英国ヒルクライム選手権は、軽量バイクの見本市のようなものだ。
今年、すでに何台か紹介したが、どれも凄い軽量化がされている。
今回紹介する、ロバート・ボレック(Robert Borek)のキャノンデールは固定ギアで、重量は4.5kgというから驚きだ。これが最軽量のバイクだと思われる。
Cannondale Capo CAAD5
元々シングルスピード用のCannondale Capo CAAD5のアルミフレームがベースになっている。
上記の写真は、2年前のロバート・ボレックのバイク写真。これから、更に改良が加えられている。
まず、フォークはEnveのロードフォーク2.0に交換されている。ハンドルは、シンプルなカーボンタイムトライヤルベースバー。
ブレーキはフロントのみ。カーボンファイバーのTHM Fibula。彼が使用しているのは、一つ前の型のようだけど、重量は60g前後と非常に軽量だ。
ブランド名のわからないサドルは、オールカーボンで間違いなく、100g以下だろう。世界最軽量のGelu Carbon Creation K3 サドルの39gにはかなわないだろうけど。
THM-CarbonesのClaviculaSEクランクセットはオールカーボンで非常に剛性が高く、コンパクトなサイズで重量はわずか293g。フロントチェーンリングは40T。
ドイツのブランドTHM-Carbonesは、Sensitivus Gaugeと提携して、世界最軽量のパワーメータークランクを作っているブランドだ。
コースに特化したバイクで、固定ギアが使われている。当然リアディレーラーがないので、重量は抑えられる。使えるギアが一つしかないのだから、ゴールまで踏み続けないといけない。
ある意味、頑張るしかないバイクとも言えるかも。
タイヤは、Vittoriaチューブラーが使われている。正確にはCrono Evo CSの20mmだけど、販売終了してるのではないかな。
2010年頃の製品で重量は165gと言われている。どけだけ軽いんだか。自分は215gのTUFO S3 Liteを決戦用タイヤで使っていたけど、これよりも50gも軽い。
平地を走るライダーのタイヤ幅は太くなる傾向があるが、ヒルクライムでは重量が軽いほうが絶対に有利だ。
リムハイト25mmのリムはFarsportsカーボンチューブラーで、リム重量は約250gと言われている。
前輪には20本のラジアルJベンドスポークがあり、後輪には2本のクロスパターンでひもで締められた24本のスポークがある。
製品はちょっと特定できない。
軽量化は、ここまで徹底している。
レース当日は雨が降っていたはずだけど、なんとトップキャップも外されている。数グラムしか変わらないとおもうけど、ここまでやりますかと言った感じだ。
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