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2022 ジロ・デ・イタリア第11ステージ スプリンターステージを勝ち取ったのは驚きのライダーだ!

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Photo credit: Rab . on Visualhunt.com
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第10ステージで、ついにエリアリア人初のジロ・デ・イタリア勝者が誕生。

ビニヤム・ギルマイは、ステージ優勝を見事に勝ち取った。歴史を塗り替える快挙だ。

迎える第11ステージは、スプリンターにとって最後のチャンスの日。

この日で、Lotto Soudalのカレブ・ユアンはリタイヤするだろう。トーマス・デヘントが勝利したけど、エースであるユアンも勝ってツールに向かいたいものだ。

もう一つの注目は、ポイント賞の行方。アルノー・デマールか、ビニヤム・ギルマイのどちらかがステージ優勝すれば、マリアチクラミーノがほぼ決定するだろう。

と、思っていたらビニヤム・ギルマイはリタイヤ。本当に残念。

最後のスプリンターステージを勝ち取るスプリンターは誰になるだろう。

 

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第11ステージ サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ 〜 レッジョ・エミリア 203㎞

コースマップ photo giroditalia

 

第11ステージは全長203kmと今回のジロ・デ・イタリアの中で2番目に長いコース。

スタート地点のサンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャが、ジロのステージを開催するのは2回目。1997年のジロの個人タイムトライアルが、今のところ唯一の開催。

その後、2度、サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャを通過している。前回のフィニッシュは2017年のレッジョ・エミリア。

フェルナンド・ガビリアが集団スプリントを制し、ヤコブ・マレツコとサム・ベネットに先行した。ガビリアは相棒のマキシミリアーノ・リケーゼと最後のスプリントとなる。

是非、勝ちたいところだろう。

 

コースプロフィール photo giroditalia

 

スタートした後、選手は海岸を離れ、北西に向かってレッジョ・エミリアと平行に走る。

コースには全く登りはなく、2つの中間スプリントがあるのみ。スプリンターにとっては、ポイントジャージのためのポイントを獲得できるトスカネッラ・ディ・ドッツァだけが本気になるところだ。

 

特に、アルノー・デマールとビニヤム・ギルマイの戦いは面白いと思っていたのだけど~。

  • アルノー・デマール 151ポイント
  • ビニヤム・ギルマイ 148ポイント

ビニヤム・ギルマイは、本当に残念。

最後の数キロは、それほど技術的な障害もない。ゴールから約5km、レッジョ・エミリアの入り口には、まだ2つの急カーブが残っている。

最後の2kmには、高速で走れる3つのタイトなカーブもある。このステージは、スプリンターにとっては最後のステージとなる。

これからの日々は、丘陵や山岳のステージが中心となるからだ。それだけに、最後のチャンスを掴むスプリンターが誰になるのか注目される。

 

  1. スプリントポイント  Toscanella di Dozza
  2. スプリントポイント   San Giovanni in Persiceto

 

スタート前

TIZ-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第1ステージで転倒。それ以来、ギリギリでアルノー・デマールに負けたりとついてないカレブ・ユアン。最後のチャンスを生かせるか。

 

マーク・カヴェンディシュは、風が後半に吹いた場合にも、そのためのチームがあると言っている。今日はスプリントに絡める日だ。

 

マチュー・ファンデルプールは、今日は後ろで休んでおくと言っている。スプリント参加してくれないかな。ビニヤム・ギルマイの分まで競って貰いたい。

 

    

第11ステージの4賞。

  • 総合 フアン・ロペス Trek-Segafredo
  • ポイント賞 アルノー・デマール Groupama – FDJ
  • 山岳賞 ディエゴ・ローザ EOLO-Kometa
  • 新人賞 ジョアン・アルメイダ UAE Team Emirates

 

アルノー・デマールのマリアチクラミーノはほぼきまり。中間スプリントも、ビニヤム・ギルマイがいないので気楽だろう。

 

カレブ・ユアンは、集団最後尾で走っている。いつものパターンだ。

 

二人の逃げ

オフィシャルスタートからのアタックは二人だけ。え~、これは長いレース時間になりそう。

  1. 56. ルカ・ラステッリ Bardiani-CSF-Faizanè
  2. 87. フィリッポ・タリアーニ Drone Hopper – Androni Giocattoli

 

元チームメイト同士のジャコモ・ニッツォーロとドメニコ・ポッツォヴィーヴォは集団後方で早くもおしゃべり。

 

マリアローザのフアン・ロペスは、Jumbo-Vismaのサム・オーメンと話込んでいる。事件以来友達になったのか?

