2022 ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第2ステージ　　見事なゴール!

ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンは、2ステージのみ。

だから、この第2ステージで総合優勝が決まる短いステージレースだ。総合トップは、Israel – Premier Techのジャコモ・ニッツォーロ。

第2ステージは丘陵ステージで、昨日よりも厳しいステージ。各チームは、総合エースを勝たせるために総攻撃に出るのでは。

 

第2ステージ    ギフエロ～ギフエロ　189.3km

 

ギフエロからスタートして下りだけど、その後はアップダウンが続く。2回目のスプリントポイントは、登りの途中にあり、石畳となっている。

住宅街の中を走るような感じで蛇行も出来ず厳しい登りだ。ゴール20km手前からは登り基調なのでスプリンターはふるい落とされる可能性が高い。

ゴールには誰が残るだろうか。最後は平坦なので、少人数ならばスプリントで決着となりそう。

 

1. 1級山岳　Alto de Valero   5.9km・5.6%
   
2. スプリントポイント　San Estaban de la Sierra
   
3. 2級山岳　Alto de Cirobal   6.4km・4.6%
4. 3級山岳　Alto Penacaballera   4.7km・5.4%
   
5. 3級山岳   Alto del Castanar  4km・5.8%
   
6. スプリントポイント　Candeland full climb 1.9km・6.8%
   
7. 3級山岳　Alto de Los  Santos  5km・5.2%

 

スタート前

Astana Qazaqstan Team のヴィンチェンツォ・ニバリはスタート前もサインに忙しい。

 

リーダージャージのジャコモ・ニッツォーロは大会関係者と写真撮影。地方の大会では良くみる光景だ。

 

狭い場所からスタート。

 

逃げは6人

抜け出したのは6人。

1. フアン・アントニオ・ロペス＝コザール　Burgos-BH
2. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　
3. ピエールアンドレ・コテ　Human Powered Health
4. ダニエル・ムニョス　Drone Hopper – Androni Giocattoli
5. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic
6. ダニエル・ビエガス　EOLO-Kometa

 

1級山岳　Alto de Valero   5.9km・5.6%

バラバラになりながら最初の3級山岳を通過。

1. フアン・アントニオ・ロペス＝コザール　Burgos-BH　10ポイント
2. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　8ポイント
3. ピエールアンドレ・コテ　Human Powered Health　6ポイント
4. ダニエル・ムニョス　Drone Hopper – Androni Giocattoli　4ポイント
5. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic　2ポイント
6. ダニエル・ビエガス　EOLO-Kometa　1ポイント

 

スプリントポイント　San Estaban de la Sierra

スプリントポイント通過。

1. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic　3ポイント
2. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　2ポイント
3. ダニエル・ムニョス　Drone Hopper – Androni Giocattoli　1ポイント

 

2級山岳　Alto de Cirobal   6.4km・4.6%

逃げが3級山岳通過。

1. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　6ポイント
2. ピエールアンドレ・コテ　Human Powered Health　4ポイント
3. フアン・アントニオ・ロペス＝コザール　Burgos-BH　2ポイント　
4. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic　1ポイント

 

残り92.6kmで2分31秒とタイム差は与えられない。まあ、このステージで総合優勝が決まるので当然だ。

 

集団は登りでは横一線で並んでいる。

 

先頭は住宅街の狭い石畳の坂道を上がっている。ここを集団が通るのは大変そう。

 

集団から二人が追走に出ている。ツールをコロナでリタイヤしたヴェガールステイク・ラエンゲンだ。

1. ヴェガールステイク・ラエンゲン　UAE Team Emirates
2. ジュリアン・シモン　TotalEnergies

 

残り80.8kmで追走とは2分2秒。集団とは2分47秒差となっている。

 

登りで先頭が絞られそうだ。

 

Burgos-BHのフアン・アントニオ・ロペス＝コザールがアタックをかけている。これで先頭がバラバラになってしまった。

 

残り79kmもあるので、後ろからの強力な逃げを期待してるのか。

 

 

先頭から20秒差で3人が追っている。

1. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　
2. ダニエル・ムニョス　Drone Hopper – Androni Giocattoli
3. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic

 

追走をしていた二人は逃げを吸収しているけど、集団も後ろに引き連れている。

 

先頭は、Burgos-BHのフアン・アントニオ・ロペス＝コザールただ一人に。

 

 3級山岳   Alto del Castanar  4km・5.8%

これも又住宅街の石畳の登りだ。

1. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　
2. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic

 

後ろから先頭に追いついた。

1. フアン・アントニオ・ロペス＝コザール(Burgos-BH)　
2. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　

 

集団は1分7秒遅れで追っている。

 

ダニエル・マクレイが下りで先頭に追いつく。これで先頭は3人に。

1. フアン・アントニオ・ロペス＝コザール(Burgos-BH)　
2. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　
3. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic

