトのマルク・ソレルによると、ガリビエ峠のスピードが速すぎて、タデイ・ポガチャルは、補助食を十分に食べてていないと。

まあ、そりゃあ、そうだろう。ずっとアタックに反応して、自分でもヨナス・ヴィンゲゴーを引き連れてガリビエ峠を登っているのだから。

それが、上記のジェスチャーに繋がったようだ。これまで、ハンガーノックで力が入らなくなり、実力を発揮出来ずに終わったライダーは多い。

ツール5勝を飾った、スペインの英雄、ミゲル・インドゥラインが脱落した時にそうだった。補給食をゴールの遥か手前で捨ててしまいハンガーノックに陥り脱落。翌年走ることなく引退している。

クリス・フルームもツール連覇中に、ハンガーノックに陥りそうになり、ゴール手前10km以内での補給を受けてペナルティを支払っている。

それでも、4分以上のタイム差があったので総合優勝には全く関係なかった。これが補助食を食べていなかったら、ペナルティの何倍も支払っていたことだろう。

エネルギー不足は、どんなライダーでも命とりだ。

運動量が多いときには、それだけエネルギーもなくなる。十分な補給を取らないとタデイ・ポガチャルでも失速するということだ。

 

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復讐を誓う

ゴール後にヨナス・ヴィンゲゴーを祝福する

 

タデイ・ポガチャルは、清々しい。マイヨジョーヌを奪われたのにヨナス・ヴィンゲゴーに笑顔で挨拶している。これはプリモッシュ・ログリッチも同じような感じだ。

二人のスロベニア人は、とてもいい人だ。

だが、タデイ・ポガチャルは、これからのステージでハンターと化すだろう。

 

Jumbo-Vismaのアタックに一日中悩まされたが、彼らは今日もチームワークを発揮してくれた。

戦術的には、今日もとてもいいコースで走ってくれた。今日はコントロールが難しく、多くのライダーが残っていなかったんだ。

あの時はどうだったんだろう。本当に大変で、脚が良くなかったんだ。フィニッシュまで本当に辛かった。ベストな一日ではなかった。

明日になればわかるが、リベンジ したい。ヴィンゲゴーは今日3分だが、もしかしたら明日3分かかるのは私かもしれない。

ツールはまだ終わらない!

悔いのないレースをして、パリにたどり着きたい。明日は攻めるぞ。

 

初めてツールを制覇した時にも、個人タイムトライヤルで爆発した。昨年は圧勝しており、復讐心とたぐいまれなる登坂力が合致した時、タディはどれだけの力を発揮することか。

ヨナス・ヴィンゲゴーとのタイム差2分22秒。この差を埋めるのは並大抵ではない。特に、ヨナス・ヴィンゲゴーの登坂力はタデイ・ポガチャルと互角。

ヨナス・ヴィンゲゴーの徹底的なマークをどうかいくぐるのかも見ものとなる。

 

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