2024 ブークル・ド・ロルヌ シャトーラン　　フランスのワンデーレースを制したのは?

フランスのブルターニュ地方シャトーランで行われる1クラスのワンデイレース。Boucles de l’Aulne – Châteaulin(1.1)

1931年から開催されており、今回で84回目となる。

 

過去の優勝者は

• 2023   グレッグ・ファンアーベルマート
• 2022    イーダル・アンデシェン
• 2021    スタン・デウルフ
• 2019　アレクシー・グジャール
• 2018　ケビン・ル・カンフ
• 2017　オドクリスティアン・エイキング
• 2016　サムエル・デュムラン
• 2015　アロ・ジャキン
• 2014　アレクシー・グジャール
• 2013　マチュー・ラダニュ

 

シャトーラン～シャトーラン　181.1km

 

フランス、ブルターニュ地方のフィニステール県シャトーランで行われる。

17.3kmの周回コースを3周、次にMenez Quelerc’hの坂道を20.4kmを3周回した後、8.5kmのサーキットを8周回。合計181.1km。

 

注目のライダーは

• Decathlon AG2R La Mondiale Team　ブノワ・コヌフワ
• Groupama – FDJ　ルディ・モラール
• Cofidis　ブライアン・コカール、アクセル・ジングル、ヘスス・エラダ、ゴルカ・イサギレ
• Arkéa – B&B Hotels　ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ
• Uno-X Mobility　マグナス・コルトニールセン、フレドリック・ドゥバースネス
• Israel – Premier Tech　コービン・ストロング、マッズ・ウルスシュミット
• TotalEnergies　ジュリアン・シモン、ヴァランタン・フェロン
• Lotto Dstny　アレック・セガート、ジャスパー・デブイスト

 

26人の逃げ

残り94.1kmで26人の巨大な逃げというか集団ができている。

 

タイム差は1分39秒。

1. アクセル・ザングル　Cofidis
2. ヘスス・エラダ　Cofidis
3. ゴルカ・イザギレ　Cofidis
4. スヴェンエリック・ビストラム　Groupama – FDJ
5. サムエレ・ワトソン 　Groupama – FDJ
6. ルカ・ヴァン・ボーベン 　Bingoal WB
7. ナンズ・ピーターズ 　Decathlon AG2R La Mondiale Team
8. ブレント・ファンムール　Lotto Dstny
9. マッズ・ウルスシュミット　Israel – Premier Tech
10. マグナス・コルトニールセン　EF Education-EasyPost
11. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility
12. マーカス・ホエルガード(Uno-X Mobility)
13. マルティン・ウーリエンスタッド ( Uno-X Pro Mobility )
14. ポール・ウルスラン　TotalEnergies
15. ヴァランタン・フェロン　TotalEnergies
16. アラン・ジュソーム　TotalEnergies
17. ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ　Arkéa – B&B Hotels
18. シモン・グリエルミ　 Arkea-B&B Hôtels
    
19. アレクサンドル・デュレット( St-Michel-Mavic-Auber 93 )
20. Nicolas BREUILLARD( St-Michel-Mavic-Auber 93 )
21. Joris DELBOVE  ( St-Michel-Mavic-Auber 93 )
22. Orluis AULAR( Caja Rural-Seguras RGA )
23. ニコラウ・ジョエル ( Caja Rural-Seguras RGA )
24.  Rémi CAPRON  ( Van Rysel-Roubaix )
25. Xavier CANELLAS SANCHEZ　Euskaltel – Euskadi
26. Txomin JUARISTI ARRIETA  ( Euskaltel-Euskadi )

 

残り86kmで2分44秒差に。

 

全員が均等に回す。しかし、メイン集団にはDecathlon AG2R La Mondiale Teamのブノワブノワ・コヌフロワがいるのでタイム差が広がらない。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのナンズ・ピーターズは抑えだ。

 

後続とのタイム差は出なくなった。先頭はGroupama – FDJのルディ・モラールなどが追いついて30人と膨らんでいる。

 

残り8周

1周8.5kmの周回コースに入った。

 

Cofidisのヘスス・エラダは、クライマーなのでエースはアクセル・ジングル。

 

ブノワブノワ・コヌフロワのグループは人数も少ない。もうメイン集団は先頭だけと考えたほうが良い。3分以上離れている。

 

先頭が少し割れる。

 

決戦はまだまだ先のようだ。

 

残り7周

残り7周に。

 

単独のアタック。2023年までCofidisで走っていたアレクサンドル・デュレットだ。

1. アレクサンドル・デュレット( St-Michel-Mavic-Auber 93 )

 

先頭に6人が追いつく。

1. アクセル・ジングル　Cofidis
2. マッズ・ウルスシュミット　Israel – Premier Tech
3. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility
4. ヴァランタン・フェロン　TotalEnergies
5. ブレント・ファンムール　Lotto Dstny
6. アレクサンドル・デュレット(St-Michel-Mavic-Auber 93)
7. ニコラウ・ジョエル (Caja Rural-Seguros RGA)

