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UCIのハンドルバー400mmルールに対して、AI搭載アプリMyVeloFitがデータの矛盾を指摘して反対署名開始

機材情報
UnsplashBrian De Groodtが撮影した写真
この記事は約4分で読めます。

UCIが2026年から導入しようとしているハンドル幅の規制。

  • ハンドルバーの外側から外側までの幅が40cm以上であること
  • ブレーキレバーの最も狭い部分での内側から内側までの最小距離は 32cm
  • 規則は、ロードレースおよびシクロクロスのマススタートイベントに対して 2026 年1月1日より発効
  • トラック レース: トラック レースの基準は、 2027年1月1日より 、最小幅 350mm

全幅も問題だけど、最小距離の32cmも問題となる。世界初のAI搭載オンラインバイクフィットMyVeloFitが、この矛盾について詳しく解説してくれている。

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UCIの新しいハンドルバー幅規制に異議

 
 
 
 
 
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ポジションは各個人で違うものであり、全てのライダーに合うものは存在しない。大きくのデータを蓄積しているMyVeloFitは、400mmに指定された場合の最小幅320mmも矛盾しているという。

上記のInstagramの動画では、400mmの場合には320mmの最小幅にした場合、ブレーキフードの傾きが制限されることを示している。

また、紙の模型で当てはまるか見せてくれているけど、400mmで普通にセッティングすると最小幅は29cmとなっている。32cmにしようとしたら外側にブレーキフレードを傾けないといけなくなるのでは。

女性や小柄なライダーだと肩幅も狭いし、手首を外側に向けるようなポジションとなり、ハンドリングも難しくなる。何より最適で快適なポジションではなくなる。

Shimano Dura-Ace Di2なども内側に傾いており、準拠しようとしたら問題が発生する。ブランド側も対応が迫られることになりそう。

 

ハンドルルールの矛盾点

MyVeloFitの指摘する矛盾点を列挙すると

  • ルールは女性や小柄なアスリートに不釣り合いな影響を与え、フィットしないセットアップを強いる
  • 多くのライダーは、手首のアライメントを良くするためにレバーを少し内側に回転させる。 このルールはそれを否定する可能性があり、負担と怪我のリスクを高める
  • 最近のレバーはすでに幅が広くShimano Di2のように、傾斜がなくてもレバー間隔の限界を超えるセットアップもある
  • ライダーにフレームに対して幅が広すぎるバーを使わせることは、しびれや不快感など、長期的な問題につながる可能性がある
  • エアロゲインや大雑把なセットアップを抑制することが目的だとしても、この変更は、バーが広すぎると何が起こるかなど、全体像を考慮していない

 

MyVeloFitはただ反対している訳ではない。世界最大のフィット測定データベースに基づいて、UCIに対し、実際の数値に寄り添い、彼らが管理するライダーを反映したルールを作るよう求めているのだ。

データから導きだした最小値の答えは、ハンドル幅38cm、レバー間隔28cmを薦めている。これは推測ではなく実際のライダーのニーズを反映したものだ。

MyVeloFitは、請願書を作成し、UCIに対し、この規則を再検討し、フィットネス専門家、スポーツ科学者、そしてライダーと協力し、パフォーマンス、健康、そしてすべての人のためのインクルージョンを優先する基準を開発するよう求めている。

ご多忙中とは存じますが、請願書にご署名いただき、ライダー仲間で共有していただければ幸いですと結論づけている。

以下は署名のサイト

 

以下のMyVeloFitのブログでは大量のデータをもとに図解で示してハンドルバーの幅の問題点について詳しく教えてくれている。

コメント

  1. ソルト より:

    ハンドル外幅380なら芯-芯だと360mmぐらいですし、最小内幅も狭すぎないので現実的なプランに見えます。
    あともっと狭いハンドルじゃないとダメな選手は肩幅測定したうえで特例許可とかを認めれば。

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