ジロ・デ・イタリア第12ステージは、200kmを越えるステージ。逃げれば勝利できる可能性の高いステージで、60km以上のアタック合戦で、ようやく残り140kmから逃げが出来た。
Alpecin-Fenixは、マチュー・ファンデルプール、ステファノ・オルダーニ、オスカル・リースベーグの3人が乗る最高の展開に。
ステファノ・オルダーニは、同胞のロレンツィオ・ロタとラコレッタの登りで試すことに同意していたと言う。
ステファノ・オルダーニは、予定通り、ロレンツィオ・ロタのアタックに3級山岳ラコレッタの下りで追いつく。そして、ゴールは冷静な走りで二人をくだして勝利した。
ステファノ・オルダーニは、ゴール後に2人のチームメイトと勝利を分かち合った。そして、ゴール後のインタビューでは、イタリア人がレースで不利な状況もあることを告白。
イタリアでは禁止
🇮🇹 #Giro
This is what it means to take your first pro win at the Giro! 🥲👇 https://t.co/6QH2j0mxbs
— Alpecin-Fenix Cycling Team (@AlpecinFenix) May 19, 2022
マチュー・ファンデルプールを含むAlpecin-Fenixのジロ・デ・イタリアのメンバーは、4月の間、デニスのホテル・シンクロスフェラで修道院生活を送り、毎晩、高所効果を人工的に再現するための特別室で眠った。
しかし、オルダーニはスペインのデニアでチームメイトと合流することができなかった。これには理由がある
2005年のジロでLotto Soudalは、高所用テントを警察に没収されている。
アスリートが低バリックチェンバーを使うことはイタリア国内で禁止されているだけでなく、イタリア人アスリートが自国外でこのトレーニングを使うことも禁止されているからだ。
今では、あらゆるアスリートが低酸素トレーニング、ハイテントを使用している。自転車ではヴィクトール・カンペナールツが取り入れて、物凄い効果を得ている。
これについて、ステファノ・オルダーニがステージ優勝後のインタビューで答えている。
古い質問なので、少しがっかりしている。
イタリアや、私が誤解しない限りノルウェーのように、高さを使ってそのようなトレーニングを行うことができない国は、世界に1つか2つしかないのではないと思う。
誰も自分たちの手で問題を解決しようとしないんだ。
イタリアがいかに遅れているかを思い知らされるようで、とても悲しい。フィールドの4分の3以上、もしかしたら90%近くが、この種のトレーニングツールを使っている。
もし、誰かがこのことについて考えてくれれば、イタリアの自転車競技はこのような不利な立場に立たされることはないだろうと思う。
2006年、世界アンチ・ドーピング機構は、低酸素室の使用を禁止行為リストに加えることを議論したが、最終的に禁止することを決定しなかった。
スペインのデニアにあるいわゆる「低酸素室」(一般的には高地用テント)は、ロシアの元プロ選手アレクサンドル・コロブネフが考案したもの。
マチュー・ファンデルプールは、2月にスペインのホテルに長期滞在して、リハビリとクラシックの準備をした。この時には、ヴィクトール・カンペナールツなどとも一緒にトレーニングしている。
当然、夜は低酸素状態で寝ていたということだ。
マチュー・ファンデルプールは、ジロのトレーニングのために戻ってきたが、ステファノ・オルダーニは代わりにエトナ火山でキャンプを張った。
チームの他のメンバーが一緒にトレーニングし、グループとしての力を発揮する一方で、私だけが2週間もエトナ山で高地トレーニングをするのは簡単なことではなかった。
メカニックやソワニエも一緒だった。一方、エトナでは、私はほとんどひとりだった。これは見直すべき点だと思う。
イタリアが2006年に決めたれた低酸素テントの禁止を未だに撤回しないのは、ナンセンスかもしれない。パフォーマンスを上げるという点で、生活から変えられる低酸素テントは効率的だ。
生まれながらに高地で生活しているならば問題ないけど、ほとんどの選手はそんなことはない。イタリア人アスリートが不利だという理由も納得がいく。
コメント