 

まだ、どのチームも引かない。かなりタイム差が開いてからスプリンターチームが引く感じか。

 

集団やや後方で落車。

  •  ローソン・クラドック (Team BikeExchange – Jayco)
  •  マティアス・スケルモースイェンセン (Trek – Segafredo)

 

集団はGroupama – FDJが引きだす。残り144kmで4分55秒差。

 

カレブ・ユアンは、いつも通り最後尾で走っている。

 

スプリントポイント  Toscanella di Dozza

スプリントポイントは早めにアタックをかけたフィリッポ・タリアーニが先着。

 

集団は、マーク・カヴェンディシュが先頭通過。最後のゴールの予行演習かな。

  1. 87. フィリッポ・タリアーニ Drone Hopper – Androni Giocattoli 12ポイント
  2. 56. ルカ・ラステッリ Bardiani-CSF-Faizanè 8ポイント
  3. マーク・カヴェンディシュ Quick-Step Alpha Vinyl Team 6ポイント
  4. ジャコモ・ニッツォーロ Israel – Premier Tech 5ポイント
  5. アルノー・デマール Groupama – FDJ 4ポイント
  6. パスカル・エーンクホーン Jumbo-Vismaの 3ポイント
  7. ベルト・ファンレルベルフ Quick-Step Alpha Vinyl Team 2ポイント
  8. フェルナンド・ガビリア UAE Team Emirates 1ポイント

 

フェルナンド・ガビリアは後輪のパンク。

 

マチュー・ファンデルプールは後方から復帰中。今日は、ファンがあるはずとコメントしている。

 

リッチー・ポートは落車してバイクチェンジ。

 

100kmを切って集団のベースが上がり始める。

 

集団は70km/h近いスピードで走るので先頭とのタイム差は一気に縮まってきた。

 

最大5分あったタイム差は33秒に。あと少しで捕まりそう。

 

落車したリッチー・ポートは約8kmかけて集団に復帰。

 

集団が迫ってくる。

 

二人は、残り92.3kmで集団に吸収される。

 

あら~、カレブ・ユアンが中切れの犠牲に~。

 

各チームが遅れまいと集団前方に集まる。

 

マチュー・ファンデルプールも、先頭でペースを上げる。

 

先頭のペースが落ちて、ちぎれたグループが戻ってきた。風がイマイチ強くなかったようだ。カレブ・ユアンも復帰。

 

ウルフパックがまたペースを上げる。マーク・カヴェンディシュはしっかりと前にいる。

 

サイモン・イェーツは集団復帰中。昨日は下りでアタックをかけていたけど、膝の調子は治ったのかな。

 

スプリントポイント   San Giovanni in Persiceto

INEOS Grenadiersのベン・スゥィフトが先頭で引いてスプリントポイントを目指す。

 

ベン・スゥィフトのリードアウトで見事にリチャル・カラパスが3秒のボーナスタイムを獲得。これで総合でフアン・ロペスから12秒差になる。アルメイダと共に総合2位に上がった。

 

しばらくペースを上げていたけど、すぐに落ち着いた。3時間でav45.8km/h。

 

なんと、トム・デュムランがボトル運び。

 

前半落車したTrek-Segafredoのマティアス・スケルモースイェンセンはボトル運び。パンツも破れていてジャージもボロボロ。

 

Alpecin-Fenixのドリース・デポンドが単独でアタック。

 

昨年は良く逃げていたドリース・デポンドはすぐに18秒を稼ぎだす。

 

集団はドリース・デポンド一人なので容認。すぐに1分以上のタイム差となる。

 

