2025 パリ～ニース第7ステージ 短縮された雪のクイーンステージの結果は?

第6ステージのTeam Visma | Lease a Bikeの攻撃は計画されたものだった。放送開始時にすでにギャップが出来ていたけれど、その時には9人。

Team Visma | Lease a Bikeはリタイヤしたヨナス・ヴィンゲゴーを除く6人全員が乗っていた。

この攻撃に INEOS Grenadiersがいち早く反応。先頭はレミ・カヴァニャを吸収し18人となり全開で雨の中ゴールまで走り続けた。

結果、UAE Team Emirates – XRGのジョアン・アルメイダは1分54秒遅れ、Bahrain Victoriousのレニー・マルティネスは8分57秒も遅れ総合5位から23位にまで落ちている。

現在、マッテオ・ヨルゲルソンは2位のフローリアン・リポウィッツに対して40秒のリード。短縮されたクイーンステージでの逆転は難しくなっている。

 

第7ステージ   ニース～オーロン　 109.3km

改定前のコース

 

上記が予定されていたコースレイアウト。クイーンステージにふさわしいコースだったのだけど悪天候によりコースは短縮される。

 

改定後のコース

 

長い下りが危険なのでコースは40km短縮。ゴールのオーロンは変わっていない。ただ、スキー場なので当然雪はある。

現地の天候をみると最高気温3度で降雪の予報も出ている。凍える気温の中ライダーは走らないといけない。

 

1. 2級山岳　Côte d’Aspremont (9.0 km・5.0%)
2. スプリントポイント   イソラ
3. 1級山岳　オーロン(7.3 km・7.2%)

 

スタート

リーダーのマッテオ・ヨルゲルソンはフアン・アユソーとフローリアン・リポウィッツとのタイム差を維持しないといけない。

 

Red Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツは、マッテオ・ヨルゲルソンと40秒差。3位のLidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンとは19秒差だ。

表彰台獲得を決めたいところだ。

 

4賞ジャージ着用者は

• 総合　マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike
• ポイント賞　マッズ・ピーダスン　Lidl – Trek
• 山岳賞　マヌエーレ・タロッチ　VF Group – Bardiani CSF – Faizanè
• 新人賞　フローリアン・リポウィッツ　Red Bull-BORA-hansgrohe

 

15人の逃げ

15人が逃げている。

1. ケランド・オブライエン　Team Jayco AlUla
2. マウロ・シュミット　Team Jayco AlUla
3. ジョシュア・ターリングが　 INEOS Grenadiers
4. ブルーノ・アルミライル　Decathlon AG2R La Mondiale Team
5. フレッド・ライト　Decathlon AG2R La Mondiale Team
6. イバン・ロメオ　Movistar Team
7. ジュリアン・アラフリップ　Tudor Pro Cycling Team
8. マイケル・ストーラー　Tudor Pro Cycling Team
9. シュテファン・キュング　Groupama – FDJ
10. ニールソン・ポーレス　EF Education-EasyPost
11. ゲオルグ・シュタインハウザー 　EF Education-EasyPost
12. クレマン・イズキエルド　Cofidis
13. アンソニー・ペレス　Cofidis
14. アレクサンドル・デュレット　TotalEnergies
15. ジョーダン・ジェガット(TotalEnergies)

 

先頭集団にいたシュテファン・キュングが落車して先頭を追いかけている。パンツが破れている。

 

マッテオ・ヨルゲルソンはカメラを向けられると笑顔。スタートは太陽が出ていたけれど、今日も雨だ。ゴールは雪という話しだけど上がるのだろうか。

 

あっと、中央分離帯で落車。

 

なんと、総合3位のLidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンだ。これは痛い。立ち上がれない。

 

残り49.8kmで2分41秒差。

 

ジュリアン・アラフリップはカメラに笑顔。最後尾で補給中だ。マイケル・ストーラーのアシストをするはず。

 

あ～、なんとマティアス・スケルモースイェンセンはリタイヤ。中央分離帯の上に係員を立たせておかないといけない。分離帯の前の道路脇では集団の後ろを走るライダーにはわからない。

 

昨日に続いて今日も INEOS Grenadiersのジョシュア・ターリングが逃げに乗っている。

 

落車したシュテファン・キュングが先頭集団に追い付く。

 

残り41.3km。集団はUAE Team Emirates – XRGのニルス・ポリッツが引いている。

 

残り32.3kmで3分10秒差。先頭で最もタイムが良いのは3分55秒差のマイケル・ストーラー。

 

ジュリアン・アラフリップが先頭をガンガンに引く。

 

Team Visma | Lease a Bikeはステージ優勝は狙ってないとみて、Red Bull – BORA – hansgroheやXDS Astana Teamが集団けん引に加わる。

 

