プロサイクリングチームのIsrael – Premier Techは、2026年からワールドチームに復帰。
チーム名はNSN Cycling Teamとなる。すでにチームは集まって走っているけれど、まだ暫定の紺色のジャージで走っている。
2025年シーズンを戦ったIsrael – Premier Techのジャージが販売されるという。また、その販売収益をガザ地区へのチャリティーに充てるというニュースが飛び込んできた。
何故販売するのか?
この投稿をInstagramで見る
販売されるのは、実際に選手が血と汗を流したプロ仕様のキット。Pro Kit Clubで販売される。
このアイテムを購入することが、そのまま「ガザ支援」という高尚な行為に直結するというけれど、なんとも言えない感じがする。
Pro Kit Clubが投稿してから、すぐにコメント欄は閉鎖された。以下はPro Kit Clubの投稿。
編集 – 本件が主流のサイクリングメディアに取り上げられ、事実を歪曲されたり、怒りや憎悪を煽るような形で報じられたため、コメント機能を停止しました。
政治的立場を問わず、両陣営から寄せられる人種差別的かつ率直に言って憎悪に満ちたコメントを全てモデレートすることは、もはや手に負えない状況となったためです。
私たちはただ、この悲惨な状況の中で何か良いことをしようとしただけです。寄付金は予定通り行います。そして、このような記事を書いた『ジャーナリスト』たちは、クリックベイトとしてこの事件を利用し、アクセス数を稼ぐために利用したことを恥じるべきです。
特筆すべきは、これらのメディア組織のいずれも、中傷記事を公開する前にコメントを求める連絡を一切しなかったことです。ジャーナリズムの誠実さとは程遠い行為です。***
このキットをリリースする決断に、私たちはほぼ1年間苦悩し続け、ついに一つの結論に至りました。
父親として、もし我が子が飢えていて、誰かがその子を養うためにお金を寄付すると申し出たなら、私はそのお金が正しいか間違っているか、あるいはどこから来たものかなど気にしません。そうした議論は、私たちが安全な自宅にいるからこそできる贅沢なのです。
このキットで利益を得ることに違和感を覚えたため、IPTコレクションの利益全額を国連世界食糧計画(WFP)に直接寄付し、ガザ地区で飢饉と深刻な飢餓に直面する子どもたちの食料支援に充てることを決定しました。
現在ガザでは13万人以上の子どもたちが栄養失調による死亡リスクに晒されています。政治的立場は関係ありません。子どもたちが飢える姿を見たいと思う者は誰もいないのです。
サイクリングは私たちに大きな喜びをもたらします。選手たちの走りを見守り、レースを追いかけること、このコミュニティの一員であること。しかし今、多くの子どもたちが最も基本的なニーズさえ満たされていません。このキットをリリースすることで、私たちは意味のある形で貢献できるのです。だからこそ、私たちは前進することを選びました。
Pro Kit Clubは、タスマニア南部を拠点に2023年に設立。本物のプロレベルのギアを届けることをミッションとしている。販売するすべての製品には、プロトン(集団)から直接、プロのライダーやチームから仕入れたストーリーがある。
実際に売れるんだろうか。



コメント