英国のジェフ・クックさんは80歳。
世界マスターズ選手権に出場する6週間前に胆嚢の治療と手術を受けている。胆石の痛みでのたうち回るほどの痛みだったそうだ。
ジェフ・クック氏は、世界マスターズ選手権、80歳以上の部でスクラッチレース、ポイントレース、500mタイムトライアルの3つの世界タイトルを今週獲得している。
80歳で500mタイムトライヤルで40.199秒を記録。世界記録更新だ。単純に1kmに換算しても1分20秒と爆速。
ジェフ・クック氏は、1996年から2002年まで7年連続でスプリント選手権に優勝するなど、マスターズ世界選手権を46回優勝し、英国チャンピオンも64回獲得している。
週に300~480km!
‘I was in hospital six weeks ago’: 80-year-old Brit wins three world titles https://t.co/1fhIVZX6kH
— Cycling Weekly (@cyclingweekly) October 10, 2024
ジェフ・クックさんは、16歳で陸上競技を始め、1972ミュンヘンオリンピックにはトラック競技タンデムで英国代表に。
1978年に競技サイクリングから引退しているけれど、1996年からずっとマスターズ世界選手権に出場している。
週に200~300マイルというから、300kmから480kmも走っている計算に。月に1,500km以上も80歳で走っているというのは驚異的だ。
ジェフ・クック氏のコメント
6週間前、私はロイヤル・ダービー病院で胆嚢の治療と手術を受けていた。 でも退院して気分が良くなり、トレーニングや騎乗を始めたんだ。
胆石の痛みはかなり強烈だ。 私は痛みに強いほうだけど、胆石の痛みは信じられないくらいだった。 でも、入院する前は一生懸命働いたし、退院してからは、ただローラーの上に座って、妻の不評を買っていたよ。
病院では「退院したら運動をしてほしい」と言われた。 でも、彼らは僕がどんな運動をするのか、まったく知らなかったんだ。 本当におかしかったよ。
実際に疾走するまでには少し時間がかかったけど、転げまわっていたんだ。それから外に出て、80km走った。 頑張ろうって。 そう思ったんだ。
80歳にもなれば、得られるものすべてに感謝しなければならない。僕はとても負けず嫌いなんだ。
クリス・ボードマンは私について『ジェフは非常に競争心が強い』と言ったことがある。 人生で本当に得意なことはこれだけだし、自転車に乗ることだけを楽しんでいる。
ロックダウン中は、地元の小道を走り回るだけで9,200マイル(1万4,800km)を走破したんだ。
60年以上もこのスポーツに携わってきた、あなたのモチベーションを保っているものは何ですか?
バイクに乗るのが楽しいんだ。 僕はまだ勝っているし、勝つことを楽しんでいる。 ダービー・サーキットやこの種のイベントで出会う素敵な人たちは、すべてを価値あるものにしてくれる。
80歳で今なお現役。しかも世界タイトルの獲得を続けている。競技を続ける人は、いつまでたっても変わらないんですね。あきらめたらおしまいだ。
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