残り14.4km。タイム差は2分32秒差に。凄い水しぶきが飛んでいる。

 

残り7.8km。タイム差は1分59秒。

 

1級山岳　オーロン(7.3 km・7.2%)

最後のオーロンへの登りが始まった。

 

残り7kmでジュリアン・アラフリップがマイケル・ストーラーのアシストを終える。

 

雨が止んだようだ。

 

集団はUAE Team Emirates – XRGのヨナタン・ナルバエスが全開で引き出した。

 

アクセル・ザングレも仕事終了している。

 

ニルス・ポリッツも仕事終了。

 

先頭は絞られていく。シュテファン・キュングも切れる。

 

ヨナタン・ナルバエスは引き終わった。 INEOS Grenadiersのトビアス・フォスが引き出す。

 

先頭からゲオルグ・シュタインハウザーも切れた。

 

先頭は二人に。

1. マウロ・シュミット　Team Jayco AlUla
2. マイケル・ストーラー　Tudor Pro Cycling Team

 

残り2.7km。なんとマウロ・シュミットが切れた。

 

集団からDecathlon AG2R La Mondiale Teamのフェリックス・ガルがアタック。

 

さあ、フェリックス・ガルをおいかけてレニー・マルティネスがきた。

 

フェリックス・ガルがシュテファン・キュングを抜いていく。

 

フェリックス・ガルがグイグイいく。

 

残り1.5km。マイケル・ストーラーの勝利は間違いないか。

 

レニー・マルティネスがフェリックス・ガルから切れた。

 

フェリックス・ガルは、ブルーノ・アルミライルに少し引いて貰う。

 

マイケル・ストーラーがワールドツアーレース勝利に向かう。

 

雪だ。

 

雪の中、肌を出してマイケル・ストーラーがゴール。

 

マイケル・ストーラーは、2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ第7・10ステージ以来のワールドツアーでの勝利だ。

Tudor Pro Cycling Teamにとっても今シーズンのワールドツアーレースでの初勝利となっている。

 

スイス王者のマウロ・シュミットは2位。2025 カデル・エヴァンス・グレートオーシャンレースの勝利に続く今シーズンの2勝目とはならなかった。

 

3位にはEF Education-EasyPostのゲオルグ・シュタインハウザー。

 

4位はMovistar Teamのイバン・ロメオ。素手で雪の中を走るというのは考えられない。

 

Bahrain Victoriousのレニー・マルティネスは、フェリックス・ガルから7秒遅れの7位に。フランス国民期待の星であるのは間違いない。

 

Team Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソンは、フローリアン・リポウィッツから3秒遅れのステージ12位。ジョアン・アルメイダ、テイメン・アレンスマンの逆転を許さなかった。

 

リザルト

優勝したTudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラー

2023年8月のツール・ド・レンでのステージ優勝と総合優勝が最後の勝利でしたが、勝てましたね。

また勝てて超嬉しい。とても寒かったけど、とてもいい1日だった。2度の世界チャンピオンが自分の前を走ることは滅多にない。 すごくモチベーションが上がったよ。 他のチームメイトにも助けられたよ。

計画ではジュリアンだけが行くことになっていた。 僕はただ直感でレースをした。 チームメイトのマルコ・ハラーについていっただけ。 そんなつもりはなかったけど、僕たちは先頭を走っていた。 それからすごくいい集団に入ったんだ。

そしてジュリアンが横切っていった。 完璧だった。 彼はユニークだ。 彼はコースを感じている。 彼はあの集団から私たちにチャンスがあることを知っていたと思う。

ジュリアンは、僕たちが成功することを知っていた。 彼は今日、チームにとって最も重要なライダーだった。 完走できてよかった。

優勝候補の前に立ち続けて、総合でも4位に浮上ですね。

ボーナスは嬉しいけど、ステージ優勝が一番大事なんだ。

 

第7ステージ　リザルト

総合

マッテオ・ヨルゲルソンのコメント

パリ〜ニースは終わるまでは終わらない。ニース周辺での最後の週末はいつもストレスがたまる。 それは分かっていたから、準備はできていた。

簡単ではなかったけど、昨日よりは良かった。 雪の中、スキーリゾートに向かうときは、可能な限りコントロールできた。 みんなと一緒に苦しんでいたけれど、完全にコントロールできていると感じていた。

ニースへの伝統的な最終ステージには、まだ登りが残っている。 フローリアン・リポウィッツとの37秒差は十分なのだろうか？

そう思うよ。 十分でしょう。 明日はいつも通り、とてもストレスの多い日になるだろう。 何が起こるかわからない。 でも、道は知っているし、毎日トレーニングしている。

でも、8日目に誰かがイエロージャージを失ったことは前にもあったし、エキサイティングなレースになるだろうね。

 

ポイント賞

山岳賞

新人賞