ダビ・デラクルスは昨シーズンイネオスから移籍し、UAEでの最初のシーズンを良い成績で終えることが出来た。
ダビ・デラクルスはブエルタ・ア・エスパーニャで総合7位の自己最高位の順位を収めたのだ。
2021年シーズンには、ブエルタに出場することが決定しているが、単独リーダーとなるのは難しいだろう。これはタデイ・ポガチャルもブエルタに参戦することが明らかになったから。
ダビ・デラクルスは、これまで一緒に走ってきたライダーの中で、タデイ・ポガチャルが最も偉大なライダーだと言う。
アシスト冥利につきる
「上昇志向なので、それを継続していきたいと思っている。スカイでの悪いダイナミクスを打ち破った。このチームでは、私は非常に快適に感じている。」
と彼は断言する。
確かに、イネオスにいてもサラリーは良いだろうが、自分のためのレースが出来ることはまずない。
まして、グランツールではアシストとして走るしか道は残っていなかったし、ケガもあり居場所もなかったという。
2018ブエルタでは、ワウト・プールス、ミハウ・クフィアトコフスキがあいついでブレーキがかかる中でアシストからエースとして走ったという経緯はあったけれど。
この時も、レース直前でケリー・エリッソンドとメンバー交代して来ているので準備は全くできていなかったと言っても良い。
少なくとも2021年のブエルタでは、タデイ・ポガチャルが出場することをチームが明らかにしたことで、彼がトップに立つことはないだろう。
実際、ダビ・デラクルスはブエルタで、タデイ・ポガチャルの副官を務めることになる。
「あのようなサイクリストがいれば、すべてが彼を中心に回るのは当たり前のことだ。今まで一緒に乗ってきた3週間のレースでは一番の実力者だ。
アシストした仕事以上の成果を淡々とだしてくれる。年齢は関係ないね。素晴らしいリーダーだ。」
ダビ・デラクルスは2020ツール第1ステージで、仙骨骨折をしている。ファビオ・アルがリタイヤし、ダヴィデ・フォルモロは第10ステージで鎖骨骨折してリタイヤ。
山岳アシストは、骨折しているダビ・デラクルスとヤン・ポランツの二人という状態でUAEは戦っていた。
それでも、献身的に山岳でデラクルスがアシストすると、タデイ・ポガチャルは、それ以上の活躍をしてくれるのだからアシスト冥利に尽きるというものだろう。
信頼出来る若きリーダーとして才能を大きく評価している。
改善し続ける
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しかし、31歳のダビ・デラクルスは権威あるレースで責任を負うことを止めることはない。
「チームから信頼されていると感じている。パリ-ニースのようなレース。私の故郷でもあり、100周年を迎えるボルタ・ア・カタルーニャやツール・ド・ロマンディは自由になれると思う。
私の選択肢はそれらのレースにあるかもしれない。ブエルタでは、ツールの後にポガチャルがどのようにそれに直面しているかを見なければならないでしょう。
状況が発生した場合、自由を得ることができるが、シーズンは非常に長く、多くのことが起こる可能性があることをあまり予想したくない。」
と話している。
彼が明確に持っている目標は、素晴らしい結果を達成しているタイムトライアルのような分野で改善し続けることだ。
勝利のために戦っているのとは別の秒数を掻き分けることも課題としている。その成果はグランツールのTTでも常にトップ10入りするほどの実力となっている。
さらに、彼が意識しているのは、ワールドチームでも屈指の強豪チームでプレーしていることだ。
「最強かどうかは知らないが、これまでで私が最も快適なチームだと感じている。
コロナウイルスワクチンを受けた世界初のチームであることなど、詳細を見ることができる。チームの進捗状況は非常に良く、とてもバランスの取れた多才なチームを形成している。」
また、マルク・ヒルシの加入にも驚きを隠せない様子で、チームの動きはとても早かったと語っている。さらに、マルク・ヒルシがチームの重要なライダーになることも感じているようだ。
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