すでに18km単独で逃げているドリース・デポンド。一時は1分38秒までタイム差を開いたけど、流石につかれてきたかな。イタリアは暑いのでボトルの水をぶっかけて走っている。

 

Lotto Soudalのトーマス・デヘントが先頭に上がってきた。結構上がってくるのが早いな。

 

残り33kmで30秒まで迫られてくる。

 

おっと、二人が落車。

  •  ダヴィデ・チモライ (Cofidis)
  •  トビアス・バイアー (Alpecin-Fenix)

 

すでに単独で33km逃げている。タイム差17秒となって集団が少しずつ大きく見えてきた。

 

マチュー・ファンデルプールは、50km/hオーバーで走っている集団の中で会話している。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは集団先頭に。

 

残り13.6kmでタイム差33秒と盛り返す。ずっとアウタートップに近いギアで踏み続けている。

 

残り10kmのゲートを越えた。単独で48km逃げている。タイム差は14秒。

 

Groupama – FDJが先頭に出てきて引く。

 

ラスト7.4kmで20秒までタイム差ほ戻す。どれだけパワーがあるんだろう。残り5kmのゲートを越えそうだ。

 

残り4kmでINEOS Grenadiers、BORA-hansgroheが先頭。

 

残り3.5km。後ろに集団が迫ってくる。

 

Quick-Step Alpha Vinyl TeamとGroupama – FDJがトレインを組む。

 

ラスト2.1km。残り1kmまで逃げれるか?

 

残り1.5kmまできた。

 

あ~、だが残り1.3kmで捕まってしまった。ここまで逃げるのは凄い!

 

Groupama – FDJが先頭を引く。

 

Groupama – FDJがアルノー・デマールをリードアウト。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamは、ダヴィデ・バッレリーニ、UAE Team Emiratesはマキシミリアーノ・リケーゼが先頭だ。

 

マキシミリアーノ・リケーゼが強烈な引きを見せる。

 

だが、ここでアルノー・デマールが先頭に立つ。

 

アルノー・デマールにフェルナンド・ガビリアが並びかける。

 

フェルナンド・ガビリアが先頭に立った!

 

フェルナンド・ガビリア先頭で、左からはカレブ・ユアン。右からはアルベルト・ダイネーゼが上がってくる。

 

フェルナンド・ガビリア、シモーネ・コンソンニ、アルベルト・ダイネーゼがゴールを狙う。

 

フェルナンド・ガビリアをアルベルト・ダイネーゼが抜いたか?

 

ガビリアとダイネーゼがハンドルを投げる!

 

勝ったのは、Team DSMのアルベルト・ダイネーゼだ~!

アルベルト・ダイネーゼはかなり後ろから、まくり上げた。見事なスピードだった。ダイネーゼは、ワールドツアーでの勝利は初めて。キャリア3勝目をジロで飾るなんて。

Team DSMはケース・ボルではなくて、アルベルト・ダイネーゼで勝負してきた。この勝利は相当自信になるのでは。

フェルナンド・ガビリアは、第5ステージに続いて2位という結果に。アルノー・デマールは、5位で173ポイントとなりマリアチクラミーノをほぼ決定した。

 

こちらはハイライト動画

 

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リザルト

第11ステージ リザルト

アルベルト・ダイネーゼのコメント

これはとてもいい気分だ。ジロのステージなんだから、本当に信じられない。最後の数キロで計画を変更したんだ。ケース・ボルの調子があまり良くなかったからね。

そして、決勝では、実はとてもリラックスした状態で臨むことができたんだ。また、最後の数キロでロマン・バルデからリードアウトを受けた。

彼は総合争いに加わっているけれどね。これは、私たちが仲の良いチームであることを如実に示している。

スプリント自体はとてもエキサイティングだった。序盤は少し箱庭的な感じでしたね。突然、左側に隙間ができたので、スプリントするのにいいスペースができたんだ。

 

