2015年のブエルタ・ア・エスバーニャを制覇しているファビオ・アル。
順調に王者の道を進むのかと思われたが、不運の連続。
今シーズンも4月に腸骨動脈の狭窄の手術。いつ復帰出来るのかわからない状態から始まった。
リハビリに耐えて、復帰したアルはツール・ド・フランス、続いてブエルタにも出場。
だが、初日のチームタイムトライヤルで落車。その後も新たな問題が発覚してリタイヤとなってしまった。
第1ステージの落車が引き金か?
Ecco il video della nostra caduta di oggi.
Qualche botta l’ho presa, speriamo di non avere grosse conseguenze.
.
.#lavuelta #ilcavalieredei4mori pic.twitter.com/IM1fcZtpHx— Fabio Aru (@FabioAru1) August 24, 2019
近くの庭の給水栓が故障して湧き出した大量の水によってクラッシュしてしまったUAEチーム。
ほぼ全員が落車してしまう事態に。
ファビオ・アルもケガをツイートで公開しており、翌日からは足に包帯をまいて走るという厳しい状態。
だが、無理をして走ったのがいけなかったのか筋肉を損傷してしまいレースが進むにつれて悪化してしまった。
UAEチームの医療チームによると、大きな筋肉損傷を引き起こす疲労の増大に対処しなければならず、レースを続けながら回復することが出来ないと判断した。
ファビオ・アルは4月に狭窄腸骨動脈を修復する手術を行った。
順調に回復して、6月にGPチッタ・ディ・ルガーノでレースに復帰。
ツール・ド・スイス、イタリア選手権ロードレース、ツール・ド・フランスでレースを行い、総合14位でフニッシュした。
#LaVuelta19 Aru: “Huge congratulations to Tadej for the wonderful victory; On the same climb 4 years ago I took the red jersey and went on to win the vuelta, but today for me it was tough.This is sport, it’s hard to digest sometimes. Now I have to rest. Tomorrow is another day.” pic.twitter.com/PRhTT5LO3p
— @UAE-TeamEmirates (@TeamUAEAbuDhabi) September 1, 2019
UAEの医療チームは、アルの手術後もトレーニングデータを分析するために、日常的なデータの収集。さらに1か月に1回の生理学的テストも行っている。
収集されたデータでは良好な状態を維持してブエルタにきたが、第1ステージの落車も走りに影響を与えてしまい疲労を軽減することが出来なくなったと分析している。
厳しい山岳だった第7ステージでは、チームメイトのタデイ・ポガチャルと一緒にゴールしたが、その後は順位を落とす一方だった。
今回も、不運に見舞われたファビオ・アル。
これまでにも、グルテン不耐性や手術、落車などで中々その実力を発揮出来ていないシーズンが続いている。
完全に身体の状態を戻して、再びシーズン終盤に輝いて欲しい。
コメント