 

登りで集団からアタックをかけて抜け出したTotalEnergiesのジェレミー・カボが追いつく。

 

後方から追走グループが追っている。先頭4人に追いつきそうだ。

 

残り64.3kmで追走が追いつく。先頭は11人に膨れ上がる。

1. シモン・グリエルミ　Team Arkéa Samsic
2. ダニエル・マクレイ　Team Arkéa Samsic
3. イバン・ガルシア　Movistar Team
4. ヴィンチェンツォ・ニバリ　Astana Qazaqstan Team
5. ヤン・ポランツ　UAE Team Emirates
6. ダニエル・ナバーロ　Burgos-BH
7. ヨナタン・ラストラ　Caja Rural – Seguros RGA
8. ダビ・ゴンザレス　Caja Rural – Seguros RGA　
9. ダニエル・ムニョス　Drone Hopper – Androni Gioattoli
10. ジェレミー・カボ　TotalEnergies
11. FERNANDES Luís(Rádio Popular – Paredes – Boavista)

 

集団は39秒差でTeam BikeExchange – Jaycoが追っている。

 

残り54kmで37秒差。これは捕まってしまう感じだ。Team Arkéa Samsicのダニエル・マクレイはずっと後方を走っていることが多い。

 

先頭には、期待通りヴィンチェンツォ・ニバリも入り込んでいる。Movistar Teamのイバン・ガルシア。UAE Team Emiratesのヤン・ポランツもいる。

 

残り27.2kmで50秒差。タイム差が縮まらない。さすがに先頭の人数が多いのでスピードが落ちない感じか。

 

3級山岳　Alto de Los  Santos  5km・5.2%

先頭は登りでばらけ始めた。

 

先頭は、カーブで後ろの集団を見ている。すでに後ろに迫ってきている。

 

先頭で攻撃しているのはヴィンチェンツォ・ニバリだ。イバン・ガルシアが続く。あれっ、後ろから迫っているのはサイモン・イェーツだ。

いつの間に追いついたのか?

 

サイモン・イェーツがアシストを受けて発射準備だ。

 

アシストが外れてサイモン・イェーツがアタック!

 

これにはヴィンチェンツォ・ニバリもついていけない。足を止めてしまった。

 

サイモン・イェーツが単独だ。

 

残り26kmもあるのに、このまま単独で逃げ切るつもりなのか?

 

タイム差は出ないけど、登りなので引き離しているのは間違いない。

 

サイモン・イェーツが3級山岳ポイントを通過。

 

サイモン・イェーツは、残り17.4kmで1分6秒引き離した。

 

後続は二人が抜け出して追っている。

1. ジョージ・ベネット　UAE Team Emirates
2. ショーン・ベネット　China Glory Continental Cycling Team

追走はUAE Team Emiratesのジョージ・ベネット単独となり、二人のTT勝負となった。

 

ジョージ・ベネットも全開で追うけれど、タイム差は1分7秒と変わらない。TTではサイモン・イェーツのほうが速い。ジロでは第2ステージのTTでも優勝しているし。

 

サイモン・イェーツは、ゴール手前の2.4kmで4.3%の勾配の登りを上がっている。これをクリアーすると下りだ。

 

残り1.5kmで1分15秒差。ジョージ・ベネットは引き離されてしまった。

 

サイモン・イェーツは、何度も振り返りながら26kmの逃げ切り勝利～!

足のあるライダーが勝つコースではあるけれど、これほどの距離を単独で逃げて勝つとは誰も思わないだろう。

これでサイモン・イェーツは総合優勝も勝ち取った。

サイモンは、7月25日の、プルエバ・ビリャフランカ・オルディジアコ・クラシカで復帰。いきなりの逃げ切り勝利を上げた。

 

サイモン・イェーツはジロをリタイヤしてから復帰第2戦も逃げ切り勝利だ。これは、相当調子が良いことがみてとれる。

クラシカ・サンセバスティアンでも、調子を持続していれば面白い走りが見れそうだ。ブエルタも出てくれると思うのだけど、どうだろう。

【追記】

サイモン・イェーツぱブエルタ出場がチームから発表。絶好調でブエルタに向かいそうだ。

リザルト

第2ステージ　リザルト

サイモン・イェーツのコメント(公式サイトより)

もちろん、優勝は本当にうれしい。今日は勝負に出た。ディオン・スミスのスプリントになるのか、それとも最後の上りで僕が何かできるのか、どっちに転ぶかわからなかったんだ。

暑さとレース展開から、選抜された集団か、僕にとって本当にアタック的なファイナルになる可能性がますます高くなった。

最後の上りは全力でアタックし、そこからは自分のベストを尽くすだけだった。そして週末のサン・セバスティアンに向けて頑張るよ。

総合

ポイント賞

山岳賞