Rnk Rider Team UCI   Time
1
 DAINESE Alberto
Team DSM 100
10″
4:19:04
2
 GAVIRIA Fernando
UAE Team Emirates 40
6″
,,
3
 CONSONNI Simone
Cofidis 20
4″
,,
4
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ 12   ,,
5
 EWAN Caleb
Lotto Soudal 4   ,,
6
 CAVENDISH Mark
Quick-Step Alpha Vinyl Team     ,,
7
 THEUNS Edward
Trek – Segafredo     ,,
8
 MODOLO Sacha
Bardiani-CSF-Faizanè     ,,
9
 BAUHAUS Phil
Bahrain – Victorious     ,,
10
 NAESEN Lawrence
AG2R Citroën Team     ,,
11
 NIZZOLO Giacomo
Israel – Premier Tech     ,,
12
 AFFINI Edoardo
Jumbo-Visma     ,,
13
 ZABEL Rick
Israel – Premier Tech     ,,
14
 MAESTRI Mirco
EOLO-Kometa     ,,
15
 TAGLIANI Filippo
Drone Hopper – Androni Giocattoli     ,,
16
 GABBURO Davide
Bardiani-CSF-Faizanè     ,,
17
 OOMEN Sam
Jumbo-Visma     ,,
18
 NARVÁEZ Jhonatan
INEOS Grenadiers  
2″
,,
19
 SOBRERO Matteo
Team BikeExchange – Jayco     ,,
20
 GUARNIERI Jacopo
Groupama – FDJ     ,,

総合

今日はちゃんとコルクの栓が最初から開いていた。

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI   Time
1 1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 20
6″
46:43:12
2 4 ▲2
 CARAPAZ Richard
INEOS Grenadiers  
8″
0:12
3 2 ▼1
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates  
2″
,,
4 3 ▼1
 BARDET Romain
Team DSM  
6″
0:14
5 5
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe  
10″
0:20
6 6
 MARTIN Guillaume
Cofidis     0:28
7 7
 LANDA Mikel
Bahrain – Victorious     0:29
8 8
 POZZOVIVO Domenico
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     0:54
9 9
 BUCHMANN Emanuel
BORA – hansgrohe     1:09
10 10
 BILBAO Pello
Bahrain – Victorious  
4″
1:2

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ 173
2 4 ▲2
 CAVENDISH Mark
Quick-Step Alpha Vinyl Team 96
3 6 ▲3
 GAVIRIA Fernando
UAE Team Emirates 91
4 3 ▼1
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 90
5 5
 NIZZOLO Giacomo
Israel – Premier Tech 69
6 33 ▲27
 DAINESE Alberto
Team DSM 67
7 8 ▲1
 TAGLIANI Filippo
Drone Hopper – Androni Giocattoli 57
8 9 ▲1
 EWAN Caleb
Lotto Soudal 57
9 7 ▼2
 DE GENDT Thomas
Lotto Soudal 53
10 22 ▲12
 CONSONNI Simone
Cofidis 49

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 1
 ROSA Diego
EOLO-Kometa 83
2 2
 BOUWMAN Koen
Jumbo-Visma 69
3 3
 KÄMNA Lennard
BORA – hansgrohe 43
4 4
 HINDLEY Jai
BORA – hansgrohe 40
5 5
 POELS Wout
Bahrain – Victorious 27
6 6
 TESFATSION Natnael
Drone Hopper – Androni Giocattoli 26
7 7
 FORMOLO Davide
UAE Team Emirates 25
8 8
 BARDET Romain
Team DSM 21
9 9
 MOLLEMA Bauke
Trek – Segafredo 20
10 10
 SEPÚLVEDA Eduardo
Drone Hopper – Androni Giocattoli 19

新人賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo 46:43:12
2 2
 ALMEIDA João
UAE Team Emirates 0:12
3 3
 ARENSMAN Thymen
Team DSM 1:27
4 4
 SOSA Iván Ramiro
Movistar Team 7:18
5 5
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers 11:54
6 6
 VANSEVENANT Mauri
Quick-Step Alpha Vinyl Team 15:46
7 7
 BUITRAGO Santiago
Bahrain – Victorious 17:41
8 8
 PRONSKIY Vadim
Astana Qazaqstan Team 22:12
9 9
 LEEMREIZE Gijs
Jumbo-Visma 27:08
10 10
 FOSS Tobias
Jumbo-Visma 29:50

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