グラン・ピエモンテは、アペニン山脈を舞台とする、ワンデーのProレース。Gran Piemonte(1.Pro)
2008年まではジロ・デル・ピエモンテ(Giro del Piemonte)の名称で知られていた。
例年欧州ロードレースシーズンの終盤、10月に開催される。また、イル・ロンバルディアとの日程間隔が短いこともあり、調整レースとして使う選手もいる。
過去の優勝者は
- 2024 ニールソン・ポーレス
- 2023 アンドレア・バジオーリ
- 2022 イバン・ガルシア
- 2021 マシュー・ウォールズ
- 2020 ジョージ・ベネット
- 2019 エガン・ベルナル
- 2018 ソンニ・コルブレッリ
- 2016 ジャコモ・ニッツォーロ
- 2015 ヤン・バークランツ
- 2012 リゴベルト・ウラン
ドリアーニ~アックイ・テルメ 179km

コースプロフィール photo ilgranpiemonte
グラン・ピエモンテのルートは、レース名が示すとおり、イタリアの北西部に位置するピエモンテ州を通過する。
昨年からコースが変わっており、勝負は最後のローカルラップとなりそうだ。
- 山岳 Bric della Forma (4.4 km・6.3%)
- 山岳 Rocchetta Palafea (2.7 km・8.4%)
- 山岳 カステッロ・デッロ 6km・5.3%
- 残り1周
- 山岳 カステッロ・デッロ 6km・5.3%
注目のライダーは
- EF Education – EasyPost ニールソン・ポーレス、ルイ・コスタ、ジェームス・ショー
- Alpecin – Deceuninck ベン・ヘルマンス、ジャンニ・フェルメルシュ
- Bahrain – Victorious ダミアーノ・カルーゾ、レニー・マルティネス、マテイ・モホリッチ、フレッド・ライト、エドアルド・ザンバニーニ
- Cofidis アレクサンデル・アランブル、ヨン・イサギレ、シルヴァン・モニケ、ディラン・トゥーンズ
- INEOS Grenadiers フィリッポ・ガンナ、ミハウ・クフィアトコフスキ、エガン・ベルナル、ジョシュア・ターリング、ヴィクトル・ランゲロッティ、アクセル・ローランス
- Intermarché – Wanty ルイ・バール、ゲオルク・ツィンマーマン
- Lidl – Trek レーナード・ケムナ、アンドレア・バジオーリ、バウケ・モレマ
- Movistar Team オールイス・アウラール、ロレンゾ・ミレジ
- Q36.5 Pro Cycling Team ジャンルーカ・ブランビッラ
- Red Bull – BORA – hansgrohe マキシム・ファンジルス
- Team Jayco AlUla ベン・オコナー、マイケル・マシューズ、エディ・ダンバー
- Team Picnic PostNL トビアス・ルンド・アンドレセン
- Tudor Pro Cycling Team マッテオ・トレンティン、マルク・ヒルシ
- UAE Team Emirates – XRG アイザック・デルトロ、アレッサンド・コーヴィ、パヴェル・シヴァコフ、パブロ・トーレス
- Uno-X Mobility トビアスハラン・ヨハンネンセン、アンドレアス・レックネスン
- XDS Astana Team ダヴィデ・バッレリーニ、アルベルト・ベッティオル、クレモン・シャンプッサン、ファウスト・マスナダ、ディエゴ・ウリッシ、シモーネ・ヴィラスコ
スタート

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様
昨年優勝のEF Education-EasyPostのニールソン・ポーレス。今年は最後に逃げれるか。
注目はこの男。マイクの数が違う。UAE Team Emirates – XRGはアイザック・デルトロのためにレッドカーペットを引くか。
オフィシャルスタート。
7人の逃げ
7人が逃げている。
- クイントン・ヘルマンス Alpecin-Deceuninck
- ヴィクトル・ランゲロッティ INEOS Grenadiers
- ヤン・トラトニク Red Bull-BORA-hansgrohe
- ヤシャ・ズッタリン Team Jayco AlUla
- マッテオ・トレンティン Tudor Pro Cycling Team
- オドクリスティアン・エイキング Unibet Tietema Rockets
- オーデネ・ホルター Uno-X Mobility
残り58.7kmで先頭は割れている。
- クイントン・ヘルマンス Alpecin-Deceuninck
- ヤン・トラトニク Red Bull-BORA-hansgrohe
- オーデネ・ホルター Uno-X Mobility
山岳 カステッロ・デッロ 6km・5.3%
1回目の登りが始まった。タイム差は集団まで2分3秒。
先頭から切れたオドクリスティアン・エイキングなど3人が集団に捕まる。