 

まだ後ろは見えている。

 

後ろが見えなくなった。これが勝ち逃げとなるのか。

 

ゴール前の登り。距離が短いので決定打とはならない。

 

残り6周

ブレント・ファンムールが切れて先頭は6人に。

1. アクセル・ジングル　Cofidis
2. マッズ・ウルスシュミット　Israel – Premier Tech
3. フレドリック・ドゥバースネス　Uno-X Mobility
4. ヴァランタン・フェロン　TotalEnergies
5. アレクサンドル・デュレット (St-Michel-Mavic-Auber 93)
6. ニコラウ・ジョエル (Caja Rural-Seguros RGA)

 

残り46.3km。このままいくとスプリントが強いのはアクセル・ジングルだ。

 

追走はCofidisもUno-X Mobilityも引かないので追いつかないだろう。

 

ゴール前の登りでは、アレクサンドル・デュレットが引く。

 

残り5周

後続の人数が多いので、もう少し協力してタイム差を広げるほうがいい。

 

完全に全員で協調して回している。

 

追走から3人が登りで抜け出している。

 

残り4周

残り4周。

 

追走の前に3人でている。

 

追走は人数を減らしている。

 

残り28km。アクセル・ジングルの相手は、Uno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネスか。

 

追走から二人が抜け出した。

1. ブレント・ファンムール　Lotto Dstny
2. マーカス・ホエルガード　Uno-X Mobility

 

マーカス・ホエルガードは積極的には引かない。

 

先頭はゴール前の登りに。かなりの急こう配。

 

残り3周

マッズ・ウルスシュミットが、後ろを確認しているけど、まったく見えないだろう。

 

追走は追いつきそうもない。前に少しでも見えると違うのだろうけど。

 

多分最後の登りまで先頭はアタックしないだろう。

 

残り2周

遠くに追走の2人が見える。

 

追走二人は18秒差で通過。

 

Arkéa – B&B Hotelsのシモン・グリエルミが単独で通過。追走は20秒後ろ。

 

アクセル・ジングルはジェルを口にくわえたまま走っている。

 

追走の前に小さく先頭集団が見えてくる。

 

マッズ・ウルスシュミットがアタック。

 

しかし、逃げ切れない。

 

残り1周

残り1周だ。

 

Uno-X Mobilityのマーカス・ホエルガードがブレント・ファンムールをちぎった。

 

Uno-X Mobilityのマーカス・ホエルガードが追いつきそうだ。

 

またも、マッズ・ウルスシュミットがアタック。スプリントでは勝ち目がないので逃げるしかない。

 

マーカス・ホエルガードが追いつけばUno-X Mobilityは二人となりフレドリック・ドゥバースネスのリードアウトができる。

 

マーカス・ホエルガードが追いついた。これで先頭は7人に。

 

残り3.7km。上りが勝負だ。

 

Uno-X Mobilityのマーカス・ホエルガードがアタック。

 

今度は、フレドリック・ドゥバースネスがアタック。

 

しかし、ここで足を使うとスプリントできなくなるが～。

 

フレドリック・ドゥバースネスがわずかにリード。

 

マッズ・ウルスシュミットが追走。これはアクセル・ジングルには好都合。

 

これはマーカス・ホエルガードがやるべきだったけど、もう足がない。

 

フレドリック・ドゥバースネスはマーカス・ホエルガードに託すのか。

 

マーカス・ホエルガードは最後尾で足をためる。

 

残り500m。

 

残り300m。もういかないと。

 

さあ、アクセル・ジングルがスプリント開始だ。

 

元チームメイトのアレクサンドル・デュレットも腰を上げる。

 

だが、アクセル・ジングルのスピードが上回る。

 

アクセル・ジングルは後ろを確認。

 

アクセル・ジングルがゴールに突き進む。

 

ゴールの手前から右腕を振り回す。

 

ゴールの前からガッツボーズだ～!

 

 

アクセル・ジングルが今シーズンの初勝利を飾った。このメンバーではスプリントとなれば負ける相手はいない。逃げているメンバーもわかっていただろうけど、最後の登りでアタックする足はなかったのかもしれない。

2位はアレクサンドル・デュレット。3位にマッズ・ウルスシュミットが入った。

 

リザルト

アクセル・ジングルのコメント(チーム公式サイトより)

ゴールした後は、いろいろな感情がこみ上げてきた。今シーズンは苦戦を強いられ、なかなか優勝から遠ざかったし、フラストレーションもあった。

昨日は、レースディレクターと明確に役割分担を決めた。疲れることは分かっていたし、最後までエネルギーを温存しなければならないことも分かっていた。チームのみんなはうまくゲームをこなしてくれた。

長かったし、難しかったし、最後には必ずしも最強ではなかったけれど、チームメイトのこと、適切なコンディションでプレーできるよう全力を尽くしてくれたスタッフのことを考えた。とてもタフなレースの最後に集団で勝利できたのだから。