集団はUAE Team Emirates – XRGのパブロ・トーレスが引き出した。
2025 世界選手権U23王者となったロレンツォ・フィンがドロップ。脚もついてしまう。
集団はUAE Team Emirates – XRGのパヴェル・シヴァコフが引き出した。
EF Education-EasyPostのジャルディ・クリスティアン・ファン・デル・リーがアタック。
先頭は1回目の頂上まで、あと2km。
追走していたジャルディ・クリスティアン・ファン・デル・リーとTeam Jayco AlUlaのエディ・ダンバーは集団に捕まる。集団も人数が減っている。アイザック・デルトロは後ろをみている。
追いつかれたジャルディ・クリスティアン・ファン・デル・リーが再度アタックして5人が抜け出す。ただ、集団もまだ離れていない。
追走は下りで6人となっている。
- ジャルディ・クリスティアン・ファン・デル・リー EF Education-EasyPost
- バウケ・モレマ Lidl – Trek
- ヨン・イサギレ Cofidis
- ロレンゾ・ミレジ Movistar Team
- エイネルアウグスト・ルビオ Movistar Team
- マルク・ヒルシ Tudor Pro Cycling Team
残り1周
先頭の3人が通過。
41秒差で追走。
山岳 カステッロ・デッロ 6km・5.3%
追走が11秒差に迫る。
先頭からUno-X Mobilityのオーデネ・ホルターが切れた。追走はすぐ後ろ。
- クイントン・ヘルマンス Alpecin-Deceuninck
- ヤン・トラトニク Red Bull-BORA-hansgrohe
アイザック・デルトロが集団からアタック。
先頭に追い付いたマルク・ヒルシが単独アタック。
えっ、いつのまにかアイザック・デルトロが追走を抜いてきている。
アイザック・デルトロは、バウケ・モレマの後ろ。
えっ、もう追いつくぞ。
EF Education-EasyPostのニールソン・ポーレスは集団から切れている。
先頭は3人に。
- マルク・ヒルシ Tudor Pro Cycling Team
- アイザック・デルトロ UAE Team Emirates – XRG
- バウケ・モレマ Lidl – Trek
アイザック・デルトロが先頭に。
アイザック・デルトロがアタック!
バウケ・モレマがついていけない。
アイザック・デルトロがバウケ・モレマをおいていく。
頂上まで3km以上あるけれど、関係ないのだろう。
わずか1kmちょっとで17秒もタイム差が開いた。
マルク・ヒルシにバウケ・モレマ。一流選手が簡単においていかれるとは~。
アイザック・デルトロが頂上を越えた。すでに32秒差。
バウケ・モレマとマルク・ヒルシという逃げても勝てる選手が追うけれど、差がつまらない。
バウケ・モレマは限界まで攻めて、カーブで落車しそうに。それでも2秒しか縮まっていない。
残り1.3km。タイム差は41秒に広がっている。
アイザック・デルトロがゴールエリアに。
アイザック・デルトロは、今シーズンの15勝目。
独走してきたのに笑顔だ。
恐るべし。
アイザック・デルトロは、イル・ロンバルディアでタデイ・ポガチャルをアシストする。
ゴールしても息も切らしていないとは~。
2位はマルク・ヒルシ。3位はバウケ・モレマ。バウケ・モレマは登りでマルク・ヒルシをちぎらないとスプリントでは勝ち目がない。バウケ・モレマは何年振りの表彰台だろうか。2019 イル・ロンバルディア覇者だ。
集団はQ36.5 Pro Cycling Teamのファビオ・クリステンがトップでゴール。
リザルト
優勝したUAE Team Emirates – XRGのアイザック・デルトロ
もちろん、登りについてもう少し知っていれば、最後の登りでやりたいことを頭の中でシミュレーションするのは簡単だ。トライするのは本当に大変だったけど、チームメイトのおかげで自信がついたし、失うものは何もなかったから、下からトライしたんだ。
逃げ集団があれだけのタイムを持っていて、集団にそれ以上の選手がいないときは、チームメイトが1日中すべての仕事をこなしてくれたので、僕はただ急勾配をできるだけ速く走ろうとした。最初から全力を尽くして、もし吹っ飛んでしまったら、もう何もできない。
マルク・ヒルシに追いつくまでは、常に1人の選手が前にいたので、慌ただしかった。そうしないと勝つのが難しくなってしまうから、精神的にもう1回蹴ることに集中しようとしたんだ。
今年はチームとしても、もちろん自分自身にとっても、予想以上にいい年だった。自分自身のプレッシャーもあるし、常に良くありたいし、常にプロフェッショナルでありたいと思うものだけど、今年は最初から超良かった。
ただただ信じられない。こんなことは普通じゃないとわかっているけど、僕にとっては信じられないことなんだ。
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